9月に、京阪神で開催されるアマオケ関連の演奏会について追加投稿します。
※9/15(追加)
9/23:甲南大学OB交響楽団 第3回演奏会
9/23:アンサンブル・レーゲンボーゲン 7つの音色で紡ぐ室内楽の調べ
9/28:セシリア室内合奏団 室内楽コンサート
芸術の秋、あちこちで演奏会があって取りこぼしがありました。
追加情報3となりました。 興味ある方は是非いらしてください。
2014年09月15日
大阪市民管弦楽団 第80回定期演奏会
日時:2014年9月14日(日) 15:00開演(14:00開場)
場所:ザ・シンフォニーホール
曲目:エルガー/行進曲「威風堂々」第1番
プロコフィエフ/古典交響曲
ホルスト/組曲「惑星」
(アンコール)エルガー/エニグマ変奏曲より「ニムロッド」
指揮:井村誠貴
P9158191 posted by (C)fronte360
機動力のあるオケをドライヴ、ザ・シンフォニーホールを雄弁な響きで満たした冒頭の「火星」にまず度肝を抜かれました。 そして最後の「海王星」では女声によるヴォカリーズが3階席より降りそそいできて包み込まれる感じ。 こんなに凄くて素晴しいドラマティックな「惑星」の演奏に出会えるとは、正直思ってもみませんでした。
豪快に鳴らした「火星」でしたがそのエンディングは凄まじかった。 そして想いのよくのった「金星」ではソロが光ってました。 瑞々しい響きとした弦楽アンサンブルが際立っていた「水星」。 躍動感と奥行きを感じさせた「木星」では何よりホルンが素晴しかったことを付け加えておきたいと思います。 「土星」では底鳴りのする響きで緻密に組み立てられていて、「天王星」ではオケの機動力を生かした躍動感ある音楽。 そして最後の「海王星」での寒気がたつほどの神秘的な音楽。 実にドラマティック、かつファンタスティックな音楽でした。 素晴しかった。
客席もまた良かったですね。 女声が消え去ったあと、井村さんの腕がそっと下りて一呼吸あいてから徐々に大きくなった拍手。 そして、ちょっとして遠慮がちにかけられたブラボーの1声。 これみよがしなブラボー連呼の演奏会には正直辟易していることもあって、十二分に感動を醸成させることもできました。 大感動の演奏会でした。
いつも2階席を指定するのですけれど、今回は言いそびれて1階席(O-8)であったことも良かったのかもしれません。 久しぶりに見る井村さんの指揮も、気合の入れ方などがよく判って、いつもながら判りやすい動きでオーケストラをコントロール、そしてドライヴしているのもよく窺えました。 そして何よりそれによく応えていたオーケストラが見事。 コントラバス10本という大編成ながら各パートともよく纏まった演奏で、アンサンブルの連携も見事、そしてまたソロも皆さん巧かったですもの。
これに先立っての2曲もまた佳演。
「威風堂々」はいきなりアンコールピースから始まった感じがして、重厚なサウンドで落ち着いて進むのにちょっと戸惑いましたけれど(いえね、アンコールで聴くときは、聴き手としてもいきなりハイテンションなので、落ち着いて進んでいくのにアレって感じがしたわけですが)、徐々に力強さを増したエンディングではパイプオルガンも鳴って壮麗な締め括り。 見事でした。
古典交響曲は、メンバーを刈り込んで10型のオケだったでしょうか、それでもコントラバス7本もありましたけど、こちらもよく纏まった演奏。 チャーミングな高音弦に中低弦をうまくブレンドさせた第1楽章、ゆったり進めつつも生気を失わない第2楽章、第3楽章では抑揚つけてタメも作っていましたね、そして終楽章では要所を決めつつ小気味良く進めて止めました。 井村さんも動きを少なくして丁寧な音楽造り。
この曲、聴いている側にとってはシンプルな感じに聴こえますけれど、演奏者とっては転調が多く、時にリズムがずらされたり、あるべき音が無かったりと、けっこうな難曲と聞きます。 あの「惑星」の前に演奏するにはかなり高レベルの曲だったのではないでしょうか。 無難に演奏纏めるだけでなく、音楽にはちゃんと生気もあって、これはこれでよかったと思ったしだいです。
とにかく「惑星」、そしていきなり「火星」で度肝を抜かれてしまってはこの2曲はかすんでしまいますね。 とにかく皆さん、素晴しい演奏をありがとうございました。
場所:ザ・シンフォニーホール
曲目:エルガー/行進曲「威風堂々」第1番
プロコフィエフ/古典交響曲
ホルスト/組曲「惑星」
(アンコール)エルガー/エニグマ変奏曲より「ニムロッド」
指揮:井村誠貴
P9158191 posted by (C)fronte360
機動力のあるオケをドライヴ、ザ・シンフォニーホールを雄弁な響きで満たした冒頭の「火星」にまず度肝を抜かれました。 そして最後の「海王星」では女声によるヴォカリーズが3階席より降りそそいできて包み込まれる感じ。 こんなに凄くて素晴しいドラマティックな「惑星」の演奏に出会えるとは、正直思ってもみませんでした。
豪快に鳴らした「火星」でしたがそのエンディングは凄まじかった。 そして想いのよくのった「金星」ではソロが光ってました。 瑞々しい響きとした弦楽アンサンブルが際立っていた「水星」。 躍動感と奥行きを感じさせた「木星」では何よりホルンが素晴しかったことを付け加えておきたいと思います。 「土星」では底鳴りのする響きで緻密に組み立てられていて、「天王星」ではオケの機動力を生かした躍動感ある音楽。 そして最後の「海王星」での寒気がたつほどの神秘的な音楽。 実にドラマティック、かつファンタスティックな音楽でした。 素晴しかった。
客席もまた良かったですね。 女声が消え去ったあと、井村さんの腕がそっと下りて一呼吸あいてから徐々に大きくなった拍手。 そして、ちょっとして遠慮がちにかけられたブラボーの1声。 これみよがしなブラボー連呼の演奏会には正直辟易していることもあって、十二分に感動を醸成させることもできました。 大感動の演奏会でした。
いつも2階席を指定するのですけれど、今回は言いそびれて1階席(O-8)であったことも良かったのかもしれません。 久しぶりに見る井村さんの指揮も、気合の入れ方などがよく判って、いつもながら判りやすい動きでオーケストラをコントロール、そしてドライヴしているのもよく窺えました。 そして何よりそれによく応えていたオーケストラが見事。 コントラバス10本という大編成ながら各パートともよく纏まった演奏で、アンサンブルの連携も見事、そしてまたソロも皆さん巧かったですもの。
これに先立っての2曲もまた佳演。
「威風堂々」はいきなりアンコールピースから始まった感じがして、重厚なサウンドで落ち着いて進むのにちょっと戸惑いましたけれど(いえね、アンコールで聴くときは、聴き手としてもいきなりハイテンションなので、落ち着いて進んでいくのにアレって感じがしたわけですが)、徐々に力強さを増したエンディングではパイプオルガンも鳴って壮麗な締め括り。 見事でした。
古典交響曲は、メンバーを刈り込んで10型のオケだったでしょうか、それでもコントラバス7本もありましたけど、こちらもよく纏まった演奏。 チャーミングな高音弦に中低弦をうまくブレンドさせた第1楽章、ゆったり進めつつも生気を失わない第2楽章、第3楽章では抑揚つけてタメも作っていましたね、そして終楽章では要所を決めつつ小気味良く進めて止めました。 井村さんも動きを少なくして丁寧な音楽造り。
この曲、聴いている側にとってはシンプルな感じに聴こえますけれど、演奏者とっては転調が多く、時にリズムがずらされたり、あるべき音が無かったりと、けっこうな難曲と聞きます。 あの「惑星」の前に演奏するにはかなり高レベルの曲だったのではないでしょうか。 無難に演奏纏めるだけでなく、音楽にはちゃんと生気もあって、これはこれでよかったと思ったしだいです。
とにかく「惑星」、そしていきなり「火星」で度肝を抜かれてしまってはこの2曲はかすんでしまいますね。 とにかく皆さん、素晴しい演奏をありがとうございました。