2012年10月07日

中森明菜 / ファンタジー〈幻想曲〉

以前より気になっていた、単身赴任時代より放置されていた庭木の剪定・・・
というと上品ですが、要するに伐採を断行しました。 荒れ放題だったので。
朝9時前から11時半まで、まだまだ遣り残していますが、疲れたので終了。

昼メシ食ったら、急激に睡魔が襲ってきて、午睡。
身体の節々はまだ少々痛いですが、いい運動と睡眠補給になりました。
検定試験の勉強はまったく進んでいませんけれど・・・

昨夜、一昨夜とユーミンを聴いていたので、今宵はハイファイセットか・・・
いえいえ、中森明菜さんを出してきました。

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中森明菜さんの3枚目のアルバム「ファンタジー〈幻想曲〉」
1983年3月23日発売。 3枚目のシングル「セカンド・ラブ」を収録しています。

でも一番聴きたかったのは・・・

 過ぎ去りし夢の間を泳いでゆく私
 こんなにまだ好きでごめんね
 目をとじて小旅行(イクスカーション)


B面1曲目「目をとじて小旅行(イクスカーション)」
やわらかく歌って素適ですが、翳りを感じさせるあたり、とっても魅力的です。

そしてA面3曲目「アバンチュール」

 軽いサンバのリズムによって ウウ
 アバンチューに
 あなたに抱かれ踊るなんて
 しゃれた気分ね


しっかりと伸びやかに歌っていて、巧いなぁ。
そして軽く、明るいアレンジ、バックの演奏も好演です。

どの曲を聴いても、声にはまだ若さ(幼さ)が残っていますけれど、
ロングトーンでの伸び、語るような歌、巧さが光っています。
そしてA面1曲目のナレーションもまた印象的です。

なおバックの演奏ではベースラインがよく聴こえてきますけれど、
岡沢章、高水健司、渡嘉敷祐一、島村英二などがしっかりと脇を固めています。
歌謡曲アイドルのアルバムですが水準高いです。

Side A
 明菜から……。    作曲:萩田光雄
 瑠璃色の夜へ     作詞:来生えつこ、作曲:佐瀬寿一
 アバンチュール    作詞:岡崎舞子、作曲:森一海
 にぎわいの季節へ   作詞:大津あきら、作曲:木森敏之
 傷だらけのラブ    作詞:伊達歩、作曲:芳野藤丸

Side B
 目をとじて小旅行   作詞:篠塚満由美、作曲:茂村泰彦
 セカンド・ラブ    作詞:来生えつこ、作曲:来生たかお
 思春期        作詞:売野雅勇、作曲:芹澤廣明
 Moreもっと恋して   作詞:伊達歩、作曲:米倉良広
 アイツはジョーク   作詞:中里綴、作曲:福島邦子

posted by fronte360 at 23:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 11〜12-JPOP音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

メナーエム・プレスラー、ショパン/ピアノ協奏曲第2番

ステレオ・サブ・システム稼動記念、コンサートホール・ソサエティ盤大会。
このジャケットのデザインもシンプル、黄色地に白い鳥と青い文字のインパクト。

ショパン/ピアノ協奏曲第2番ヘ短調 op.21
メンデルスゾーン/ピアノ協奏曲第1番ト短調 op.25
 メナーエム・プレスラー(p)
  ハンス・スワロフスキー指揮 ウィーン国立歌劇場管弦楽団

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メナーエム・プレスラーもコンサートホール・ソサエティでは見かけますが、
一般的にはあまり知られていないピアニストではないでしょうか。
ジャケットの解説では以下のとおり。

イスラエル系のピアニストであるが、ドイツに生れ、今次大戦中はアメリカに渡って同地で活躍した。1946年にはサンフランシスコのコンクールで、ドビュッシー賞を受けている。シューマン、ショパンなどのロマン派ピアノ曲の他、ドビュッシーやバルトークも得意のレパートリーとしている。

ショパンのピアノ協奏曲第2番、2番ながら第1番よりも先に書かれた若い作品、
それだけにピアノ独奏部分の独りよがり度の高い作品であると思いますけれど、
プレスラーは、やや強いタッチで歌い上げていって、結構面白く聴けます。
こんな感じの曲だったかな、と新鮮な感じも受けます。

新鮮なといえば、伴奏のスワロフスキーも管楽器を追加しているのでしょうか、
伴奏部分に耳なれないクラリネットの響きが聞こえたりもして面白く、
また覇気の感じる伴奏は、スワロフスキーにしては良い伴奏かもしれません。
ただし第1楽章終結部の後奏をカット、あっという間に終って吃驚しました。

メンデルスゾーンのピアノ協奏曲、粒立ちの良いタッチで進む両端楽章の迫力、
しかし荒々しくはなくて、第2楽章の細やかな表現でも線が細くならず、
凜とした上品さも感じられ、いいと思いました。
伴奏はやや硬直気味のようで、これはスワロフスキーらしさでしょう。

ステレオ録音ですが、あまり奥行きが感じられないような感じだけれども、
特定の伴奏楽器がやや浮き上がるように聴こえてきたりもして、
これもまたコンサートホール盤らしい録音のような気がします。

posted by fronte360 at 14:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 12-LP/CD音楽(Classical) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

長榮寺(ちょうえいじ)

29日、式内鴨高田神社を出て向かった先は北隣にある、百済山・長榮寺。

聖徳太子による開基と言われ、太子自ら本尊十一面観世音菩薩を刻んで安置、
百済からの渡来僧の入法をもって創建、よって山号を百済山と称されるお寺です。
考古学者には、聖徳太子が四天王寺と飛鳥寺を建立した後、
その中間にあたるこの地にも建立した説を唱えておられる方がいるようです。

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境内の中に入って真っ直ぐ先には護摩堂

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この手前、本堂前には立派な山門があります。
長栄寺の境内全体が大阪府文化財保護条例で史跡に指定されているそうです。

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中世に戦火で荒廃するも江戸中期・延享元年(1744年)高僧慈雲尊者により再興、
本堂を造営するも文政8年(1825年)に全焼し、同年に再建されたとのこと。
その本堂の前には、慈雲尊者の像が威厳正しく据えられております。

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慈雲尊者は、江戸時代後期、大阪が生んだ真言宗の高僧です。
若くして、顕教、密教、神道と宗派を問わず学び、密教の呪術的解釈を排し、
梵語の文法を研究、梵文で書かれた仏教教典を正しく読解することに尽くして、
戒律を重視する「正法律」(真言律)を提唱されました。
その初めて戒律の講義を行なったのが、この長榮寺であったそうです。

しかしながら、境内には色々な像が並んでおります。 厄除けもあれば

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水掛不動さんもおられますし、

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この方は、福禄寿でしょうか。 木彫りですね、それも立ち木で彫った??
北海道で見たらコロポックルと間違えられそうですよ(失礼)。

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涅槃堂の上には、優しそうなお顔ですが、不動明王でしょうか。

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P9291937 posted by (C)fronte360

ペット供養もされるそうで、多彩です。
あと、境内の奥に行かなかったので「雙龍庵」を見逃してしまいました。

「雙龍庵」は、慈雲尊者が宝暦8年(1758年)生駒山中・長尾の滝の上流に隠棲、
修行のために建てられた草庵で、ここに移築、保存されているのでした。
ここで千巻にも及ぶ梵語研究の大著『梵学津梁』を著されたとのこと。

なお境内に入ったすぐ脇に開山堂があります。

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失礼して扉の隙間より中を写させてもらいました。

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中央に慈雲尊者の像が据えられております(合掌)

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なお扉の脇には、こんな貼り紙もありました。

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P9291945 posted by (C)fronte360

http://twitter.com/jiunsonja
今流ですが、惜しむらくはガムテープで貼らないで欲しかったことかな。

長榮寺、慈雲尊者のことも勉強できて、色々と興味深いお寺でありました。
(おしまい)
posted by fronte360 at 07:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 12-大阪散歩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする