2014年04月20日

アンネローゼ・シュミット、モーツァルト/ピアノ協奏曲第19番

穀雨、二十四節気の6つめ、田畑の準備が整ってそれに合わせ降る雨の頃・・・
今年は今日がちょうどその穀雨の始まり。

深夜にパラパラと雨が降っていた音が聞こえていたように思いますが、
奈良地方気象台のアメダスでは降水が確認されていないので弱い雨だったのか、
当方の住む奈良市西部だけのことだったかもしれません。
とにかく最低気温5.3℃で寒い朝です。

ウィークデイはオフィス移転作業でとにかく目が回るほど忙しくて・・・
この土日はゆっくりと休養することをメインに据えていて、
かける音楽も御馴染みのものとしています。

休日の朝に聴く宗教曲もいいのですが、
ぐったりとして聴いているとそのまま別の世界に逝ってしまわないかと・・・
それは冗談ですが、御馴染みの音楽で軽く気分を高揚させているわけですね。

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モーツァルト/ピアノ協奏曲第26番「戴冠式」、第19番
 アンネローゼ・シュミット(p)
  クルト・マズア指揮ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団

敬愛するアンネローゼ・シュミットさまとの出会いは 1970年、
秋山和義指揮大阪フィルの第99回定期演奏だったと記憶しています。
演奏されたのはモーツァルトのピアノ協奏曲第20番であったはずです。

以来シュミットさまが何度か来日され、モーツァルトやショパンなども録音、
でも当方は貧乏学生だったのでそれらの新譜レコードは買えず、
ようやっと社会人になってからCDで色々と集めました。

しかしこのレコードは帯広での学生時代に捕獲したもので、
大阪に帰省したときによくやった中古レコード店巡りで捕獲したもので、
それからでもすでに30年以上のつきあいとなります。

硬質なタッチ、キラキラッと輝くようでいて質実とした抑制された演奏は、
モーツァルトよりもベートーヴェンの初期のピアノ協奏曲に近い印象ですが、
ドレスデン・フィルの落ち着いた音色ともマッチして何度聴いても飽きません。

第26番は有名曲ですが、第19番のほうに惹かれるものを感じ、すでに2回目。
ドレスデン・フィルの素適な木管楽器の旋律、その木管や弦とピアノとの会話、
多彩な魅力に富む名曲だと思うのですけれど。

この曲をロココ風の派手さを抑えて弾くシュミットさま
それを支えるマズア指揮によるドレスデン・フィル、第2楽章が心に沁みます。

そんなニュアンスを少しでも拾いたくなって、カートリッジを交換。
audio-technica AT-F3 II

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posted by fronte360 at 07:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 14-LP/CD音楽(Classical) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする