6月も今日でおしまい
今年も半分が過ぎ去って、いつもながら時の速さに驚きます。
休日というのに今日もまた5時前には起きてしまいました。
さっきステレオ・メインシステムの部屋に移動してきて、
朝まだ早いのでサブ・スピーカー(Technics SB-X1)に切り替え、
ヴォリュームを落とし、アカペラによる宗教曲を聴いて・・・
昨日と同じパターンで、同じくシュッツの受難曲
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(C)fronte360 シュッツ/ヨハネ受難曲 SWV481
ヨハネス・ヘフリン(T)
ヤーコプ・シュテンプフリ(B)
ロルフ・ベソー(T)
ヴィルヘルム・エーマン指揮ヴェストファーレン聖歌隊
1665年4月10日、初稿の完成日付がこう記されていて、シュッツ80歳。
80歳というと、当時としてはかなりの長命の人なのでしょうが、
音楽は枯れてなどいず、単声で叙唱風に歌われる部分がほとんどでありながら、
器楽を加えない簡潔な旋律がむしろ若々しさを感じさせます。
ルカ受難曲は、まだ伝統的なヘ長調に結びついたリディア調に基づいているが、
マタイ受難曲はG-ドリア調、ヨハネ受難曲はフリギア調になっている・・・
と解説には書いてあります(さっぱり違いは判りませんが)。
対訳もありますけど、見ていてもやはり迷子になってしまうので・・・
旋律を追いながら、時折解説を眺めては、音楽に身を委ねています。
外では小鳥の囀り、ときに鶯の鳴き声も聴こえてきて、まさに安息日の朝の趣き。
かつてJ.S.バッハのヨハネ受難曲やマタイ受難曲の劇的なカッコ良さに惹かれ、
同じマタイ受難曲の文字を持ったシュッツのCDを買いましたけれど、
アカペラでの受難曲に大いに戸惑ってしまった経験がありました。
そのCDをさっき探し出し、それから既に20年が経ったことに気付き・・・
時の流れはあまりも速く老いるのもいたし方なしといったことも実感。
なおこのレコードも高知での捕獲品25点のうちの1枚で、
昨年8月、よさこいのときに行って買ったものです。
いごっそう・はちきんの土佐人、このような渋い音楽も好まれていたとは、
画一的にみるのは良くないのですが、やはりちょっと不思議な気もします。