そんな朝より聴いているのはフォーレのレクイエム。
久しぶりに聴くルイ・フレモーによる録音。

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フォーレ/レクイエム
フォーレ/ラシーヌの賛歌
ノーマ・バロウズ(S)
ブライアン・レイナー・クック(Br)
デイヴィッド・ベル(org)
ルイ・フレモー指揮 バーミンガムシティ交響楽団・合唱団
1977年に録音されたフレモー2回目の録音は、ボーイ・ソプラノを採用せず、
女声によるものですが(1回目のモンテカルロ国立歌劇場管弦楽団との録音は
ボーイ・ソプラノを採用したようですが)、バロウズの清澄な声が素晴しい。
またオーケストラ全体も清らかな響きで満たされていて静かな感動を覚えます。
フォーレのレクイエム、アラン・クレマン君のボーイ・ソプラノによる
コルボ指揮ベルン響の盤が不朽の名演奏と言われていますけれど、
こちらも先ほど聴き比べてみましたが、フレモー盤の方がより繊細、
録音の関係もあるでしょうが、すっきりとした美しさです。
バリトンも抑制をかけて敬虔さがよく出ているし、
合唱もよく訓練されているのに変に技巧的でなく素朴に美しくて素適。
この盤のあとに先のコルボ盤を聴いたらちょっと濃厚さが鼻につく感じもし、
良い悪いではなく好きかどうか、というレベルの差じゃないでしょうか。
世評は高くない録音ですけれど、とても良い演奏だと思います。
調べてみると NAXOS Muisc Library で聴けるようですよ。