2012年10月10日

松任谷由実 / OLIVE (オリーブ)

愛用のメモリプレーヤで仕事の行き帰りにこのところよく聴いているので
帰宅後、ステレオ・サブ・システムでもレコードでかけてみました。

1979年7月20日発売、荒井由実〜松任谷由実の7枚目のアルバム。
ファッション雑誌風のジャケット写真が印象的、私小説的な楽曲もいいですが、
演奏がそれぞれに凝っていて、完成度の高いアルバムです。

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ポップな感じになった「冷たい雨」、初々しいラブソング「甘い予感」、
このリズム感、細野春臣のベースじゃないかしら・・・好きなリズム感です。

バイトして買った愛車B210改造サニー号のカースレオでこれをかけながら
帯広郊外の田園風景の中を走り、毎日通学していた頃を思い出します。

学生時代はマイカー通学、貧乏学生でしたが、時間だけは贅沢に使ってました。
ステレオ・サブ・システムのレコードプレーヤとアームも帯広時代のもので、
プレーヤもバイトで買ったし、アームはクラスメートからの永代借用品。
懐かしき学生時代であります。

Side A
 未来は霧の中に
 青いエアメイル
 ツバメのように
 最後の春休み
 甘い予感

Side B
 帰愁
 冷たい雨
 風の中の栗毛
 稲妻の少女
 りんごのにおいと風の国

posted by fronte360 at 20:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 11〜12-JPOP音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

リカルド・オドノポゾフ、魔法のヴァイオリン

ステレオ・サブ・システム稼動記念、コンサートホール・ソサエティ盤大会。
ヴァイオリンの持つ肉感的なフォルムをシックな色合いで収めたジャケット。

サン=サーンス/序奏とロンド・カプリチオーソ
サン=サーンス/ハバネラ
サラサーテ/ツィゴイネルワイゼン
ショーソン/ポエム
 リカルド・オドノポゾフ(vn)
  ジャンフランコ・リヴォリ指揮 ジュネーヴ放送交響楽団

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何といってもB面1曲目のツィゴイネルワイゼン、
ゆったりと歌う第1部、詠嘆的で甘美な第2部、そして疾走する第3部、
ここでも情熱の嵐が吹き荒れているかのようで、濃厚なロマンが漂います。

もっと技巧的な人が現代にはいっぱい居ると思いますけれども、
この鼻にかかるような美音、情熱的で魅惑的でありますが、潔さもあって、
見世物的な曲からちょっと次元を脱しているようにも感じられます。
ウィーンフィルのコンサートマスターとして活動もされてきたので、
気品を持って弾きこまれているのでしょうか。

気品といえばショーソンのポエム、詩曲と書かれるのが一般的でしょうか、
情熱的でドラマティックな部分を抑えながら、情緒的な抑揚でもって、
華やかさを封印した美音で最後まで弾ききっている感じ。

美しく伸びやかな演奏としては、A面冒頭のサン=サーンス、
序奏とロンド・カプリチオーソでしょう、しかし全般的に落ち着いた印象で、
丁寧に弾き込んでいます。

やはりソロ楽器にスポットライトの当たったようなステレオ録音。
ネットで調べてみると、1960年3月10日、ジュネーヴでの録音らしいです。

posted by fronte360 at 05:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 12-LP/CD音楽(Classical) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする