2014年06月01日

オーケストラ・アンサンブル・フォルツァ 第18回定期演奏会

日時:2014年5月18日(日) 14:00開演(13:15開場)
場所:門真市文化会館(ルミエールホール)大ホール

曲目:バルトーク/ハンガリーの風景
   山田耕筰/交響詩「曼陀羅の華」
   R.シュトラウス/歌曲集より (*)
     「バラのリボン」作品36-1
     「母親の自慢話」作品43-2
     「私は花束を編みたかった」作品68-2
(アンコール) 不明
   シマノフスキ/交響曲第2番 変ロ長調
(アンコール) 赤トンボ

独唱:片山美穂 (*)
ゲストコンサートマスター:井上隆平

指揮:松永健司郎

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20世紀初頭の音楽を集めた演奏会、しかも団内指揮者による演奏会。 「達成感・感動・充実感」の共有を目的として活動されているフォルツァらしい集中力の高い意欲的な演奏会でした。

ただ、生憎当方の体調がすぐれず、知らない曲のオンパレードにイマイチ乗り切れなかったのが残念。 しかしそんな中にあって、絢爛なオケの響きと片山さんの艶やかな声はいかにも R.シュトラウス。 演奏で疲れた身体を癒してくれた R.シュトラウスの歌曲がいずれも秀逸でした。 言葉の理解はできないけれども、曲の表情を歌い分けていたのもよく感じられました。

また歌曲のアンコール曲、終演後のロビーで掲示を探したけれども見つけらませんでしたが、ゲストコンサートマスターの艶やかなヴァイオリンの響きにハープも加わり、片山さんの艶やのある落ち着いた声とよく絡んで素適でした。 片山さん、まだ京都市立芸術大学3年在学中とのこと、豊かな才能が花開く予感を感じました。

オーケストラはコントラバスを舞台中央奥に横1列に並べるウィーンフィルのムジークフェライン流でしたが、見た目の効果はあっても特にバルトークでは低弦の響きの薄さが少々気になりました。 あえてこの演奏は薄くさっぱりとした演奏を目指していたのかもしれませんが。

山田耕筰の交響詩「曼陀羅の華」、気迫のこもった集中力の高い演奏。 R.ショトラウスの影響があるとプログラムに書かれたように官能的な響きで雄大に歌い上げていました。 日本人が1913年にこんな曲を作曲していたという驚きも感じました。

シマノフスキーの交響曲第2番、当方の疲れが出ていたのでしょうね、聴きやすい曲やな、R.シュトラウスに似て絢爛な響きやなとも感じつつ、全奏ではわっ〜と演って音がダンゴ状態? 分奏が聞き分けられず、聴き手としての体力知力の限界であったのでしょう。 部分的に変な音が出たとか、事故ったとかは感じなかったのですけどね。 いまいち印象散漫で申し訳ありません。

アンコールは、松永さんが、知らない曲のオンパレードだったので多分知っている曲を、と言われてから演奏されたのは「赤トンボ」。 チェロのソロが印象的でした。 しかし全般的にロマンティックなアレンジによる「赤トンボ」は、たっぷりとしていて、これでもかといった感じにも思え・・・やはり聴き手として体調万全ではなかったことを思ったしだい。 すみません。 知らない曲を知る楽しみを持っているはずなんですが、今回は聴き手として体調万全でなく、乗り切れませんでした。 次回リンベンジしたいと思います。


posted by fronte360 at 05:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 14-演奏会にて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする