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2013年12月08日

奈良女子大学管弦楽団 第43回定期演奏会

日時:2013年12月8日(日) 13:00開演(12:30開場)
場所:奈良県文化会館・国際ホール

曲目:イタリアオペラ序曲集
     ロッシーニ/セビリアの理髪師
     ヴェルディ/ナブッコ
     ロッシーニ/シンデレラ
     ヴェルディ/シチリアの晩鐘
   シューベルト/交響曲第8番「ザ・グレイト」
(アンコール)ショスタコーヴィチ/モスクワを疾走

指揮:牧村邦彦(常任)

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2014年1月、イタリアのパルマで行う演奏会のプログラムでの壮行演奏会。 タイトでダイナミックな響きは並みの女子大オケと一線を隔したものでしょう。 指揮者の牧村さんも相当に気合を入れて振っておられたようでした。 メンバーチェンジの場繋ぎと言われた曲間での牧村さんのスピーチでもハーハーゼーゼー言われている場面もありました。

前半はオペラ指揮者牧村さんの十八番、オペラ序曲集。 小気味よく振り、タイトでダイナミックな響きでいきなり魅了した「セビリアの理髪師」、起伏に富んだ曲運びはお手のものでパワフルに纏めた「ナブッコ」ではオーボエソロも端正にうまく纏めていましたね。 アマチュアでは難しいというロッシーニも安定感をもって楽しく聴かせた「シンデレラ」、ドラマティックな盛上がりながらしっかりと制御されたトロンボーンの響きが印象に残った「シチリアの晩鐘」。 本場イタリアへの殴り込みかと思えるほどどの曲もキレ良くパワフルな演奏でした。

後半はシューベルトの交響曲ザ・グレイト。 冒頭の遅いテンポこそやや手探りで弦アンサンブルも少々緩く感じましたが、トロンボーンの雄大な響きよりエンジンがかかって波に乗りました。 明るい響きを基調にしたストレートでフレッシュな演奏。 前半と同じく安定した低弦と常に落ち着いて控えめに打つティムパニが個人的に気に入りました。 これがあるから、いくらパワフルになったとしても落ち着いて聴いていられます。

第2楽章のオーボエソロもいい味を出していましたし、木管アンサンブル全体もまたよくまとまっていましたね。 起伏をとってうまく歌い繋いでいましたが、なんとなく聴き疲れしてきたのは、ちょっと杓子定規な感じだからでしょうか。 第3楽章もハリのある響きで弦と木管の呼応なども良いのですが、ストレートになぞっていると言うと言い過ぎかな。 好きな曲なのでハードルが高いのですみません。

終楽章、一体感のある演奏でパワフルに纏める響きは凄いのですけれど、同じフレーズがやはり同じようになぞられているみたい。 ようやくフィナーレに近くなった頃より気持ちが乗ってきたようでした。 木管奏者8人が同じように横に揺れながら吹いて、弦の響きにも艶がより出たようです。 そして最後は牧村さんの右腕が大きく回っての大団円。 ブラボーもいいタイミングで出ました。

あと1ヶ月、さらに練習を詰まれるとのこと。 縦の線を合わせることは大切ですけれど、もう少し気持ちを乗せると更に良い演奏になるのではないかな。 牧村さんの指揮を見ていると、同じ旋律が戻ってきても、決して同じような指示を出していないのですよね。 もっと思い切って演奏して、演奏を楽しんで欲しいな、と生意気ながら思った次第です。 巧い演奏ならCDやプロのオケを聴けばいいわけで、そんな巧い演奏よりも奈良女オケを聴いたら楽しくなった、そんな演奏を期待しているのですね。 そのためには演奏者が楽しんでいないと・・・などと思うわけです。 更に練習を詰まれて、イタリアでの本番を存分に楽しんできてください。 成功をお祈りします。


posted by fronte360 at 19:41| Comment(2) | TrackBack(0) | 13-演奏会にて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

テルツ少年合唱団、J.S.バッハ/クリスマス・オラトリオ

12月になってから仕事が佳境となり、慌しくてくたくたですけれど、
昨日は義父の法事で京都へ行き、一度奈良の自宅に戻ってから大阪の実家へ。
電車の中では常に居眠り状態ですね。 あと一息頑張りましょう。

さて休日朝の音楽鑑賞、12月になったので、昨日より聴いているのは・・・
テルツ少年合唱団が独唱も合唱も歌いあげてドイツ・レコード賞を受賞した
バッハのクリスマス・オラトリオ全曲盤

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J.S.クリスマス・オラトリオ BWV.248
 ハンス・ブッフヒール(S:御使、テルツ少年合唱団員)
 アンドレアス・シュタイン(A、テルツ少年合唱団員)
 テオ・アルトマイヤー(T:福音史家)
 バリー・マクダニエル(Br)
 フランツ・ドルファー(org)
 合唱:テルツ少年合唱団
 管弦楽:コレギウム・アウレウム合奏団
 指揮:ゲルハルト・シュミット=ガーデン

LPレコード3枚にわたる大作で、以下の構成となっています。

 第1部−降誕節第1祝日(12月25日)用カンタータ
 第2部−降誕節第2祝日(12月26日)用カンタータ
 第3部−降誕節第3祝日(12月27日)用カンタータ
 第4部−新年(キリストの割礼と命名記念日)用カンタータ
 第5部−新年後日曜日用カンタータ(ただし1月2日〜5日間の日曜日に限る)
 第6部−顕現節(1月6日)用カンタータ

それぞれに25分から30分、10曲程度の曲より構成されていて、
さすがに一気に全曲を聴くのは本旨でなく、また体力的にも無理で、
昨日は第2部の途中まで、今日はその続きを聴いていて今は第4部の始まり。

シュミット=ガーデン率いるテルツ少年合唱団がいいですね。
行ったことはないですけれどドイツの伝統的で素朴なクリスマス音楽。
古式にのり女声を使わず、ソプラノ、アルトのパートを歌うテルツ少年団員、
ソロも安定して、少年特有の透明感があって清澄な雰囲気を醸し出します。

管弦楽も絞り込まれ、オリジナル楽器の響きもまた華美には響かず、
ほのぼのとした感じもして、ドイツ伝統のクリスマス。
今日は第4部まで、続きはまた今度にしましょう。


posted by fronte360 at 07:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 13-LP/CD音楽(Classical) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする