このジャケットも好きです。 ヴァイオリンの弓が軌跡となっています。
メンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲ホ短調 Op.64
パガニーニ/ヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調 Op.6
リカルド・オドノポゾフ(ヴァイオリン)
ジャンフランコ・リヴォリ指揮ジュネーヴ放送交響楽団

P9301955 posted by (C)fronte360
コンサートホール盤収集の盟友・日下部さんのサイトにあるジャケット写真は、
full stereo と印刷され、レコード番号が SM-2205 となってますけれど、
手元にあるのは M-2205 で、実際に聴く限りモノラル録音でした。
モノラルですが上質な録音、何よりリカルド・オドノポゾフの美音にうっとり。
端正なメンデルスゾーンの協奏曲に、久しぶりにぞくぞくっときました。
そしてパガニーニでは艶やかで伸びやかな歌いまわし、伴奏のリヴォリも好調。
ジャケットだけではなく、これも内容の良いアルバムです。
リカルド・オドノポゾフ(1914〜2004年)、両親がロシア人のアルゼンチン生れ。
1927年にベルリン高等音楽院に入学、カール・フレッシュに師事し、
1934〜8年 ウィーンフィルのコンサートマスターを務め、
1937年 第1回イザイ・コンクール(現エリザベート王妃国際コンクール)で、
ダヴィド・オイストラフに次ぐ2位入賞という輝かしい腕前の持ち主です。
しかしウィーンフィルの地位をウォルフガング・シュナイダーハンに取られ、
大戦中にアメリカに渡って、1944年にはカーネギーホール・デビューするも、
戦後 1956年 ウィーンに戻って、ウィーン音楽大学の教授となりました。
このため演奏家としては第一線から退いたような感じとなっていましたけれど、
コンサートホール・ソサエティには彼の録音がいくつか残っているようです。
ざっと調べたところ、手元には3種類あることが確認できました。
(あと1種未入手のようです)
またおいおいと聴いてゆきたいと思います。