2014年02月28日

SONY CDプレーヤー CDP-203 捕獲

今週も帰宅後、私用で忙しかったのは・・・
オークションでCDプレーヤーを落としたからで、それが届きました。

せっかく整備中だった SONY DISCMAN D-265 ですが、
有給休暇を利用して部屋の掃除をしているとき、掃除機にひっかけて落下・・・
以前にも増して音飛びが激しくなってしまって萎えてしまいました。

> トレーが数十回に一度しか排出されませんでした。
> トレーが出てきた時にセット出来たCDでは再生、
> スキップ、ランダム等の動作は出来ました。
> この様な状態ですので、残念ながらジャンク品として出品します。

というデッキですが、ピックアップは生きているようなので、
グリスの固着かゴムベルト劣化と見立て、1,200円で捕獲したのが届きました。
送料なども含めると2,500円ですね。

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P2286322 posted by (C)fronte360

さっそく開腹していじっていて、なんとか復活しました。
結果的にグリスの劣化と、ゴムベルトのプーリーを掃除して復活ですね・・・

と書いたら簡単ですけど、始めての分解だったので、組み立てに四苦八苦。
もう組み立てられないんじゃないか、とちょっと頭が白くなってました。

なんとか組みあげてアンプに接続したら左側から音が出ない。
RCAケーブルをコネコネと押すと聞こえるので接触不良ですね。
また分解・・・ 結局、半田割れ、半田を修復してようやく復活しました。

修理費用0円・・素晴しい!!

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P2286346 posted by (C)fronte360

置き場がないので、今は借り置きして動作確認中です。
聴いているのはデクスター・ゴードン!! いい音してますね。

SONY CDP-203  \79,800(1986年発売)

型式          :コンパクト・ディスク・デジタルオーディオシステム
読取り方式       :非接触光学読取り(半導体レーザー使用)
レーザー        :GaAlAsダブルヘテロダイオード
回転数         :500〜200rpm(CLV)
演奏速度        :1.2m/s〜1.4m/s(一定)
エラー訂正方式     :ソニースーパーストラテジー
             (クロスインターリーブ・リードソロモンコード)
チャンネル数      :2チャンネル
複合化         :16ビット直線
周波数特性       :2Hz〜20kHz ±0.3dB
SN比          :98dB以上(EIAJ)
ダイナミックレンジ   :96dB以上(EIAJ)
全高調波歪率      :0.003%以下(EIAJ)
チャンネルセパレーション:93dB以上(EIAJ)
ワウ・フラッター    :測定限界(±0.001%W.PEAK)以下(EIAJ)
出力レベル       :2Vrms(MSB)
ヘッドホン出力レベル  :28mW/32Ω(MSB)
消費電力        :11W
外形寸法        :幅430×高さ80×奥行285mm
重量          :4.2kg


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枚岡から瓢箪山散歩・枚岡梅林(2)

2月24日月曜日、有給休暇をとっていましたが、あまりに良い天気、
所用で外に出たついでに枚岡梅林に行くことにし、まずは枚岡神社にお参り、
そして梅林へとやってきました。

続きを見てゆきましょう。
「芳流閣(ほうりゅうかく)」という品種だそうです。
調べると、曲亭馬琴作「南総里見八犬伝」に登場する架空の建築物の名だとか。

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P2246270 posted by (C)fronte360

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「月影」再登場、しっかし空が綺麗ですね。

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「八重寒紅(やえかんこう)」は濃いピンク色が素適ですねぇ。

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枚岡梅林、小鳥の鳴き声がいっぱいでシアワセな空間でした。
もうちょっとしたらまた来たいけど、この週末は天気よくないみたい。

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2014年02月27日

デクスター・ゴードン / ア・スインギン・アフェア(A Swingin' Affair)

今週は月曜日にお休みを頂いたので、そのため会社では仕事のシワ寄せがあり、
また帰宅後は、今週もまた私用であれこれと慌しくやってまして・・・
週末が近づいて今週もようやく一段落です。

復活途上にあった SONY DISCMAN D-265 でしたが、お休みを頂いた月曜日、
掃除をしていて、不覚にもコードをひっかけてしまい、落下・・・
CDをマウントする部分が外れ、くっつけたものの音飛びが頻発してます。
再度分解して整備しなおす気力が失せてしまいました。

よって先に復活させたfuzeポータブルCDラジオ CDRX-1S を繋ぎ、
デクスター・ゴードンのCDを聴いてくつろいでいます。

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IMGP8571 posted by (C)fronte360

ア・スインギン・アフェア(A Swingin' Affair)

1. ソイ・カリファ(SOY CALIFA)
2. ドント・エクスプレイン(DON'T EXPLAIN)
3. ユー・ステップト・アウト・オブ・ア・ドリーム(YOU STEPPED OUT OF A DREAM)
4. ザ・バックボーン(THE BACKBORN)
5. 本当のことがわかるまで(UNTIL THE REAL THING COMES ALONG)
6. マクスプライヴンズ(MCSPLIVENS)

  デクスター・ゴードン(ts)
  ソニー・クラーク(p)
  ブッチ・ウォーレン(b)
  ビリー・ヒギンズ(ds)

これも映画「ラウンド・ミッドナイト」でデクスター・ゴードンが気になり、
堂島ワルツ堂がまだ健在の頃に捕獲した輸入CDです。

1曲目、ソイ・カリファ(Soy Califa)の冒頭での掛け声で始まり、
豪放磊落なデックス師匠と気楽な仲間のリラックスした演奏がいいですね。
この僅か2日前には「GO」というアルバムを録音していて、
その余勢をかってというより、もっとのびのび演ろうぜ・・という感じかな。

ジャケットのデクスター・ゴードンもだらけた笑顔でリラックスですね。

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枚岡から瓢箪山散歩・枚岡梅林(1)

2月24日月曜日、有給休暇をとっていましたが、あまりに良い天気、
所用で外に出たついでに枚岡梅林に行くことにし、まずは枚岡神社にお参り、
そして梅林へとやってきました。

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P2246286 posted by (C)fronte360

最近よく見かける高齢者ハイキングの方がけっこういらっしゃいますね。
高齢者、といっても当方もあまり変わらない年代になっておりますが・・・
とにかく梅を見ましょう。 この白い花は、「月影」という品種とのこと。

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このピンクのは「道しるべ」だそうです。

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似ていますが、もうちょっと赤が強いかな「楊貴妃」はまだ蕾でした。

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と、花ばかり見ていると満開のようですが・・・まだ咲き始めです。

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遠くには阿倍野の「ハルカス」も見えますよ。

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3月17日にグランドオープンの「ハルカス」
「晴るかす」、「晴れ晴れとさせる」を意味する日本の古語。
外来語が氾濫する昨今、本当に素晴しいネーミングだと思います。

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2014年02月26日

枚岡から瓢箪山散歩・枚岡神社

2月24日月曜日、有給休暇をとっていましたが、あまりに良い天気、
所用で外に出たついでに枚岡梅林に行くことにし、まずは枚岡神社。
拝殿への急な石段を登って振り返ります。

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P2246243 posted by (C)fronte360

彼女らはなで鹿をなでているようですね。
若い夫婦でしょうね、お子さんをだっこした若いお父さんが登ってきます。
平日というのに人が絶えませんね。 慌ててお参りを済ませます。

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P2246244 posted by (C)fronte360

拝殿に向かって右脇を抜けて、巽参道へと回り込んで梅林へと向かいますが、
いつ来てもこの参道の山側(左側)は神さまの領域という感じですね。

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その領域には本殿が並んで建っております。

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写真の手前より4殿、3殿、1殿、2殿となっているとのこと。
第1殿 天児屋根命(あめのこやねのみこと)、第2殿 比売御神(ひめみかみ)
第3殿 経津主命(ふつぬしのみこと)、第4殿 武甕槌命(たけみかづちのみこと)

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創建は皇紀前、初代天皇神武天皇が大和の地で即位される更に3年前。
神武東征のときに天児屋根命・比売御神の二柱を祀ったのが起源とされ、
孝徳天皇の白雉元年(はくちがんねん)、西暦650年9月16日、現地に奉遷。

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神護景雲(じんごけいうん)2年、西暦768年にはこの二柱が春日神社に祀られ、
これが今の春日大社、よってここは「元春日」とも呼ばれる由縁です。
その後、宝亀(ほうき)9年、西暦778年には、
春日神社より経津主命・武甕槌命の二柱を迎えて四殿となっております。

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P2246257 posted by (C)fronte360

ということで春日大社の神さまのお供ととして鹿が居るのでしょう。
ここは奈良ではありませんけどね。


posted by fronte360 at 05:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 14-大阪散歩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月25日

枚岡から瓢箪山散歩・枚岡神社到着

2月24日月曜日、有給休暇ですが家人が仕事に出たあと掃除洗濯洗い物・・・
その後はテレビで「となりの人間国宝さん」を楽しんでましたけど、
あまりに良い天気、所用で外に出たついでに枚岡梅林に行くことにしました。

枚岡と書いて「ひらおか」と読むのは大阪人以外は難しいでしょうね。
ともかく近鉄奈良線枚岡駅で電車を降りると、すぐそこは枚岡神社への参道。

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P2246235 posted by (C)fronte360

いつものネコちゃん、若いお姉さんたちにかまってもらってますね。
お姉さんたち、口々に「可愛い」を連発してますけど、
さすがネコちゃん、マイペースであります。

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P2246236 posted by (C)fronte360

そんな彼女らの脇を抜けて神社へ向かいましょう。

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P2246237 posted by (C)fronte360

テントが張ってありますが、何のためのテントでしょうかね。
梅花祭は3月1日にようですけれど・・・

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とにかく手洗いを済ませて、なで鹿を鑑賞。

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弘化3年(1846年)名工日下の小平次作。
リアルなようでいて簡略化とデフォルメされたなかなかの名品です。

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P2246240 posted by (C)fronte360

すると先ほどネコちゃんと遊んでいた彼女らがワイワイとやってきましたよ。

「わ〜シカやっ」「なで鹿って書いてあるで」「ほんまや〜」
「奈良っていえばシカやもんな」「えっ、ここ奈良か?」「どこやろ?」・・・

先を急ぎました。

posted by fronte360 at 05:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 14-大阪散歩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月24日

枚岡梅林

140224_1251~0002.jpg140224_1251~0001.jpg良い天気に誘われ枚岡梅林にやってきました。

小鳥のさえずりが賑やかですね。

会社休んで極楽です。
posted by fronte360 at 12:57| Comment(0) | TrackBack(0) | mobile | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ベルリン弦楽四重奏団、ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第1番

今日は有給休暇を頂きましたので、いつもならば通勤電車の中ですが、
早朝よりステレオ・サブシステムの前でくつろいでおります。

早朝より昨夜開腹した SONY DISCMAN D-265 の慣らし運転を継続中、
聴いているのはベートーヴェンの弦楽四重奏曲。

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IMGP8570 posted by (C)fronte360

ベートーヴェン/弦楽四重奏曲 第1番、第2番、第3番
  ベルリン弦楽四重奏団(ズスケ・カルテット・ベルリン)
    カール・ズスケ(vn)、クラウス・ペータース(vn)
    カール=ハインツ・ドムス(va)、マティアス・プフェンダー(vc)

このCDは、徳間ジャパンが1995年に1,000円で発売していた
ドイツ・シャルプラッテン20周年記念シリーズWのもので全集揃えました。

この年末年始、高知で捕獲した弦楽四重奏曲のレコードに感化されてから、
今年は弦楽四重奏の年になってしまいましたので、通勤時間に2週間かけ、
先週初めに全曲を聴きとおしました。 自宅でも再登場であります。

派手さや流麗さはなく、真摯で清潔な演奏ですが、飾らない魅力でしょうか。
初期の弦楽四重奏曲をまったく飽きることなどなく聴かせてくれます。
第1番終楽章、生真面目な顔ながら合奏の楽しさが伝わってくるようです。

1965年に結成されたこのカルテットが14年の歳月をかけて完成した全集です。
この録音は、1976年11月9〜12日 ドレスデン・ルカ教会 とあります。
残響が少なめでちょっと硬質な感じの録音でしょうか、
それもこのカルテットの特長を現しているように思います。

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2014年02月23日

SONY DISCMAN D-265 開腹

アンプ Victor AX-F1 をステレオ・サブシステムに接続しましたが、
CDプレーヤ代わりに接続した SONY DISCMAN D-265 が不調。
時おり読み取りミスをして音が途切れてしまいます。

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P2236226 posted by (C)fronte360

これも昨年4月に開腹して復活させたのですけど → ココ
また開腹してみることにしました。

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P2236227 posted by (C)fronte360

こいつの回復は簡単、裏面の「⇒」マークのあるネジを全て外しますが、
外してみて気付きました、CDをセットしたままでした。
このため、CDをマウントするノッチがまた一部欠けてしました。

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P2236228 posted by (C)fronte360

欠けた部品も記念撮影です。 仕方ないですね、過酷に使ってきましたから。
とにかく、ゴム足で固定されているピックアップ部が外して、
ひっくり返しました。 久しぶりのご対面。

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P2236230 posted by (C)fronte360

例によって螺旋に切られたネジの部分にミシン油を薄く塗っておきます。
そして、基盤の中央に写っているかしめられたネジのようなもの・・・
これがピックアップの出力調整の半固定抵抗かしら???

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P2236231 posted by (C)fronte360

マークして動かすべきでしょうが、小さな部品でマークできないし、
ここがそれと確証もないので記念撮影しておいてから、ほんの少ぉし・・・
本当に気持ち程度半時計回りに押してみました。 1度も動いてないかも・・・

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P2236232 posted by (C)fronte360

現在動作確認中。 ずいぶんと音飛びの頻度は下がりました。
5分に1〜2度かな、思い出したように息継ぎします。

今度はもうちょっと度胸入れて半固定抵抗を動かしてみるかな〜

posted by fronte360 at 19:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 貧者のオーディオ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

同志社女子大学オペラクラス 第27回公演「フィガロの結婚」

日時:2014年2月22日(土) 14:00開演(13:30開場)
場所:同志社女子大学京田辺キャンパス・新島記念講堂

モーツァルト/歌劇「フィガロの結婚」全4幕(イタリア語上演)

演出・音楽指導:井上敏典
音楽指導:井原秀人
衣装:岸井克己

アルマヴィーア伯爵:青木耕平
フィガロ:井原秀人
ドン・バルトロ:雁木 悟
ドン・バジリオ:谷浩一郎
ドン・クルツィオ:平松実留
アントニオ:佐藤彰宏

<4回生オペラクラス配役>
伯爵夫人:川人麻理絵(2幕前)
      吉川 茜(2幕後)
      久保田美潮(3幕)
      後藤伽那(4幕)
スザンナ:白石秋季(1幕)
      長谷川巳恭(2幕前)
      杉山夏帆(2幕後・3幕前)
      菊池芽依(3幕後)
      北薗沙絵(4幕)
ケルビーノ:豊田ひかる(1幕)
       安井歩舞(2幕)
       杉本知奈津(3・4幕)
マルチェリーナ:中野ひかる(1・2幕)
         山下春菜(3・4幕)
バルバリーナ:佐貫瑞穂

花娘・村娘:3年次オペラクラス
      鈴木 萌、松永麻美
村の若者:大阪音楽大学在学生卒業生有志

管弦楽:同志社女子大学音楽学科管弦楽団
チェンバロ:中西智美(卒業生)

指揮:瀬山智博

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2008年の第21回公演以来、6年振り6回目の鑑賞となりました。

思い起こせは最初の鑑賞は2004年の第17回公演、アルマヴィーア伯爵:三原 剛、フィガロ:伊藤 正、バルトロ:井原秀人、バジリオ:松岡重親という布陣に指揮は井村誠貴さん。 この井村さんからのお薦めで伺ったのですけれど、素晴しくてほぼ毎年のように鑑賞していたのですが、単身赴任となって長らくご無沙汰してしまいました。

そしてご無沙汰している間に演出も指揮者も変わってしまい、おまけに本年より原語による上演とのこと、興味津々で伺わせて頂きました。

原語での上演ということもあって、字幕と舞台を行ったりきたり、最初はちょっと戸惑ってしまいましたけれど、よく考えるとすでに過去5回も鑑賞しているわけです。 また単身赴任時代には図書館で借りたアーノンクール指揮によるCDで通勤時に繰り返し聴いていたこともあって、ストーリーと音楽は、時々迷子になるものの、ほぼ解っているので字幕を補助的に見ることにして舞台にできるだけ集中するようにしました。

この原語上演、どうだったのでしょうか。 いくら耳なじみの音楽であっても発音の出来までは知る由もありませんけれど、オペラクラスの皆さんよく頑張っていたのではないでしょうか。 しっかりと堂々と歌われていました。 しかし、どの方も総じて声量が乏しいように感じて、関西トップクラスの男声陣の方々と堂々と渡り合う新鮮なオペラクラスの面々の歌唱を期待していたのでしたが、原語で覚えて、という作業でちょっと小さくなってしまったのかな、と思ってしまいました。 演技も表情や手振りなどもよく使って頑張ってましたけど、ちょっと人形劇っぽく感じる場面もあったりしてどうかなと正直感じた次第です。 これからどんどんとこなれてゆくのでしょう、期待したいと思います。

そんな印象を総じて持っていたのですが、その中でもとても見事だったのは第3幕の伯爵夫人。 声量も十分にあってしなやかな声質、コントロールもよく効いていました。 ちょっと断トツの感も持ち、素晴しかったですね。 あと第4幕の伯爵夫人はちょっと線は細いものの清らかで柔らかな声が良く、そのためもあってか夫人が可愛いお嬢さんに見えてしまいましたけれど。 またこの幕では、スザンナもそれまでと雰囲気がちょっと違ってしっかりもののお姉さんっぽく、落ち着いたなめらかな声で声量も出ていて良かったのではないかな。 若い女性としては難しい役どころのマリチェリーナですが、落ち着いたよく透る柔らかな声でした、もうちょっと声量があると更によかったかな。

と言いたい放題を書いてますが、男声陣ではバジリオの谷浩一郎さんが圧倒的でした。 片岡愛之助ばりの役柄でこれまでの松岡重親さんも見事でしたけれど、とても見応えもありまた一番声も良く出ていましたね。 他の男声陣と比してもヴォリューム1つぶん大きかったように感じました。 伯爵は演技もしっかりとしていましたが、この舞台では三原剛さんの存在感、圧倒的なイメージが強くて・・・後半は見慣れてきましたけどちょっと違和感を持って見てしまいました。 違和感というと、肝心のフィガロですけれど白状すると以前より個人的には違和感を持っていて、やはり最初にここで見た伊藤正さんがフィガロで井原秀人さんはずっとバルトロのイメージなんです。 申し訳ありませんけれど。

最後に管弦楽は、始めて聴かせていただく瀬山智博さんでしたが、躍動的な音楽造りで舞台を支えていました。 オケもよく頑張っていましたね、上質のアンサンブルでした。 今回トランペットが目の前にいる席だったので、やたらラッパと太鼓の音が耳につきましたけど、きちんと抑制効かせて響かせたラッパと深い響きながらコンパクトに打っていた太鼓によってまったく邪魔になるどころかこんな風に吹いて打っているのか、と発見にもなりました。 特に第3幕の後半など舞台と相俟ってわくわくする演奏を楽しんでいました。

久しぶりだったのと、原語上演ということもあって、今回はちょっと斜めに見てしまった感も多いにありますけれど(すみません)、やはりカーテンコールになると関係者ではありませんが目頭が熱くなりました。 一列に並ばれた皆さんのお顔を見ると、各場面で歌われていた場面を思い起こします。 色々と書いてはきましたが、それぞれ皆さん精一杯歌われたと感じましたし、一所懸命やりきった爽快感も感じた次第です。 とても貴重な経験をされたと思います。 出演された皆さんの今後のご活躍を期待します。

posted by fronte360 at 08:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 14-演奏会にて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする