1979年10月5日発売、尾崎亜美の5枚目のアルバム。
総ての作詞/作曲/編曲に加え、プロデュースも尾崎亜美が単独で行ってます。
PA252129 posted by (C)fronte360
個人的には前作「プリズミー」が最高傑作と思っていますけれど、
このアルバムもよく纏まっていて完成度は高いと思います。
1979年、帯広のレコード店オイカワで新譜を購入した記憶があります。
貧乏学生にとっての 2,500円、なかなか勇気のいる出費でした。
だからこのアルバムもよく聴きましたよ。
いったんカセットテープにダビングして、カセットで何度も何度も・・・
こうして原盤のレコードは大切に扱ったものでした。
このアルバムでは松武秀樹のシンセがこれまでよりもより前面に出てきて、
YMOブーム到来直前、シンセがカッコよく感じたのでした。
どの曲も懐かしいのですけれど、
今こうして聴き返してみると「FOR YOU」はやっぱりいい曲だな、と思います。
あと「少年の炎を消さないで」もいいですね。
演奏では「心にメイクアップ」のベースとドラムのリズム部隊がカッコ良いなぁ。
ギター:鈴木茂、ベース:後藤次利、ドラムス:林立夫、です。
Side A
FOR YOU
LITTLE FANTASY
BLUE CITY
香港紙人形
RAIN WALTZ & LOVING YOU
Side B
ジェシー
スローダンシング
少年の炎を消さないで
心にメイクアップ
午前五時の旋律
2012年10月25日
岩城宏之、リスト/ハンガリー狂詩曲集
ステレオ・サブ・システム稼動記念、コンサートホール・ソサエティ盤大会。
日本人指揮者にちなんで、鶴が横笛(?)を咥えて飛ぶデザインが印象的です。
リスト/ハンガリー狂詩曲
第2番、第15番「ラコッツィ行進曲」、第6番、第5番、第12番
岩城宏之指揮 ウィーン国立歌劇場管弦楽団
PA202123 posted by (C)fronte360
「日本の指揮者がヨーロッパで録音した最初の本格的LP」
冒頭にこう書かれ、かつて貴志康一がベルリンフィルと録音した例や、
上田仁がレニングラードフィルと録音した例を挙げつつ、この録音については、
コンサート・ホール・ソサエティが、岩城宏之をミュンヘンからウィーンに招き、
録音したことは、我が国の芸術的な力量が認められたからだとあります。
録音は、1963年4月末〜5月初、ウィーンのバイヤリッシャー・ホール。
同時期に本欄でも紹介したシューリヒトがウィンナ・ワルツを録音しており、
同じウィーン国立歌劇場管弦楽団、つまりウィーンフィルを振った録音であると、
ジャケットの記載からも読み取れます。
またこの録音直後の岩城さんが書いた手紙の一部も記載されています。
興味深い内容なので、長文ですが引用しておきます。
ミュンヘンの放送交響楽団を指揮した翌日、すぐにウィーンに飛んで<コンサート・ホール>のためのレコーディングをしました。・・・・・・バイヤリッシャー・ホールというのは連れ込み宿のようなボロ・ホテルで、初めて入った時には、こんなバカな所でと思いましたが、音響効果は実に良いのです。楽譜はウィーン・フィルハーモニーのものを使いましたが、スコアに今まで使った指揮者のサインがしてあり・・・・・・ワインガルトナーやリヒャルト・シュトラウスの名前もあって、大変ありがたい感じがします。あまり演奏されない曲でワインガルトナーがウィーンでやり、その何年か後にシュトラウスが南米の演奏旅行の時に演奏したというサインがあり、前者がオーケストレーションを何ヶ所か変えた物を、後者が赤エンピツで元通りに直し返し、しかも<こんなバカなことをしやがって!>と悪口を書いたものもあったりで、たいへん興味深いスコアでした。
さて肝心の演奏ですが、かつて欧州で「火山のごとき」と評されたとおり、
しっかりとした構成感を保ちつつ、若々しい生命力が迸り出るような演奏です。
オーケストラをぐいぐいとドライブしているのを聴くと、
「若さの特権」この言葉がふっと浮かんできました。
この意味から言っても故岩城宏之さんの記念碑的な演奏であると思われます。
手持ちのは、あいにくのモノラル録音盤。
同時期に良質なステレオでシューリヒトが録音しているので残念です。
日本人指揮者にちなんで、鶴が横笛(?)を咥えて飛ぶデザインが印象的です。
リスト/ハンガリー狂詩曲
第2番、第15番「ラコッツィ行進曲」、第6番、第5番、第12番
岩城宏之指揮 ウィーン国立歌劇場管弦楽団
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「日本の指揮者がヨーロッパで録音した最初の本格的LP」
冒頭にこう書かれ、かつて貴志康一がベルリンフィルと録音した例や、
上田仁がレニングラードフィルと録音した例を挙げつつ、この録音については、
コンサート・ホール・ソサエティが、岩城宏之をミュンヘンからウィーンに招き、
録音したことは、我が国の芸術的な力量が認められたからだとあります。
録音は、1963年4月末〜5月初、ウィーンのバイヤリッシャー・ホール。
同時期に本欄でも紹介したシューリヒトがウィンナ・ワルツを録音しており、
同じウィーン国立歌劇場管弦楽団、つまりウィーンフィルを振った録音であると、
ジャケットの記載からも読み取れます。
またこの録音直後の岩城さんが書いた手紙の一部も記載されています。
興味深い内容なので、長文ですが引用しておきます。
ミュンヘンの放送交響楽団を指揮した翌日、すぐにウィーンに飛んで<コンサート・ホール>のためのレコーディングをしました。・・・・・・バイヤリッシャー・ホールというのは連れ込み宿のようなボロ・ホテルで、初めて入った時には、こんなバカな所でと思いましたが、音響効果は実に良いのです。楽譜はウィーン・フィルハーモニーのものを使いましたが、スコアに今まで使った指揮者のサインがしてあり・・・・・・ワインガルトナーやリヒャルト・シュトラウスの名前もあって、大変ありがたい感じがします。あまり演奏されない曲でワインガルトナーがウィーンでやり、その何年か後にシュトラウスが南米の演奏旅行の時に演奏したというサインがあり、前者がオーケストレーションを何ヶ所か変えた物を、後者が赤エンピツで元通りに直し返し、しかも<こんなバカなことをしやがって!>と悪口を書いたものもあったりで、たいへん興味深いスコアでした。
さて肝心の演奏ですが、かつて欧州で「火山のごとき」と評されたとおり、
しっかりとした構成感を保ちつつ、若々しい生命力が迸り出るような演奏です。
オーケストラをぐいぐいとドライブしているのを聴くと、
「若さの特権」この言葉がふっと浮かんできました。
この意味から言っても故岩城宏之さんの記念碑的な演奏であると思われます。
手持ちのは、あいにくのモノラル録音盤。
同時期に良質なステレオでシューリヒトが録音しているので残念です。