2015年02月28日

クリストフ・エッシェンバッハ、モーツァルト/ピアノ・ソナタ第1〜4番

日曜日は雨の予報なので、土曜日は早起きをして・・・と思っていましたが、
昨夜はうたた寝をして、布団敷いて二度寝したので逆にいつもより遅く起床。

意外な高曇りの空を見て、さあて今日はどうしたものか・・・と思いつつ、
洗濯物を干し、ステレオで聴くのはモーツァルトのピアノ曲。

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Side A
 モーツァルト/ピアノ・ソナタ第1番 ハ長調 K.279
 モーツァルト/ピアノ・ソナタ第2番 ヘ長調 K.280

Side B
 モーツァルト/ピアノ・ソナタ第3番 変ロ長調 K.281
 モーツァルト/ピアノ・ソナタ第4番 変ホ長調 K.282

   クリストフ・エッシェンバッハ(p)   1967,1970年 ベルリン録音

1774年から翌年にかけて作曲されたとされる6曲のピアノ・ソナタより
最初の4曲が収録されたレコード。

モーツァルト18歳頃の作品、装飾音が多いのはハイドンの影響でしょうが、
稚拙な感じな作品集ではなく、いずれも愛らしく自由闊達さを持っていながらも、
内省的な面も感じさせる第2番第2楽章などもあります。

聴きやすく、聴き流してしまいながらも、時折りハッとさせられるのは、
エッシェンバッハの腕による所も大きいと思います。

エッシェンバッハは、ソナタ・アルバムやソナチネ・アルバムなど
ピアノ教則本のお手本になる録音をし、いずれも曲の良さを引き出して、
堅苦しいイメージを見事に壊したじつに素晴しいレコードですけれど、
ここでも同じことが言えると思います。 素適な演奏ですね。

最近は指揮者として活躍されているエッシェンバッハですけれど、
ヒューストン交響楽団とのブラームスの交響曲全集での印象が良くなくて、
またシューマンの子供の情景や、先にも書いたソナタ・アルバムなど
エッシェンバッハ青年のピアノについつい耳が向いてしまいます。

なおこのレコードは昨年5月24日に高知で捕獲したもの。
ほとんど聴いていないのではないか、と思われる美麗盤ながら100円の掘出物。
また高知でレコード漁りしたくなりました。


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2015年02月27日

ご近所散歩20150221_鶴舞団地(UR奈良学園前・鶴舞)

2月21日朝、買物に出る前にご近所の鶴舞団地を覗いてきました。

画一的に見えるこられの団地も、よ〜く観察すると、
1棟あたりの世帯数など微妙に違っているみたいで大きさが異なっています。
取り壊すなんて勿体無いないなぁ・・・というのが正直な感想。

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建て替えられたUR都市機構奈良学園前・鶴舞
この中を通って買物に行きますか・・・

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一般の高級マンションかとみまがう公団らしくないURの建物です。

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「先着順申込受付中!」なんていう垂れ幕が下がってます。

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空間をたっぷりととって植物も多く植えてますけれど、まだまだ養生中。

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古い団地の植物も建ったときにはこんな感じだったのでしょうけど、
すでに40年程の年月を経てすでに自然と化して生態系を保っているのに・・・
切り倒すのは本当に勿体無いな・・・と思ってしまいます。

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2015年02月26日

ご近所散歩20150221_鶴舞団地(42号棟〜55号棟あたり)

2月21日朝、買物に出る前にご近所の鶴舞団地を覗いてきました。

この日は朝7時に氷点下3.1度まで冷え込んでいて、
朝9時前でも2度程度だったでしょう、かじかんだ指で写真を撮ってきました。
建て替えが迫っているので、記録しておかないと・・・

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建て換わった団地の北側に立ちふさがるように残っているのが42号棟
ほとんど出ていかれて2・3世帯が残っているみたい。

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そして43号棟から北側へ、懐かしい光景です。

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随分少なくなったけれど、生活感も漂ってきてほっとします。

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55号棟あたり

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ロケットの無くなってしまったロケット公園

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子どものいない公園ほど寂しいものはありません。
子どもに代わってジャングルジムに登ってみました。

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団地の号棟を示す数字はタイルで施されているのですよね。

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暖かさ、人間らしさを感じませんか。

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煙突ではなくダスターシュートも懐かしいなぁ・・・

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2015年02月25日

ご近所散歩20150221_鶴舞団地(59号棟〜74号棟)

2月21日朝、買物に出る前にご近所の鶴舞団地を覗いてきました。

この日は朝7時に氷点下3.1度まで冷え込んでいて、
朝9時前でも2度程度だったでしょう、かじかんだ指で写真を撮ってきました。
建て替えが迫っているので、記録しておかないと・・・

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鶴舞団地の59号棟から74号棟あたりの区画が閉鎖されてしまいました。
手前の平地は、老人憩いの家と八重桜の並木があったところですね。

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67号棟と71号棟の間の通路も閉鎖

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71号棟と72号棟の間へと登る階段も当然ながら閉鎖されてます。
この階段を上った左脇には柑橘類の木が植わってて、
蝶の幼虫を育てていた時、お世話になりました。

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この貼り紙によると46号棟も壊されるようですね。

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2015年02月24日

ご近所散歩20150221_鶴舞団地の梅・桜

2月21日朝、買物に出る前にご近所の鶴舞団地を覗いてきました。

この日は朝7時に氷点下3.1度まで冷え込んでいて、
朝9時前でも2度程度だったでしょう、かじかんだ指で写真を撮ってきました。
建て替えが迫っているので、記録しておかないと・・・

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この梅の木も倒されれしまうのでしょうし・・・

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でも健気に咲き始めてます。

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こちらは桜

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ソメイヨシノですが、まだまだ蕾は固い感じですけれど、
あと1ヶ月もすれば咲き始めでしょうが、その頃はまだこの木は残っているかな。

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昨年まで咲き誇っていた八重桜の並木は・・・
老人憩いの家とともにすでになぎ倒されて平地と化してますし。

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2013年の写真、逆光で白っぽいのが残念ですけれど・・・

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2015年02月23日

大阪散歩20150214_瓢箪山稲荷

2月14日、良い天気となり、近鉄奈良線石切駅より東花園まで歩きました。
石切駅より線路に沿に額田、そして枚岡神社・枚岡梅林より更に下ってゆくと
瓢箪山稲荷。 竹林が山畑古墳、ひょうたんの形をしているので瓢箪山。

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手前の駐車場脇の祠、名前が書いてませんが、お地蔵さんのようですね。

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風化してしまってよく判りませんが、そんな感じがします。 合掌。

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瓢箪山の諸神の前を通って神社に入ります。

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鳥居を潜って境内に入ると・・・

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神馬

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拝殿脇の絵馬、この先端も瓢箪型ですね。

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絵馬はキツネの絵柄となってます。

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舞台は閉ざされてますが、扉には瓢箪の形に「山」ですよ。

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P2149830 posted by (C)fronte360

拝殿、庶民の神社ですけれど、厳かな雰囲気が漂ってますね。

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P2149835 posted by (C)fronte360

いつもながら興味深い神社です。

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2015年02月22日

同志社女子大学オペラクラス 第28回公演「フィガロの結婚」

日時:2014年2月21日(土) 14:00開演(13:30開場)
場所:同志社女子大学京田辺キャンパス・新島記念講堂

モーツァルト/歌劇「フィガロの結婚」全4幕(イタリア語上演)

演出・音楽指導:井上敏典
音楽指導:井原秀人
衣装:岸井克己

アルマヴィーア伯爵:青木耕平
フィガロ:井原秀人
ドン・バルトロ:雁木 悟
ドン・バジリオ:谷浩一郎
ドン・クルツィオ:平松実留
アントニオ:佐藤彰宏

<4回生オペラクラス配役>
伯爵夫人:津島凪子(2幕前半)
      井関日和(2幕後半)
      上野説子(3幕)
      中元瑠璃(4幕)
スザンナ:松田淑佳(1幕前半・3幕前半)
      灰谷今日子(1幕後半)
      中田圭依(2幕前半)
      隠地奈保(2幕後半)
      横山綾香(3幕後半)
      鈴木 萌(4幕)
ケルビーノ:辻 朋華(1幕)
       松永麻美(2幕)
       吉永有希(3・4幕)
マルチェリーナ:橋本仁子(1・2幕)
         梶原 遥(3・4幕)
バルバリーナ:金治久美子

花娘・村娘:3年次オペラクラス
      浦山慶子、横井優夏
村の若者:大阪音楽大学在学生卒業生有志

管弦楽:同志社女子大学音楽学科管弦楽団

指揮・チェンバロ:瀬山智博

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昨年に続いての原語上演、オーケストラの演奏も瀬山さんがチェンバロを前に弾き振りとしてパンチの効いた伴奏で、序曲や幕切れなど捲くし立てるように進めていました。 時流に沿えば、日本語上演の時代ではないのでしょうけれど、昨年に続いてまだ違和感を拭えないのが正直なところでした。

かつての日本語上演、伴奏も歌に合わせて伸び縮みさせていたころの上演に懐かしさを感じました。 演出も坂口さんの時代の方が、舞台をもっと立体的に使っていたのではなかったかな。 アリアを歌うとき、重唱でもメインで歌うときには必ず舞台前方に立ち、中央付近ににじり寄ってくるのは、学芸会のお披露目みたいにも思えてしまって・・・、せっかくのオペラクラスの方々の熱演・熱唱も小さく纏まってしまったのではないか。

アンケートにこのような感想を第3幕のあとに書いたものの、第4幕での熱演を見て出すのを辞め、持ち帰ってきました。 オペラクラスの方々の熱演・熱唱は毎年変わらず、カーテンコールまで一所懸命で目頭の熱くなるものを感じます。 今回は第4幕がとても充実していましたね。 冒頭のバルバリーナ、小さい方なのに声の響きに奥行きもあって声量も充分、一気に惹かれました。 バルバリーナ、第3幕よりケラケラと笑っては走り回る役どころですけれど、伸びやかな演技も良かったように感じました。

そして第4幕のスザンナの朗々として柔らかくもよく透る声が素晴しかったですね。 うっとりと聴き惚れました。 重唱となっても、しっかりと声が聴こえて男声陣とも渡り合って存在感も充分でしたね。 伯爵夫人もまた柔らかな声、童顔でスザンナにも見えてしまうのはストーリーに合わせた人選だったのかな、と思ってしまったり。とにかく男声陣、オーケストラも含めて第4幕がとても見応え聴き応えがありました。 そして感動のカーテンコール。 関係者ではありませんが、毎回ここで目頭が熱くなるものを感じます(なのでアンケートは出せなかった)。

第1幕前半と第3幕後半のスザンナは可憐な声で透明感ありましたし、第1幕後半のスザンナもよく透る声質で器用な感じを持ちました。 ケルビーノは艶のある声に奥行きがあってとても良かったですね。 マルチェリーナは若い女性には難しい役どころながら声量もあって堂々と渡り合っていて見事でした。

第2幕前半の伯爵夫人は凜として声に奥行きも感じられて伯爵とも堂々と渡り合っていましたね。 ケルビーノは柔らかな声質が特徴、やや感情込めたビブラートが印象に残りました。 2幕前半のスザンナは快活な雰囲気出してよく透る声でした。 後半の伯爵夫人も凜としていて落ち着いた演技で男声陣と渡り合って見事。 後半のスザンナの声はよく透ってましたね、マルチェリーナとともに熱く盛り上がったフィナーレでも存在感ありました。

第3幕、まろやかで良く伸びる伯爵夫人の歌はドラマティック、対するスザンナは堅めの声質で対応させていたのかもしれませんね。 ケルビーノも柔らかな声質であったようです。 マルチェリーナは深い声でとても落ち着いていましたね。 花娘は清々しい声が響きあってとても素敵。 そして第1幕ではちょっと雑然とした感じにも思えた合唱でしたけれど、この幕のフィナーレは柔らかでかつ押し出しもあって良かった。

そんなことを思い出しながらカーテンコールを眺めていました。 今回もちょっと斜めに見てしまった感も多いにありますけれど(すみません)、一列に並ばれた皆さんのお顔を見ると、各場面で歌われていた場面を思い起こします。 いつも感じますが、一所懸命やりきった爽快感を感じた幕切れでした。 一流の男声陣と渡り合った貴重な経験をされたと思います。 出演された皆さんの今後のご活躍を期待します。




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2015年02月21日

トルトゥリエ、J.S.バッハ/チェロとクラウザンのためのソナタ

昨夜「風立ちぬ」を見ながらコタツでうたた寝、ちょいと気だるい朝ながら、
穏やかで明るい朝日を浴びて早春を予感し、気分が明るくなりました。

コーヒーを飲みながら先週改組したステレオの前に陣取り、
サブ・スピーカー Technics SB-X1 の柔らかな音に似合う音楽を選びました。

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P2219846 posted by (C)fronte360

J.S.バッハ/チェロとクラウザンのためのソナタ
  第1番 ト長調 BWV1027
  第2番 ニ長調 BWV1028
  第3番 ト短調 BWV1029
    ポール・トルトゥリエ(vc)
    ロベール・ヴェイロン=ラクロワ(クラウザン)

元来ヴィオラ・ダ・ガンバのために書かれた曲で、
しかも第1番は2つのフルートと通奏低音のためのソナタとほとんど同じで、
1つのフルートの旋律をガンバ、もう一つのフルートの旋律をクラウザンの右手、
左手が通奏低音を受け持つというトリオ・ソナタの構成になっています。

トルトゥリエは、太い音色で味わい深く、気品のある落ち着いた演奏ですね。
ことさら技巧を際出せるのではなく内省的、精神性を湛える・・・
退屈なイメージも持ちますけれど、トリオ・ソナタの構成で、
チェロとクラウザン右手の旋律が拮抗、バッハの作品がジャズにも通じるように、
自然なドライブ感が堪らなく魅力的です。

第3番ではブランデンブルグ協奏曲第3番のフレーズと同じものが出てきて、
それが展開されていってワクワクとしてしまうほどです。

このレコードも昨年末の12/29、高知で100円捕獲したもの。
高知城の梅はずいぶん咲いているでしょうか、また高知に行きたいな。




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2015年02月20日

大阪散歩20150214_枚岡神社・なで鹿

2月14日、良い天気となり、近鉄奈良線石切駅より東花園まで歩きました。
石切駅より線路に沿って下って額田、そして河内国一之宮・枚岡神社に到着。

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P2149774 posted by (C)fronte360

通勤電車で毎日この前を通っていますが、今年初めて来たんじゃないかな。

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創祀は、初代天皇の神武天皇が大和の地で即位される3年前と伝えられていて、
2月11日の建国記念日には「紀元祭」が行われて、橿原神宮を遥拝するなど、
由緒ある神社です。

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P2149778 posted by (C)fronte360

鹿は鹿島神宮の祭神・武甕槌命に由来するもの。
鹿島神宮より春日大社に勧請された際には白鹿に乗ってやってこられました。
奈良公園に鹿が沢山いるのもそのためなのですが、
その春日大社からも勧請されているので、その縁で枚岡神社にも鹿さん・・・
しかしこの「なで鹿」、いつ見ても愛らしいですねぇ。

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P2149782 posted by (C)fronte360

弘化3年(1846年)名工日下の小平次作

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P2149781 posted by (C)fronte360

健康と家族の平安、子供の幸せ、旅行の安全等を念じて撫でてください。
と書かれています。

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P2149783 posted by (C)fronte360



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2015年02月19日

紫苑交響楽団 第25回定期演奏会

日時:2015年2月15日(日) 14:00開演(13:00開場)
場所:高槻現代劇場・大ホール

曲目:ベートーヴェン/祝祭劇「献堂式」序曲
   ハンス・ロット/交響曲第1番 第1楽章(1878年初稿版)【日本初演】
   ベートーヴェン/交響曲第6番「田園」
(アンコール)ワーグナー/楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕への前奏曲

指揮:寺岡清高

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P2199845 posted by (C)fronte360

明るい響きながら奥行きのしっかりとある弦楽アンサンブルが素晴らしかった。 7本(田園では6本)のコントラバスの響きの上にヴィオラや第2ヴァイオリンもしっかりと鳴っているからでしょうね。 シャープでコンパクトに振る寺岡さんに導かれて、いずれの曲も聴き応えのあった演奏を楽しみました。

冒頭のベートーヴェンの祝祭劇「献堂式」序曲、あまり聴かない曲ですが、作品番号124は、第九(作品番号125)の一つ前の曲とのこと。 祝祭気分満載の明るい音色ながらしっかりと鳴る演奏に、今日は良い演奏会になるな、との予感を持ちました。

そして今回のお目当てハンス・ロットの交響曲第1番第1楽章(1878年初稿版)。 版の違いについてはパンフレットに書かれた以外の知識は持ち合せませんが、この曲はCDで繰り返し聴いているお気に入りの曲。 瑞々しさと誇大妄想的に拡がってゆくような音楽に身を委ね、そしてラスト、このフィナーレの熱い響きには思わず涙しそうになるほど感動しました。 素晴らしかった。 冒頭より各ソロ奏者の方は大変だったと思いますが、いずれも共感漂う演奏となっていたので満足しました。 全曲を紫苑と寺岡さんで聴いてみたいものです。

メインのベートーヴェンの田園交響曲。 寺岡さんはオーソドックスな曲の運び、特に思い入れを持たず、淡々とかつ的確に曲を進めていたようです。 と、こんな風に書くと、ちょっと退屈な印象を与えるかもしれませんが、この曲の良さを自ら語らせせているように感じました。 そしてオーケストラもまた寺岡さんに良く応えて見事。 伸びやかに鳴る第2ヴァイオリンやしっかりと鳴るヴィオラ。 そしてこれらがドライブ感あるコントラバスの響きの上に乗っているので、艶やかに鳴る第1ヴァイオリンもまた冴えるのですね。 そんな素晴らしい弦楽アンサンブルにチャーミングな木管アンサンブルの彩りが添えられた田園交響曲。 明るい響きでありながらもしっかりと腰の据わったサウンドで名曲を堪能しました。

超のつく有名曲・田園交響曲と、最近流行りハンス・ロット、演奏される方々にとってはとても大変だったと思いましたが、いずれの演奏も堪能させていただき有難うございました。 皆さんお疲れさまでした。



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