ようやっと一週間が終ってステレオの前に陣取っています。
先月の25日(水)に有給休暇だったのでけど、なかなかに忙しくて・・・
その時に聴いたオランダのプログレッシブ・ロック・グループ「フォーカス」
セカンド・アルバム「MOVIG WAVES」を今宵もまた聴いています。
クラシック音楽好きの元ロック青年には、熱い当時の想いが蘇ります。
IMGP0025 posted by (C)fronte360
side A
HOCUS POCUS
LE CLOCHARD
JANIS
MOVING WAVES
FOCUS II
side B
ERUPTION
1. Ofreus, Answer, Orfeus
2. Answe, Puilla
Tommy
3. Answer
The Bridge
4. Euridice
Dayglow
5. Answer, Orfeus
Euridice
A面1曲目、「悪魔の呪文(HOCUS POCUS)」も面白いのですけれど、
B面「イラプション(ERUPTION)」は5つパートからなる組曲となっていて、
ロック、ジャズ、クラシックが渾然一体となった傑作であると思っています。
A面は小曲を並べたロック調ですが、いずれも小粋でジャジーで一種独特、
前衛=プログレッシブ、そしてポップスの渾然一体という感じです。
1971年の作品ですけれど、今でもなかなかに刺激的に思えるのは、
タイス・ファン・レアーとイヤン・アッカーマンの個性によるものでしょう。
クラシックとジャズとロックが融合したバンド。
自分にとっての音楽形成に多大な刺激を与えてくれたバンドです。
2015年03月07日
六甲フィルハーモニー管弦楽団 第39回定期演奏会
日時:2015年3月1日(日) 14:00開演(13:30開場)
場所:神戸文化ホール・大ホール
曲目:ボロディン/歌劇「イーゴリ公」序曲
ビゼー/交響曲 (-*)
チャイコフスキー/交響曲第5番
(アンコール)チャイコフスキー/歌劇「エフゲニー・オネーギン」よりポロネーズ
指揮:松井真之介、森 康一 (-*)
IMGP0029 posted by (C)fronte360
朝から冷たい雨が降るなか、それでも神戸文化ホールの1階席は8割以上入っていたのではなかったでしょうか。 オーケストラも熱い演奏ながら常にクールでカッコ良い演奏。 いずれも聴き応えがありましたが、アンコールにかかったエフゲニー・オネーギンのポロネーズ。 この演奏はエンターテイメント性をぐんと前に出し、会場を大いに盛り上げてのお開き。 雨の中、奈良より神戸まで出てきた甲斐もありました。 存分に楽しませて頂きました。
冒頭のボロディンによる「イーゴリ公」序曲、この曲をこんなに面白く聴けたのは指揮者の松井さんによるところ大でしょう。 伸びあがったり、時に踊ったりしながらも、きちんとオケを制御していました。 見て、聴いて、とても解りやすい感じがして、こちらもなんだかワクワクしながら聴いていました。 オケは各パートがよく纏まっていて、とくに弦楽器群(11-10-8-6-7 の通常編成)がしっかりしているのはこのオケの強みですね。
続くビゼーの交響曲、まさに春らしい曲ですが、ちょっと遅めのテンポ設定で、明るく派手になりがちなフレーズもきちんと抑えた上質な演奏に仕上がっていました。 こちらは森さんの手腕によるところ大でしょう。 とくに感じ入ったのは第2楽章、柔らかでしっとりとしたオーボエ、この楽章の白眉でありましたが、各パートとともに素晴しくて、この楽章全体をこんなにもうっとりと楽しめたのは初めてのように思います。 ここでも弦楽アンサンブルが安定していて、いい響きで絡み合っていたことが土台になっていましたね。 明るく元気に春らしく・・・この曲によくある演奏ですけれど、このように端正に纏めた丁寧な音楽造りに唸りました。
休憩を挟んでメインのチャイコフスキーの交響曲第5番。 この演奏は何といってもティムパニの活躍に尽きる、そんな感じで聴いていました。 オーケストラの中央奥・最上段に君臨するティムパニ、といった感じ。 終始キレの良く打ち込み、曲の芯をしっかりと形成し、そしてクライマックスではスピード感あるロール。 強打のティムパニの響きがホールに響き渡って曲をグイッと盛り上げていました。 そんなに出しゃばっていいのか、と時に思えるほどに存在感たっぷりでしたね。 それに引き換え、抑制かかった金管楽器群が大人しく感じるほど。 終楽章ではホルン6本(全員女性)がベルアップして頑張っていましたけれど、ホルンは終始大人しかったですね。
指揮者の松井さん、この演奏でも大きな分かりやすい動きで感情を乗せてゆきますが、基本的に曲の骨格はとても端正でオーソドックス、と受け取りました。 メリハリつけながらも丁寧に曲を進めている感じ。 しかしティムパニが気を吐いているのでパワフルになっている・・・これは狙ったものなのかは判りませんが、盛り上がったことは確か。 終楽章でのピークの形成、そして行進曲となって熱演、というより力演として見事な幕切れでした。
そして冒頭に書いたとおりアンコールはわざとちょっとタガを緩めてぐいぐいと盛り上げてのお開き。 楽しかった。 どの演奏も満足いたしました。 ありがとうございました。
そして次回の第40回定期は客演指揮に井ア正浩さんを迎えてマーラーの交響曲第7番ですね。 こちらも楽しみです。
場所:神戸文化ホール・大ホール
曲目:ボロディン/歌劇「イーゴリ公」序曲
ビゼー/交響曲 (-*)
チャイコフスキー/交響曲第5番
(アンコール)チャイコフスキー/歌劇「エフゲニー・オネーギン」よりポロネーズ
指揮:松井真之介、森 康一 (-*)
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朝から冷たい雨が降るなか、それでも神戸文化ホールの1階席は8割以上入っていたのではなかったでしょうか。 オーケストラも熱い演奏ながら常にクールでカッコ良い演奏。 いずれも聴き応えがありましたが、アンコールにかかったエフゲニー・オネーギンのポロネーズ。 この演奏はエンターテイメント性をぐんと前に出し、会場を大いに盛り上げてのお開き。 雨の中、奈良より神戸まで出てきた甲斐もありました。 存分に楽しませて頂きました。
冒頭のボロディンによる「イーゴリ公」序曲、この曲をこんなに面白く聴けたのは指揮者の松井さんによるところ大でしょう。 伸びあがったり、時に踊ったりしながらも、きちんとオケを制御していました。 見て、聴いて、とても解りやすい感じがして、こちらもなんだかワクワクしながら聴いていました。 オケは各パートがよく纏まっていて、とくに弦楽器群(11-10-8-6-7 の通常編成)がしっかりしているのはこのオケの強みですね。
続くビゼーの交響曲、まさに春らしい曲ですが、ちょっと遅めのテンポ設定で、明るく派手になりがちなフレーズもきちんと抑えた上質な演奏に仕上がっていました。 こちらは森さんの手腕によるところ大でしょう。 とくに感じ入ったのは第2楽章、柔らかでしっとりとしたオーボエ、この楽章の白眉でありましたが、各パートとともに素晴しくて、この楽章全体をこんなにもうっとりと楽しめたのは初めてのように思います。 ここでも弦楽アンサンブルが安定していて、いい響きで絡み合っていたことが土台になっていましたね。 明るく元気に春らしく・・・この曲によくある演奏ですけれど、このように端正に纏めた丁寧な音楽造りに唸りました。
休憩を挟んでメインのチャイコフスキーの交響曲第5番。 この演奏は何といってもティムパニの活躍に尽きる、そんな感じで聴いていました。 オーケストラの中央奥・最上段に君臨するティムパニ、といった感じ。 終始キレの良く打ち込み、曲の芯をしっかりと形成し、そしてクライマックスではスピード感あるロール。 強打のティムパニの響きがホールに響き渡って曲をグイッと盛り上げていました。 そんなに出しゃばっていいのか、と時に思えるほどに存在感たっぷりでしたね。 それに引き換え、抑制かかった金管楽器群が大人しく感じるほど。 終楽章ではホルン6本(全員女性)がベルアップして頑張っていましたけれど、ホルンは終始大人しかったですね。
指揮者の松井さん、この演奏でも大きな分かりやすい動きで感情を乗せてゆきますが、基本的に曲の骨格はとても端正でオーソドックス、と受け取りました。 メリハリつけながらも丁寧に曲を進めている感じ。 しかしティムパニが気を吐いているのでパワフルになっている・・・これは狙ったものなのかは判りませんが、盛り上がったことは確か。 終楽章でのピークの形成、そして行進曲となって熱演、というより力演として見事な幕切れでした。
そして冒頭に書いたとおりアンコールはわざとちょっとタガを緩めてぐいぐいと盛り上げてのお開き。 楽しかった。 どの演奏も満足いたしました。 ありがとうございました。
そして次回の第40回定期は客演指揮に井ア正浩さんを迎えてマーラーの交響曲第7番ですね。 こちらも楽しみです。