2013年02月16日

モンテヴェルディ / ヴィルトーゾ・マドリガーレ集

カートリッジを SHURE M75B type2 に換装したので今宵はクラシック音楽
一番相性が悪いと思っていましたけれども、なかなかどうして、良い感じです。
バロックからルネッサンス期のアカペラや、通奏低音を伴った歌唱など、
とても良い雰囲気で聴かせてくれます。 これは発見でした。

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P2163281 posted by (C)fronte360

このレコード、高知より救出してきた105円のレコードですが、
持ち帰って当初聴いた感じでは、跳躍するようにテノールが歌う1曲目冒頭、
高音部がギスギスした感じ、量感無くやや刺激的な感じに聴こえて驚きました。

あまりにギスギスした音なのでレコードの溝にゴミが溜まっているのかな、
とも疑ったものですが、ワイドレンジのカートリッジのせいだったのですね。
SHURE M75B type2 はレンジが狭いこともあるでしょうが、まろやかになって、
中低音部の声の艶が増し、押し出しも強くなった感じがします。

より人間の声に近づいた感じ、と言うと言い過ぎでしょうけれど・・・
聴いていて楽しく感じるのはテクニカの AT-120Ea よりこっちに軍配ですな。
バロック音楽はジャズに通じるものがある・・そうかもね。

ナイジェル・ロジャース(T)、イアン・パートリッジ(T)、
クリストファー・キート(B)、
ユンゲル・ユルゲンス指揮 ハンブルク・モンテヴェルディ合唱団


posted by fronte360 at 20:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 13-LP/CD音楽(Classical) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ヨーゼフ・クリップス、チャイコフスキー/交響曲第6番「悲愴」

ステレオ・サブ・システム稼動記念、コンサートホール・ソサエティ盤大会(45)
白鳥が浮かぶ湖の風景写真、ロシアの白夜のイメージでしょうか。

チャイコフスキー/交響曲第6番 ロ短調「悲愴」
  コーゼフ・クリップス指揮 チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団

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P1263072 posted by (C)fronte360

クリップスは好きな指揮者の一人ですけれど、悲愴交響曲が好きではなくて、
積極的に聴くことは無いのですが、今回改めて聴きなおしてみて、吃驚。
これは素晴しい演奏ですね。 というか、自分の好みに合った演奏でした。

まず何より楷書風のきちっとした演奏です。 そして、自然な音楽の流れ、
引き締まった迫力も兼ね備え、しかもロマンティックさも漂わせています。
やはりこれは名演と言って良いと思います。

1960年10月録音ですが、この時期の悲愴交響曲としては現代的な感覚でしょう、
当時よくあったドロドロとした演奏と一線を画し、明るく見晴らしのいい演奏。
そして第3楽章の盛り上がり、これがまた素晴しい。

終結部に向かってアッチェランドをかけ、高まってゆく熱気そして高揚感。
終始きちっとオケをドライブしていたクリップスもここは興に任せたのか、
オケメンバーの熱気が徐々に高まってゆくのに感動しました。

録音もまた素晴しく、ノイマンSX-68カッターヘッド使用と書かれていて、
左右の分離や奥行きもきちんと捉えられて、迫力も十二分にありました。
録音面からいってもコンサートホール盤として一級のものであると思います。