2014年09月01日

第4回 ホール・バルティカ演奏会

日時:2014年8月31(日) 15:00開演(14:15開場)
場所:兵庫県立芸術文化センター・KOBELCOホール

曲目:ヘンデル/オラトリオ「メサイア」

独唱:内藤里美(S)、野上貴子(A)、山本康寛(T)、井上敏典(Br)

合唱:ホール・バルティカ

チェンバロ:吉竹百合子

管弦楽:セント・マーティン・オーケストラ

指揮:河崎 聡

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P8318089 posted by (C)fronte360

「バルト海の合唱団」という意味を持つ合唱団ホール・バルティカ。 昨年3月の第3回定期演奏会・ハイドン/オラトリオ「天地創造」以来、1年半をかけてヘンデルのオラトリオ「メサイヤ」に挑戦。 メサイヤというと、グーセンス編曲の豪華絢爛たる演奏(ビーチャム指揮ロイヤルフィル)が浮かんでしまう輩なのですが、今回はノヴェロ社のショー版を使われていたのでしょうか、真摯でスピード感のある演奏に接し、やはり「メサイヤ」っていい曲なのだな、と今更ながら心奪われました。

管弦楽を受け持っているセント・マーティン・オーケストラの音楽監督である河崎聡さんが、この合唱団も指導されています。 当然のことながら、一体感のある演奏となっていましたが、オーケストラは対向配置とし、弦楽器を 6-5-5-4-3 に絞り込み(しかも多くの場合では 5-5-3-3-2 になっていたようですし、ヴィオラが出番の無い場面も多くありました)、ノン・ビブラートのピリオド奏法を採られていたようです。 全曲、少ない低弦がしっかりと曲の下支えをし、キレの良いスピード感のある演奏としていたのに好感が持てました。

今回も合唱団がよくコントロールされてパワフルな歌唱が素晴しかった。 そして何より、ここでも河崎さんのコントロールが良く効いていました。 各パートの纏まりやパート間の連携、そしてオケとの連携も良く、合唱もまたスピード感を感じる歌声でドライブされていて、魅了されました。 やや絶叫調に聴こえた部分も無くはなかったけれど、基本的に響きの角を取ったやわらかな響き。 これに真摯さや弾力、スピード感が加わったという印象。 特筆したいのは全休止となった時、ピタリと決まって合唱団の残響がホールに響いていたのが素晴しかった。 感動を大きくしました。

独唱陣の皆さんも声質の揃った人選としていたのでしょうね。 皆さん、やはり声の響きの角が取れ、まろやかさが特徴的でした。 ソプラノの良く透って可愛らしくも暖かな声がとても魅力的。 うっとりしました。 そしてアルトは深く響かせたときの表現力の豊かさが見事でした。 テノールは何より艶のある声、立ち姿も綺麗で冒頭より魅了されました。 ただしバリトンは声量もあって声もよく届きましたけれど、発声がやや不明瞭であったのでしょうか、掴みどころがなくてちょっと残念でした(偉そうにすみません)。

前回演奏会のプログラムがハイドン「天地創造」、マイナーだったからでしょうか、演奏会場となった吹田メイシアターには半分ほどの入りだったのでとても残念でしたが、今回は1階席はほぼ満席、2階席もまた8割ほど入っていたのではないでしょうか。 綺麗なホールで大入りのお客さんとともにメサイヤを楽しみました(隣のご婦人は時おり小声で歌っておられましたし、通路反対側のご老人はハレルヤコーラスで国王陛下のように起立しておられました)。

次回はやはり1年半後の2016年2月14日、ザ・シンフォニーホールでオルフ「カルミナ・ブラーナ」に挑戦されます。 好きな曲ですので楽しみにしたいと思います。 演奏に係わった皆さまお疲れさまでした。


posted by fronte360 at 20:25| Comment(1) | TrackBack(0) | 14-演奏会にて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

高知散歩20140723_高知からの帰路・新改

お盆での高知からの帰りは大雨の影響で大変で、写真撮る余裕なし。
9月になりましたが、まだ7月の出来事が続きます。

  ●

定刻どおり、土佐山田発11時30分にて次の駅、新改に向かいます。
そうそうこの列車、側面・トイレあたりにアンパンマンの絵が描かれてました。

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P7237826 posted by (C)fronte360

通常は正面のヘッドライト下あたりにキャラクターが一人
たとえばカレーパンマンとかが描かれているのですけど、この列車には無し。

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P7237827 posted by (C)fronte360

そんな些細なことはともかく、土佐山田より四国山地に分け入ってゆきます。
そして新改に到着。

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P7237828 posted by (C)fronte360

ここは土讃線に2つあるスイッチバックの駅のひとつですね。
駅に到着するも、線路の先は行き止まり。

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P7237829 posted by (C)fronte360

ここで運転手さんがこれまで後ろだった運転席に移って進行方向を替え、
バックするのですね。

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P7237831 posted by (C)fronte360

左奥の引上線に入ってゆくわけです。
特急車両は駅に停まらないので、トンネルから出て真っ直ぐ斜めに進みますが、
各駅停車は、引上線に入ってから、また進行方向を変えて次の繁藤に進みます。

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P7237830 posted by (C)fronte360

この新改、秘境駅として有名ですけれど、
太平洋戦争末期には四国軍管区司令部がここに疎開して本土決戦に備えました。
秘密基地、それだけ山奥であるということでしょうね。


posted by fronte360 at 05:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 14-高知散歩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする