プロデュースに音楽評論家の小倉エージを迎えて制作され、
かなり厳しい要求があったようだが、さっぱり売れなかったというアルバム。

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次のアルバム「ROMANTIQUE」がヒットし、またこれに続く「AVENTURE」、
これらがヨーロピアン調ポップスを指向していたことから、
この「Mignonne」も加えて「ヨーロピアン三部作」と呼ばれていた。
でもこのアルバムは、ヨーロッパとは関係なく制作されていて、
サウンドはどちらかというとアメリカ指向、和製バンド・ミュージックの延長。
今ではこの誤りに気付いたからか、wiki では「ROMANTIQUE」〜「クリシェ」
これを「ヨーロピアン三部作」としているようです。
フランス音楽に傾倒してゆき、世間より認知もされていった大貫妙子さんですが、
個人的には、シュガー・ベイブ延長の和製バンド・ミュージックが好きです。
売れなかったとはいえ、この「Mignonne」の完成度はかなり高いですね。
大貫妙子さんの一番好きなアルバム、といってもいいかもしれません。
そうそうたるメンバーが脇を固めていて、演奏に聴き応えがあります。
「言いだせなくて」は坂本龍一の編曲でテクノの前段階のようなイントロから
細野春臣のベースがチャカポカではなく力強いラインを弾いてます。
「あこがれ」のサビのギターソロには高中正義ですね。
ただし大貫妙子さんの歌は下手巧の域にあと少し、といった感じかしら・・・
Side A
じゃじゃ馬娘
横顔
黄昏れ
空をとべたら
風のオルガン
Side B
言いだせなくて
4:00A.M.
突然の贈りもの
海と少年
あこがれ