その動作確認も含めて、懐かしい PILZ音源をかけています。
まだインターネットが生まれる前、懐かしいパソコン通信時代、
PILZ探検隊として、PILZ音源をせっせと漁っては報告していたものでした。
これは所謂「俗悪PILZ2枚組」のCDではヘンリー・アドルフ指揮による
フィルハーモニア・スラヴォニカによる演奏とされていたものですね。

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ブルックナー/交響曲第4番「ロマンティック」
ミラン・ホルヴァート指揮 オーストリア放送交響楽団
オーストリア放送協会の録音を、指揮者でありプロデューサーでもあった
アルフレート・ショルツが買込んで、自演の録音や、アドルフやリッツィオなど
架空の指揮者・オケで売り捌いたものを、PILZが売っていたのですね。
これは、POINT CLASSICS による輸入盤で (C)1994 Point Classics と
書かれていて NIHON AUDIO というところが輸入して販売していた・・・
といっても店頭ワゴン販売品の正体不明CDなんです。
たしか淀屋橋の京阪改札前にあるビルの店頭ワゴンではなかったかと・・・
ま、そんなことはともかく、ホルヴァート指揮によるロマンティック、
肝心な演奏ですが、ちょっと微妙な演奏な気がします。
オケが貧相なのか、冒頭より低域不足気味? キモのホルンも平凡で・・
響きが薄いので、ヴォリュームを上げて、スッキリとした演奏なんですが、
しかし楽章が進むにつれて熱い息吹も感じられるようになってきます。
第3楽章よりエンジンがかかってきた・・・いや、耳が慣れてきただけか??
実演でもよくありますが、放送録音、一発撮りでしょうか、
後半になるほど燃え、勢いで聴かせて、終り良ければすべて良し・・・
でも勢い余るホルヴァートさんにオケが着いてゆけない感もあって
響きが混濁しているような・・・そんな感じかしら?