ステレオ・サブ・システム稼動記念、コンサートホール・ソサエティ盤大会(33)
水面を写した黄土色の単色写真に、オレンジ色の文字、シックなデザインです。
シューベルト/ピアノ五重奏曲 イ長調「ます」
シューベルト/弦楽四重奏曲 ハ短調「四重奏断章」
ヴラド・ペルルミュテ(p)
ハンス・フライバ(cb)
パスカル弦楽四重奏団
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ヴィオラのレオン・パスカルがリーダーを務めていたフランスの名四重奏団と、
ラベルの直弟子でフランスのパリ音楽院の教授も勤めたペルルミュテール、
両者が組んだシューベルトの「ます」。
フランス人による繊細で高雅な印象をうける「ます」の演奏です。
パスカル四重奏団、コンサートホールにはベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集、
モーツァルトの弦楽五重奏曲全集などの録音があります。
メンバーは、リーダーのレオン・パスカル(va)、ジャック・デュモン(1vn)、
モーリス・クリュ(2vn)、ロベール・サル(vc)。
第1楽章の冒頭、1stヴァイオリン(ジャック・デュモン)の演奏がヨレヨレ?
不安定な印象を持ってしまいますが、全体に線の細い演奏です。
ペルルミュテール、ショパンのような高雅で穏やかな口調で語るのではなく、
ちょっと硬めのタッチでの演奏となっているようです。
合奏では響きが混ざり合って情感が湧きあがってくるような感じは少なく、
強奏になっても凜としていて、そこはかとない香りが漂う感じでしょうか。
それにしても1stヴァイオリンの線の細さが少々気になったりします。
録音はフル・ステレオもあるようですが、手持ちの盤はモノラル。
そのせいでしょうか、やや残響に乏しくて損をしているかもしれません。