2012年09月30日

オッテルロー、リムスキー=コルサコフ/シェエラザード

台風がやってきて、現在潮岬付近にいるようですね。
家に引き籠もるしかないので、以前より思案していた計画を実行しました。

東京で買ったアンプ SANSUI AU-D707F がDVD/CD用になってましたが、
東京でも使っていたレコードプレーヤ TRIO KP-7300 を接続して、
自宅の2箇所でアナログレコードが楽しめるようにしました。
(テレビは見ないので箱に詰めてしまいました)

アームは Audio-Technica AT1100、 カートリッジは Ortofon MC100 ですけど、
部屋が狭いので、スピーカはサンスイのミニコンポの安物を繋いでいて、
とりあえず鳴っている、レコードが聴ける、といった程度ですけれど。

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試運転を終えて聴いているのは、やはりコンサートホール・ソサエティ盤。
このレコードジャケットも魅力的なデザインですけれど・・・

リムスキー=コルサコフ/「シェエラザード」作品35
 ローラン・フニーヴ(ヴァイオリン・ソロ)
 ウィレム・ヴァン・オッテルロー指揮ウィーン音楽祭管弦楽団

演奏もまたいいですね。
しっかりとツボを押さえた演奏ながら、ダイナミズムがあって歌もある。
妖艶さよりも明るさが前に出るのがオランダの名匠オッテルローらしさかな。

ローラン・フニーヴは当時スイス・ロマンド管弦楽団の第1ヴァイオリン奏者で、
ジュネーヴのコンセルヴァトワールで教鞭もとって活躍中と書かれてますが、
確かに艶やかで魅力的なソロ・ヴァイオリンを聴かせてくれます。

あと驚いたのは、録音が意外と鮮明であることでしょうか。
ステレオ装置を変えたこともありますけど(音抜けが良い安物ですからね)、
これから別のコンサートホール・ソサエティ盤を聴く楽しみも増えました。

台風、大きな被害をもたらさずに行き過ぎてくれますように・・・


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スタイルシート変更してみました

季節限定かな、もみじのスタイルシートに変更してみました。

見慣れた黒バックのちょっと怪しい雰囲気より落ち着いたかな?

微妙に本文やタイトルの文字サイズを大きくして老眼対策してますけどね・・・
スタイルシートの変更、軟化した脳にはちょいとした刺激です。

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2012-11月の関西アマオケコンサート情報

11月に、京阪神奈で開催されるアマオケ関連の演奏会について投稿します。

まだまだあると思いますけど、気付いたところで、個人的に興味あるところをピックアップしています。

この他にもありましたら、本家サイトの掲示板やコメントにて投稿をお願いします。こちらにも転載したいと思います(が、なかなか意気込みに反して動けないのが実情ですが)。

とにかく、出発!!

11/2:同志社交響楽団 第84回定期演奏会
11/4:箕面コンセルト室内合奏団 第25回記念定期演奏会
11/4:八尾フィルハーモニー交響楽団 第43回定期演奏会
11/4:神戸アンサンブルソロイスツ 第24回定期演奏会
11/4:京都市民管弦楽団 第86回定期演奏会
11/11:カンマーフィルハーモニー神戸 第1回定期演奏会
11/11:大阪シティオーケストラ 第9回定期演奏会
11/11:橿原交響楽団 第20回記念定期演奏会
11/11:京都産業大学神山交響楽団 第14回定期演奏会
11/18:高槻室内管弦楽団 第7回定期演奏会
11/25:メロマン室内管弦楽団 第36回定期演奏会
11/25:アンサンブル・フリー 第16回演奏会

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2012年09月29日

追悼・アンディ・ウィリアムス(追加)

実家に置いてあると思ってましたが・・・
自宅のレコード棚を漁っていたら、あらら・・・ 出てきました。
マイファミリー「味の素」のカラーレコード。

45回転にセットし、さっそく聴きました。

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P9291947 posted by (C)fronte360

A面は3曲、いずれも小林亜空:作曲。
当時のCMソングらしく、サビの部分で「味の素」と歌い上げてます。

1.いつでも どこでも  (作詞:小林亜空)
2.Let's Dance  (作詞:羽柴秀彦)
3.すてきなそらを  (作詞:さのただし)

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B面は「ハワイアン・ウェディング・ソング」の1曲のみ。
CBSソニーからの借用音源です。

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リリー・クラウス、シューベルト・リサイタル

台風がやってきます。
午前中に出かけて用事を済ませて、昼過ぎに戻ってきました。
10月中旬の資格試験に備えて勉強を始めたものの、眠くて眠くて・・・

レコード鑑賞の時間としました。
個性的で魅力あるジャケットデザイン、これでピンときたでしょうか、
コンサートホール・ソサエティのレコードです。

リリー・クラウス、シューベルト・リサイタル
 ピアノソナタ第20番 イ長調 遺作
 感傷的なワルツ 作品50
 楽興の時より 第2番・第3番  作品94
 レントラー 作品171より
 エコセーズ 作品18、33より

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A面のピアノソナタ、シューベルトが亡くなった1828年の作品、
遺作とジャケットに書かれているけれど、第21番が最後の作品なのでは・・・
それはともかくリリー・クラウスらしい明晰なタッチ、媚びるところのない、
真摯な演奏が展開されてゆきます。

それに比してB面の小曲は、同じく明晰なタッチで、気楽に楽しめます。
「感傷的なワルツ」の小粋なこと、たわいのない作品と解説に書かれていますが、
このレコードではこれが一番とっつきやすくてリラックスできますね。

お馴染みの「楽興の時」など少々カタイかな、とも思えますけれど、
清潔感があり、高雅な趣は彼女ならではのものでしょう。

ついに雨が降り出しました。 大きな被害が出ませんように・・・

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追悼・アンディ・ウィリアムス

1960年代に大ヒットを記録した「ムーン・リバー」などの名曲で知られる
アメリカの歌手アンディ・ウィリアムスさんが、9月25日がんで死去しました。
84歳でした・・・ との訃報に接した。

1960年代は知らないけれど、2度目に来日した1970年は、大阪万博の年、
中学1年になった年でもあるけれど、洋楽ポップスに目覚めた頃で、
さかんにアンディが出演する味の素のCMがテレビで流れ、
彼の歌声がラジオより流れていたことを思い出します。

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P9281897 posted by (C)fronte360

一週間前も、このアルバムを取り出して聴いていたのだけれども、
昨夜、また開いて聴いてみました。

国際情報社が企画・発行したLP付き本シリーズ
「ベスト・オブ・ムード・ポップス 18 シリーズ」の第1巻
「アンディ・ウィリアムス 恋のムードをうたう」
ANDY WILLAMS His Fascinating voice

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1971年の大ヒット「ある愛の詩」が入っていないのは販売戦略でしょうか、
ちょっと残念ですが、代表曲「ムーン・リバー」他ご存知の名曲がラインナップ

【 Side A 】
 1.ムーン・リバー
 2.イェスタデイ
 3.恋はリズムに乗せて
 4.サニー
 5.知りたくないの
 6.カナダの夕陽
 7.慕情

【 Side B 】
 1.明日に架ける橋
 2.モア
 3.青春の光と影
 4.ハワイの結婚の歌
 5.恋はみずいろ
 6.コンドルは飛んでゆく

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P9281899 posted by (C)fronte360

レコファン渋谷でゴミのごとく捨てられていた中より100円で救出した物で、
自宅では、安くてもかさ張って何より重い・・・
この種のレコード付きの本を買うのを躊躇していましたが、
何より単身赴任生活の気楽さより捕獲したものです。

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P9281900 posted by (C)fronte360

カラー写真を見て、寄稿された文章を読みながら、ゆったりと音楽を聴く・・・
そのような事が、ちょっと贅沢で豊かな気分にさせる、そんな時代でした。
「ムード音楽」という言葉も今では死語となってしまいましたね。
アンディはそんなゆとりを持った一時期のアメリカの象徴かもしれません。

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P9281901 posted by (C)fronte360

フランク・シナトラが、イケイケドンドン時代のやんちゃなアメリカの象徴なら、
アンディは、ビング・クロスビーの流れをくんだ甘い歌声で、
写真のように家庭を大切にするパパ、として受けていたのではないかな。
良き時代のアメリカの良心を感じさせてくれる歌手であったように思います。

実家には味の素のCMソングを入れたカラーレコードもあるはずです。
今度、持ってきましょう。 謹んでご冥福をお祈りいたします。

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2012年09月28日

レーゼル、シューマン/ピアノ五重奏曲、ピアノ四重奏曲

「室内楽は老後の楽しみ」と若いときには嘯いていて
マーラーなどの交響曲や大規模管弦楽曲ばかり聴いて喜んでいましたが、
最近はモーツァルトと宗教曲と室内楽が中心になりつつある現状であります。

演奏会の予習も当分なくなったので、通勤時の音楽はもっぱら室内楽となり、
最近のお気に入りの一つがコレです。

シューマン/ピアノ五重奏曲、ピアノ四重奏曲
 ペーター・レーゼル(p)、ゲヴァントハウス弦楽四重奏団

このCD、1994年発売の徳間音工のドイツ・シャルプラッテン・シリーズV、
ブロムシュテッドのシューベルト交響曲全集、ヘルビッヒのハイドン交響曲集、
スィトナーのドヴォルザーク交響曲全集などが出て、次々にこれらを捕獲し、
その時についでにコレも買いましたが、今また新たに聴き始めた感じ・・・

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P9281896 posted by (C)fronte360

シューマンの「室内楽の年」として知られる1842年、
クララと結婚して2年、クララとともにバッハの平均律クラヴィーア曲集や、
ベートーヴェンの弦楽四重奏曲を研究・分析をしたそうで、その結果として、
この年に3曲の弦楽四重奏曲とピアノ五重奏曲、四重奏曲が生まれたそうです。

ピアノ五重奏曲、弦楽四重奏にピアノという編成、これまでにありそうで無く、
シューベルトのピアノ五重奏曲「鱒」はコントラバスの入った編成で、
この編成で名を残す曲としてはシューマンが最初であるようです。
弦楽四重奏は、ベートーヴェンの時代には「賢者の会話」とも言われていて、
完結した楽器編成であったからでしょうかね。

さてこのピアノ五重奏曲、シューマン好きにとっては一筋縄でいかない魅力・・
とでも言うのかな、ちょっと分厚い響きの中にシューマンらしい詩情が、
現れては消えて、また顔を覗かせる、そんな感じですね。
気分も安定していないようにも思えるのがシューマンらしさかな〜
などと思いながら、けっこう面白く聴いています。

それに比してピアノ四重奏曲、五重奏よりも完成度は落ちる・・・
これが一般的評価であるようですが、よりスッキリと見晴らしが良くなって、
個人的にはこの曲の方が、好きです。

特に第3楽章のアンダンテ・カンタービレの美しさに感嘆しました。
今さらではありますが(今まで何を聴いていたんだろう・・・とも)。。。

メロディの美しさも特筆すべきですが、楽器間の会話、受け渡しが素晴らしい。
ヴィオラ、チェロの落ち着いた響きで歌い、ピアノとヴァイオリンが絡んできて、
感涙ものでした。 これほどに美しい曲があったのか、とも。

演奏の良し悪しまでは言及できるほど他の演奏を聴いていませんが、
ズスケ率いるゲヴァントハウスSQは、誠実でしなやかさも持ちあわせていて、
正統的なドイツの演奏と言っても良いのではないでしょうか。

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2012年09月27日

オーマンディ、ゼルキンのCD頂きました

月曜日に遡りますが、またまた元会社の同僚のNさんよりCD頂きました。
今回も全集物を捕獲したのだそうです。

オルフ/カルミナ・ブラーナ
 オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団

ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ「月光」「熱情」「悲愴」「テレーゼ」
 ルドルフ・ゼルキン

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P9271895 posted by (C)fronte360

さっそく通勤時間を利用して拝聴しました。

オーマンディのカルミナ・ブラーナは、百花総覧的な明るい演奏ですね。
響きのエッジを落としたオケの響き、突出する楽器はなく、
歌手・合唱も一群となった総力戦で曲を進めてます。

演出上ちょいと物足りない感じもしましたが(オケの響きは十分ですが)
この曲を分かりやすくするにはいい演奏なのかもしれません。
土俗的な演奏を好まれる方には、あれよあれよと進んでいく感じかも・・・

ゼルキンのベートーヴェンのピアノ・ソナタは、渋いですね。
ケンプのような枯れた味わいではなくて、何と言っていいのかな・・・
特徴のないというと失礼ですが、虚飾を排して曲に奉仕している感じかな。

そもそも「室内楽は老後の楽しみ」と言ってましたけれど、
最近はもっぱら宗教曲と室内楽が中心になりつつあるそのままの状況ですが、
まだまだ勉強不足です。 もうちょっと聴き込みましょう。

ちなみにNさんも50歳を過ぎて室内楽を聴けるようになった・・・
などと言っていて、皆さんこんな道を歩むのかしらね。

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2012年09月26日

みやのまえ文化の郷・旧石橋家住宅

22日、有岡城跡を出て、お城を回り込むように北に向かって歩き、
大きな道路(県道99号)にぶつかったので左折(西へ)道なりに歩くと
向こうに目的地のアイフォニックホールが見えてきた交差点。

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P9221789 posted by (C)fronte360

白壁造りの建物は市立美術館ですが、お目当てはこの左側より入ります。
みやのまえ文化の郷です。

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P9221793 posted by (C)fronte360

美術館、工芸センター、伊丹郷町館(旧岡田家住宅、旧石橋家住宅) に
柿衞文庫(かきもりぶんこ)を加えた文化ゾーンで、
無料で入れる伊丹郷町館がお目当てですね。

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P9221794 posted by (C)fronte360

入るとまず、綺麗な中庭に目が行きますが・・・振り返ると・・・

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P9221796 posted by (C)fronte360

中庭に面して縁側のある江戸時代後期に建てられた商家・旧石橋家住宅。
季節柄、お月見の用意ですね。 よろしいなぁ。

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P9221795 posted by (C)fronte360

中に入ると(このあと町中に見かけましたが)虫籠もありました。

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P9221797 posted by (C)fronte360

秋の虫の音を聴きながら、ゆっくりと天井を見上げると・・・
高い天井に、明り取りの窓があるようですね。
ゆったりとした空間・時間が広がります。

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P9221798 posted by (C)fronte360

いったん外に出て見ると、こんな感じの商家です。
屋根の上の小さな屋根、これがが明り取りになってるのでしょうね。

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P9221821 posted by (C)fronte360

白壁には縦縞の窓がありますが、これは虫籠(むしこ)窓というらしく、
その名のとおり、虫籠に似ているから名づけられたそうです。

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P9221822 posted by (C)fronte360

平成13年に県指定文化財となったそうです。
次は、隣りにある旧岡田家住宅を訪問しますが、それはまた次回。

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2012年09月25日

有岡城跡

9月22日(土)、秋分の日が土曜日と重なって、お休みを1日損した気分の日、
かぶとやま交響楽団の定期演奏会に伺うため、JR伊丹駅に降り立ちました。

伊丹での演奏会は、いたみホールかアイフォニックホールのどちらかですが、
いずれにしても、JR伊丹駅より、あくせくとホールに向かうばかり・・・
今回は移動時間を少し早め、簡単にご近所探索をしてみました。

まずはJR伊丹駅の前、改札を抜けて左側の陸橋を下りた所にある有岡城跡
永正17年(1520年)に建てられた日本最古の天守台を持つ平城である。
荒木村重は、伊丹氏の伊丹城を大改修し、有岡城に改称した。荒木村重は後に謀反を起こし、有岡城は織田信長に攻められて落城することになる。

と wiki には書かれています。

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P9221774 posted by (C)fronte360

この石垣の前はよく通りますが、石段を登って中に入るのは始めて。
有岡城の歴史を書いた石碑がありますが、意外とこじんまりとした跡地です。
石碑には以下のように書かれていました。

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P9221776 posted by (C)fronte360

有岡城跡
伊丹氏が、この場所に城を築いたのは、鎌倉時代末期頃のことである。はじめは居館として建てられたが、戦国時代を経て次第に堅固な構えになっていった。
伊丹氏の城は天正2(1574)年に織田信長方の武将・荒木村重の攻撃によって落城した。その後、村重は信長の命により有岡城と改名し、壮大な城を築いた。
有岡城は伊丹段丘の高低差を利用し、南北1.6km・東西800mに及ぶ惣構えが築かれ、要所には岸の砦・上臈塚砦・鵯塚砦が配置された。
謀反を起した村重は、天正6年、信長勢の攻撃を受け、十ヶ月間の攻防の末、強固な城も遂に落城した。
天正8年、池田之助が城主となるが、同11年美濃の国に転封を命じられ、廃城となった。
明治26年、鉄道の開通によって、城跡の東側が削りとられたが、土塁や堀など今もよくその姿をとどめている。
昭和50年より発掘調査が実施され、土塁・石垣・堀・建物・池等の遺構を検出し、中世城郭から近世城郭への移行期の様相が明らかになった。
平成4年3月に伊丹市教育委員会


惣構(そうがまえ)とは、城下町一帯を堀や石垣、土塁で囲い込んだの城で、
ここはその城のほんの一角、何でも本丸跡らしいですが・・・
礎石跡と井戸跡、いずれも修復されたもののようで、ちょっと整ってますね。

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P9221778 posted by (C)fronte360

この石垣は当時のものでしょうか・・・大小とりどりの石積みとなってます。
よ〜く見てみると、直角に切られた石が混じってますね。

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P9221780 posted by (C)fronte360

これは寺社仏閣などで使われた石を再利用しているからかな。
戦に備えて大急ぎで作ったときなど、こんな事もあったようですね。

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P9221781 posted by (C)fronte360

石垣の脇には「懐古園」の石碑と、説明板(意訳)がありました。
石碑は漢文なので、何かさっぱり分かりませんけど・・・説明板によると

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P9221782 posted by (C)fronte360

この地は、もともと荒木村重の城郭があった跡であるが、次第にさびれて、武内氏の所有するところとなった。氏は城跡が滅していくのを嘆き、修復して永く後世に伝えようと欲したが、果たさずに亡くなった。未亡人の奈如女は、その意志を継ぎ、時期が来るのを待った。この丘陵はたいへん風光明媚で葛城・金剛・六甲・池田の山々に囲まれ、足もとを猪名川が流れている。村重から三百三十年にあたり、未亡人は先人の志を生かそうと決意してこの碑を立て祭りをした。未亡人の貞節と子息利右衛門の孝順を称え、荒木氏の霊も以って冥すべきである。
明治三十四年九月二十四日 七十五翁 北山撰ならびに書


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P9221786 posted by (C)fronte360

城跡を出て、次へ向かいましょう。

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P9221788 posted by (C)fronte360

ふと足元を見ると、伊丹のマンホールは白鳥でしょうか。
おしどり? など水鳥がいっぱいですね。

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2012年09月24日

伊丹アイフォニックホール

かぶとやま交響楽団の定期演奏会、2008年11月22日第38回以来の参戦です。
単身赴任となって、その帰省時にもいくつかのアマオケ演奏会にも行き、
終演後には新幹線でそのまま東京に戻ることも何度かしましたが、
さすがに伊丹は遠く、アイフォニックホールは4年ぶり。

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P9221825 posted by (C)fronte360

今は天井の工事中らしく、ネットが張られていますけれども、
このホール、こじんまりとしていて好きなホールです。

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P9221891 posted by (C)fronte360

1階席が382席、サイドバルコニー2階席が120席、合計502席。
残響時間は、満席時で1.9秒だそうです。

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P9221890 posted by (C)fronte360

この天井の花びらのカタチがまたいいですね。 お気に入りです。

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P9221893 posted by (C)fronte360

さて伊丹に行っても、駅と演奏会場の往復をいつも慌しくやってましたが、
今回この界隈をちょいと散策してみました。

それはまた後日・・・

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2012年09月23日

かぶとやま交響楽団 第45回定期演奏会

日時:2012年9月22日(祝・土) 14:00開演(13:30開場)
場所:いたみアイフォニックホール

曲目:プロコフィエフ/古典交響曲ニ長調(交響曲第1番)
   ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第5番変ホ長調「皇帝」
   シューベルト/交響曲第8番ハ長調「グレート」

独奏:岩城智由理(p)

指揮:藤田謹也

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P9231894 posted by (C)fronte360

シューベルトのグレート、素晴らしい演奏でした。 演奏を聴き進めながらも演奏が終らないで欲しい・・・と久しぶりに思え、終演後もしばらく頭の中で音楽が流れ続けていました。 そんな衝撃を久しぶりに受けました。

オーケストラは対抗配置、弦楽器はいつもながらの 9-7-6-5-4 の小振りな編成にて各パートの引き締まった響きです。 これらが絡み合いつつ響きが醸し出されるので、ワクワクしっぱなし。 特筆したいのは、第2楽章のオーボエの端正な演奏もよくマッチして良かったのですが、個人的にはトロンボーンとティムパニを採りたいですね。

女性3名のトロンボーン・チーム。 息もぴったりでみなタッチが柔らかいけれども押しの強さも十分、終始演奏に華やかさを彩っていました。 第1楽章よりうっとり聴き入っていて、最後まで存分に楽しませてもらいました。 またティムパニも女性奏者、コンパクトで控えめな叩きっぷりでしたが、先の細いマレットでタイトに打ち、先の大きなマレットでは柔らかく打ち分けて、控えで前面にしゃしゃり出ることは決してないけれども、曲の芯をしっかりと支えていてこちらも感心しました。

もちろん数は少ないけれども圧力をも感じさせる弦楽アンサンブル、中音域がしっかりとしていますね。 そして凜とした管楽器群も素晴らしかった。 クラリネットも端正に歌っていて、ピストン式のトランペットは打楽器のごとく要所を締めていました。 そして全体として躍動するリズム、安定した響きで展開されて歌われて、どんどんと前のめりになって聞き入っていました。 そして歌っていたといえば2本のホルン、2本ともウィンナホルンで、冒頭こそそっけなく演奏していましたけれども、随所で鼻にかかった朴訥な響きもまたこの演奏のアクセントになっていました。

素晴らしい演奏に、演奏終了後にブラボーがかかったのも納得。 しかしながら、終演時間が押していたようです(この演奏の後には他のオケのリハも予定されているようです)、あっけなくお開きになったのも、潔さですね。 この素晴らしい演奏のあとでアンコールは不要。 そのような素晴らしい演奏でした。

なおこれに先立って演奏されたのは、プロコフィエフの古典交響曲とベートーヴェンのピアノ協奏曲「皇帝」。

冒頭のプロコフィエフは、実演で何度か聴いていますけれども、終楽章では細かな音が続いている木管を弦楽器が追い立てるようにしてとても大変そう。 しかしメリハリがついていて、どんどん華やかになってゆくのですね。 こんな風に面白く聴けたのは初めてかもしれません。 リズム感の良さを感じた素晴らしい演奏だったと思います。

ただ少々気合入りすぎていたかもしれませんね(確かに難曲です)。 小型技巧派のオケらしく展開も素晴らしく、また凝縮されたオケの響きには光沢ものっていましたが、ただ音量が上がるとストレートでやや刺激的にも感じたのは、覇気ととるべきかもしれません。 が、個人的には少々気になった点でした。

ベートーヴェンの皇帝は、岩城智由理さんのピアノに指揮者の藤田謹也さんが終始注意を払いながら寄り添った演奏でしたね。 岩城さん、落ち着いた深みのある響きが特徴的ですね。 ソリストとしての華という良いですが、やや強引に自分を主張するような場面はあまりなかったように感じました。 でも、当たりの柔らかな深い響きの底でキラリと輝くピアノの響きはとても魅力的。 第2楽章などタッチが軽く柔らかいのにピアノがたっぷりとよく鳴っていてました。

ただオケもピアノも全体的に単調になったきらいも感じられ、終楽章など聴き手として少々疲れてきたこともあいまって、しっかりとしたピアノとオケの演奏が繰り返されるのに少々飽きてしまったようです。 オケも冒頭のプロコフィエフのややソリッドな響きから暖かみのある響きになってましたしね。

そんなことで少々疲れを引きずってのグレート交響曲でしたが、冒頭に書いたとおり。 目の覚める演奏でした。 これ1曲で良かった、と言えば失礼になると思いますれども、色々なことがすべてここに帰結したように強く感じた演奏会でした。

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2012年09月22日

グルダ、バックハウス ベートーヴェン「皇帝」

音楽雑記帳なのに、音楽の話題が少ないのが気になってますけど、
一応音楽は毎日聴いてまして、昨日の通勤時はピアノ協奏曲「皇帝」

フリードリヒ・グルダ(p)
ホルスト・シュタイン指揮ウィーンフィルハーモニー管弦楽団

CD棚よりバックハウスのを探してましたが、見つからなかったのでグルダ、
この演奏もまた名盤の誉れ高いものですね。

個人的には、ホルスト・シュタインがドライブするウィーンフィルが好きで、
耳がいってしまうのですが(世評では精彩に欠けるとの意見もありますが)
腰のしっかりと座った堂々たる演奏だと思うのですけどね。
決め所で、思わずガッツポーズをしたくなる感じ(してますけど・・・)。

これ従えたグルダが意外と言うと失礼かもしれませんが正統的な演奏。
しかも生き生きと演奏して、機動力と躍動感を兼ね備えた演奏と感じました。

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P9221773 posted by (C)fronte360

先ほどまた聴き返しましたが、気合を感じるこの演奏に満足しましたけれど、
やっぱり、気になってバックハウスのCDを発掘してきました。

ヴィルヘルム・バックハウス(p)
ハンス・シュミット=イッセルシュテット指揮ウィーンフィルハーモニー管弦楽団

「鍵盤の獅子王」と言われたバックハウスらしく、格調高い演奏ですね。
そしてイッセルシュテットの指揮するウィーンフィルは朴訥とした風ですが
こちらもコクを感じさせる味わい深い響き、よくマッチしていてます。

グルダよりも更に正統的で、毅然とした風格をも感じられるピアニズム、
ベートーヴェンという孤高をより孤高たらしめている演奏でしょうか。
こう書くとやたら堅苦しいイメージになりますけれど、
率直で味わい深い演奏であると思いました。

じつは今日の演奏会のための予習のつもりでしたけれど・・・
いずれもスッパリを忘れ、新鮮な気持ちで聴かせていただきましょう。
今日の楽しみです。

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posted by fronte360 at 07:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 12-LP/CD音楽(Classical) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

指揮者 井村誠貴 さんを勝手に応援するページ

申し訳ないことに、長らく放置していましたけれど、
なんとか更新してみました。 代わり映えしないけれど・・・
 ↓
指揮者 井村誠貴 さんを勝手に応援するページ

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posted by fronte360 at 05:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 12-全般(その他諸々) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月21日

大阪平野を望む

15日、客坊の林の中、またしても蚊に追われて飛び出しました。
すると山裾に墓地、後で分かったのですが客坊教覚寺浄苑という霊園でしたが、
そのまま下るのもナニなので見晴らしの良い場所を求め、池の所まで行くと・・

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P9151756 posted by (C)fronte360

開けました、大阪平野。 夏雲が綺麗ですね。
もちろんここでもアップで、向こうにそびえるのは阿倍野の「ハルカス」
右下に見える川とそれに沿った緑地は、近鉄奈良線の瓢箪山駅あたりですね。

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P9151757 posted by (C)fronte360

瓢箪山駅あたり、更に倍率を上げて撮影してみました。
ここから歩いてきたのですね。

P9151759
P9151759 posted by (C)fronte360

ついでなんで日本一の高さになった地上300mのビル「ハルカス」も・・・
このあたりの標高、博物館と同じなら標高150mもないのではないかな。

P9151758
P9151758 posted by (C)fronte360

東京スカイツリーの高さは634m、生駒山の山頂は標高642mですからね、
人間のやることって凄いですね。
バベルの塔にならないと良いけど・・・なんて余計な事、考えてしまうな。

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P9151764 posted by (C)fronte360

ということで下山。 墓地の中を下ってゆきます。
六地蔵が祀られていますが、この霊園は宗派は問わないそうです。
キリスト教の礼拝堂もありました。

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P9151766 posted by (C)fronte360

子供の頃、真田山の陸軍墓地が近所にあったのでこのカタチ、見覚えあります。
軍人さんのお墓ですね。

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P9151767 posted by (C)fronte360

側面には昭和十二年八月と書かれています。
調べてみると、第二次上海事変がひっかかってきました。

P9151765
P9151765 posted by (C)fronte360

こちらには☆マークが付いていて、伍長ならば下士官ですね。
しかし死ねば☆マークがあろうと無かろうと同じような気がしますけどね。

沢山の犠牲の上に今日が成り立っているのならば、
はやく闘いや争いのない世界になって欲しいものだと念じ、下山しました。

(おしまい)

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posted by fronte360 at 04:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 12-大阪散歩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月20日

客坊の山の中

15日、山畑古墳群を散策中、蚊に追われるように林を出たあと、
さあてどうしたものか、登ってきた道を引き返すのも面白くないので、
郷土博物館より離れるように古墳群にそって歩いてゆくと祠を発見しました。

P9151745
P9151745 posted by (C)fronte360

なにやら、向こうには石碑に、鳥居も見えますね。 行ってみることに・・・

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P9151746 posted by (C)fronte360

中央の石碑は「奥池大神」、右の石碑は「永池龍王」とあり、左の石碑は、
右から「白龍王」「陀羅尼龍王」「秀丸大神」と書かれてあるようです。
これらの石碑の左側にも4つ(?)の石碑、それに鳥居のある石碑もありました。

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P9151749 posted by (C)fronte360

しっかし、ここも蚊が多くて閉口。
レンズの曇りかなと、思ったら蚊がレンズに群がっていたり・・・
蚊が多いのは、水があるからで、ここには滝があって修験場のようです。

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P9151751 posted by (C)fronte360

こんな立札ものありました。

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P9151750 posted by (C)fronte360

でもねぇ、蚊がわんさか飛んでいるんですよね。
ここで滝に打たれるには、心頭滅却しておかないといけないですわ。

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P9151752 posted by (C)fronte360

当方にような軟弱者は、ひたすらシャッター押して、退散あるのみ。

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P9151753 posted by (C)fronte360

ここは何処で何という場所なのか、あとでネットで調べようと早々に退散・・・
でも調べてもよく分からず、いったい何という所なのかは??

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posted by fronte360 at 03:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 12-大阪散歩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月19日

東大阪市立郷土博物館前・山畑22号墳ほか

15日朝、瓢箪山稲荷神社を経由、1.1Km歩いて東大阪市立郷土博物館に到着。

こう書くとあっという間、日頃歩いているので1.1Kmはちょろいもんですが、
坂道を延々と登った生駒山の中腹にあり、最後の坂道がちょいとキツくて、
なんでこんな所に博物館を・・・そんな疑問もわきますが、来てみて納得。

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P9151726 posted by (C)fronte360

この写真を撮った位置から、目を転じると・・・古墳の石室が見えます。
山頂一帯に「山畑古墳群」と呼ばれる古墳群が発見されたので、
この地に博物館を建設されたそうです。

P9151727
P9151727 posted by (C)fronte360

山畑22号墳、直径15m、高さ4.5mの双円墳ですが東側墳丘は既に壊れ、
西側墳丘の石室の中へ入ることが出来ます。 さっそく入ってみました。
ちなみに博物館の外なんで入場無料。

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P9151729 posted by (C)fronte360

石が敷いてあって、ゴツゴツとしててちょっと歩き難いのですが、
中に入ってみるとけっこうな広さで堅牢そうですね。
足元の岩肌が見やすいので頑張ってシャッター速度1/2sの手持ち撮影ですよ。

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P9151730 posted by (C)fronte360

天井も割合と高いですね。 大きな石が天井に載っているのが分かります。
同じくシャッター速度1/2sでも写真が撮れましたが、こちらはフラッシュ撮影。
周りの石の輪郭が影になって浮き出て見やすと思うので(興味ないですか)・・・

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P9151732 posted by (C)fronte360

石室から出口(入口)付近を見るとこんな感じ。
蚊がブンブンとうるさいので、とっとと出ることにしました。

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P9151734 posted by (C)fronte360

この22号墳より約1500年前の須恵器・鉄鏃・馬具などの副葬品が見つかり、
一部が博物館にて展示されていることなども説明板に書かれてます。
これから博物館をゆっくりと見学。


博物館内を見学したあと、
22号墳のちょっと奥(横)にある古墳群も探索することにしました。
こちらの案内板には「山畑38〜41号墳」との記載があります。

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P9151735 posted by (C)fronte360

石段を踏んで林の中に入ると、すぐにありましたよ。 山畑39号墳。

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P9151738 posted by (C)fronte360

小型の円墳だったそうで、石室の天井石は残っていません。
石室と玄室(死者を埋葬する墓室)の幅が同じの無袖という形態だそうで、
石室内の出土遺物から約1600年前に造られた古墳と推定されているそうです。

こちらは山畑38号墳で、ほとんど崩れてしまってますね。

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P9151739 posted by (C)fronte360

これはまだ積み上げた石が分かる山畑40号墳。
これも小型の円墳だったそうで、やはり石室の天井石は残ってませんが、
ここからも須恵器や木棺に使われた鉄釘が出土したとのこと。

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P9151741 posted by (C)fronte360

いずれも小型の古墳で山畑古墳群のなかで最後に作られた古墳らしく・・・
そんなことに思いを馳せようにも、ここも蚊が多くて閉口。 ブンブンと煩いなあ。
あわてて古墳群を飛び出しました。

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posted by fronte360 at 03:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 12-大阪散歩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月18日

瓢箪山稲荷神社・再訪

15日朝、東大阪市立郷土博物館に行く途中、「瓢箪山稲荷神社」に寄り道。
日本三稲荷の一つ、辻占総本社ですね。 6月17日以来の再訪となります。

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P9151704 posted by (C)fronte360

一段と高い位置にある社殿、おじさんが一心にお祈りされていたので
今回は、下から見上げるのみで失礼いたしました。

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P9151708 posted by (C)fronte360

社殿への石段を登らず、右手に回り込んだところにお社がありました。
鳥居の扁額が、達筆すぎてうまく読めませんが、最初の文字は「牛」ですね。
調べてみると氏神「牛頭天王(ごずてんのう)」でしょうか。

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P9151710 posted by (C)fronte360

牛頭天王は、京都祇園社(現八坂神社)の祭神であるそうですが、
神仏習合によって仏教の薬師如来が化身し、日本の地に現れたのが牛頭天王、
というのを調べて知りました。 神仏習合ってやっぱ面白いですねぇ。

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P9151711 posted by (C)fronte360

でもね、ここはキツネさんワールドと化してしまってます。
おまけに狛犬さんのキツネもなんとシュールなこと。
薬師如来とは、想像もつきませんねぇ。

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P9151712 posted by (C)fronte360

社務所の脇を通って、博物館への道へと向かいますが、
社務所の裏木戸でしょうか、獅子の彫り物が面白くてカッコ良いな。

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P9151715 posted by (C)fronte360

境内を出て、博物館への道を確認しました。

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P9151716 posted by (C)fronte360

写真に沢山の鳥居が見えます。 琴平稲荷などあちこちの稲荷社の石碑で、
この鳥居の裏手、こんもりとした竹林が墳丘、古墳ですね。

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P9151717 posted by (C)fronte360

「瓢箪山古墳」と呼ばれる「双円墳」で、「ひょうたん」に似ているので、
この地を瓢箪山と呼ばれる由縁。 今風に言えば「ランドマーク」です。

この辺りは「山畑古墳群」と呼ばれる古墳の密集地で約60基ある古墳のうち、
ここは古墳群の西端で、最古最大の「山畑52号墳」とのことでした。

瓢箪山古墳(山畑五二号墳)
鬼塚と大塚からなる双円墳で瓢箪の形に似ているところから瓢箪山と称する所以である。これより東、山手側に展開する山畑古墳群(約六0余基)の西端に存し、最古最大の古墳である。墳丘の南北の主軸の長さは五0米、高さ四米で本殿に向って右側を鬼塚、左側を大塚という。大塚の横穴式石室の玄室は巾ニ米・長さ約三米蒼ケは巾四米・長さ五米で後期古墳時代、前期(六世紀初め)の古墳である。この大塚は狐塚と呼ばれるように以前に神狐が住まわれていた。鬼塚南端には蒼ケ入口の天井石が露出している。
寄贈 東大阪ライオンズクラブ


じりじりと熱い陽が射してますが、ここから1.1Km歩きます。

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2012年09月17日

関西シティフィルハーモニー交響楽団 第53回定期演奏会

日時:2012年9月16日(日) 14:30開演(13:30開場)
場所:ザ・シンフォニーホール

曲目:ラフマニノフ/交響的舞曲
   チャイコフスキー/交響曲第5番
  (アンコール)ハチャトゥリアン/「仮面舞踏会」よりワルツ

指揮:ヤニック・パジェ

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P9171772 posted by (C)fronte360

関西シティフィル、いつ行ったかなぁと記録を漁ってみたら 2001年3月31日の第32回定期演奏会(ズラタン・スルジッチ指揮、マーラー/交響曲第5番)だから、10年以上のご無沙汰となりました。 このオケの飛躍の基礎を築いたスルジッチさんは帰国され、代わってゲオルギ・バブアゼさんを常任指揮者に迎えられてから更に弦の響きが美しくなった、とのこと。 この耳で聴いてきました。

結論から言って、そのとおり。 深みを持った弦の響きの美しさ、押し出しの強さ、キレの良さ、それでいて響きの角が綺麗に取れた音離れの良さ、これがアマオケかと惚れ惚れとする響きを堪能しました。 各弦楽パートのまとまりの良さ、そしてそのパートが重なって織り成す響きが醸し出す豊穣さは、3週連続日曜日にはシンフォニーホールという類稀な経験をして聴いた今月の3つのアマオケでは一番と感じました。 冒頭のラフマニノフの交響的舞曲から、この弦の響きの豊かさに圧倒されてしまいました。

弦楽器の編成は通常配置で 13-12-10-9-8 だったでしょうか(M-13という1階席の良い席ながら弦楽器後方がよく見えませんでした)。 交響的舞曲の冒頭、密やかなヴァイオリンの響きが綺麗だなと思っているとティムパニの重量感ある打音のあと低弦のズンズンと息づいた響きから、弦楽アンサンブルによるコクとツヤのある響きに躍動感まであって舌を巻きました。 サキソフォン、巧かったですね。 深みのある響きに陰影を感じさせ、これにファゴット、オーボエ、フルートなどもそっと絡んで、惚れ惚れとしてしまいました。 濃密なアンサブルに終始驚いてばかり。 めまぐるしくいフィナーレも迫力満点でした。 ドラの響きが消える前に盛大な拍手もいたし方ないところでしょう。

休憩を挟んでチャイコフスキーの交響曲第5番。 2曲プログラムというのも粋が良いですね。 こちらも想像通りの勢いある演奏でしたが、音量が上がったら響きの深さが増す、といった感じ。 余力があるからでしょうかね、学生オケでやりがちな音を前に飛ばすような勢いとは別物、でした。 第2楽章のホルンのソロも落ち着いた暖かな響きでゆったりと演奏、引き継ぐオーボエも凜とした響きながら落ち着いた深みのある表情、ヴィオラがしっとりとした響きで歌って見事でした。 終楽章のフィナーレ、行進曲となって進む所では、コントラバスが見事に揃ってリズミカルな土台。 第1ヴァイオリンが躍動感もって歌っていますが、第2ヴァイオリンの粘り、響きの内側を支えて奮闘されていて素晴らしかった。 ヴィオラも含めて中音弦が充実しているから、この響きが出せるのだな、と理解しました。 学生オケではイケイケドンドンになる大団円も大人の余裕を感じさせる幕切れとなりました。

指揮者のヤニック・パジェさん、先週の松岡さんとは正反対で、身体の軸になる部分はほとんど動かさず、上半身とくに腕、しかも肘から先を上下にバタつかせる指揮。 長身で腰高にも見えてどっしと構えた安定とは遠く、またお世辞にも見た目には流麗ではないですね。 音の強弱、音の出はなんとなく分かるものの、よくこれでオケは見事に揃った演奏が出来るなぁ、と感心したしだい(かえって集中力が高まるとの話もありますけど)。 アンコールの仮面舞踏会では、指揮台の上を動き回っていたので、意図があって立ちすくんでいたのでしょう。 とても巧いオケによる演奏なので、各所で舌を巻いたりしていましたが、体調不良とはいえ(月曜に日帰り手術、金曜には結膜下出血でやや偏頭痛あり)それを吹き飛ばすようなことはありませんでした。 よくコントロールされていて、イマイチのめり込めなかったのかもしれません(好きな曲じゃない、という理由も大きいですけれど)。

指揮法は先週聴いた松岡さんとは全く違いますが、その時も思った、よく揃った巧い演奏に留まらない何か、何だか分かりませんが、これを掴めない自分へのもどかしさであったようにも思います。 巧さに慣れて退屈したのかな・・・贅沢ですが。 ともかく、繰り返しになりますが、今月シンフォニーで3週連続で聴いた3つのアマオケの中では一番技量が高く響きの良いオケであったと思いました。 また体調整えて、好きな曲でリベンジを図りたいと思います。 今回も当方のキャパがなくて上手く書けなくてごめんなさい。

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2012年09月16日

東大阪市立郷土博物館に行ってきました

15日朝、良い天気ながら台風接近にて天候が乱れるかも・・・、との予報。
案の定、夕方には激しい雷鳴を伴う夕立がありましたが(今年は多いですね)、
天気が崩れる前に、かねてより行ってみたかった博物館に行ってきました。

東大阪市立郷土博物館
ホームページは手作り感満載ですけれども、充実した内容、のめりこみました。
1時間弱たっぷりと勉強させてもらいました。

近鉄奈良線・瓢箪山駅より徒歩20分ですが、
途中の瓢箪山稲荷神社から、坂道を延々と登った生駒山の中腹。
道標があるので迷いませんが、最後の坂道はちょいとキツかったですね。

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P9151719 posted by (C)fronte360

ようやく到着しました。 ここから下界を見ると、こんな感じ。
今朝は夏雲がとても綺麗です(昼過ぎから黒雲に一転、雷鳴轟きましたけど)。

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P9151721 posted by (C)fronte360

これでは分かりにくいですが、手前の住宅の屋根の左端、
ここから目を大阪平野の地平線に転じたところにある突起物のようなビル
22倍望遠の威力を発揮すると、この建設中のビルですが・・・

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P9151725 posted by (C)fronte360

あべのハルカス」8月30日に高さ300m到達、日本一高いビルになりました。
ちなみに「ハルカス」は平安時代の古語「晴るかす」から名づけられていて、
「晴らす、晴れ晴れとさせる」という意味なんだそうです。 雅ですね〜


寄り道はここまでとして、肝心の東大阪市立郷土博物館に入ります。
入館料は・・・ なんと50円。 

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P9151726 posted by (C)fronte360

しかし50円では勿体ないほどの内容ですよ。
何より常設展示、見応えありました。 常設展示が素晴らしいのが基本ですね。

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P9161770 posted by (C)fronte360

旧石器時代、縄文時代、弥生時代、古墳時代、奈良・平安時代、
鎌倉・室町時代、江戸時代、明治時代以降 常設展示室をこの8つに分け、
それぞれに、東大阪の遺跡などから発掘された物などで構成されています。

石器や土器などを単に陳列しているだけでなくて、
墳墓から発掘された人骨、貝塚などを土ごと剥ぎ取った土壌など、
大型の展示物も多数あり、何より分かりやすい解説、発掘地点の地図など、
興味をそらせない内容に感嘆しました。

このような郷土博物館、往々にして常設展示は並べて解説しただけ・・・
みたいなのが多くて飽きてしまうのですが、ここのはインパクトあります。
それだけ、一つ一つ丹念に考えられた展示をされている証拠でしょう。

東京での単身赴任時代、文京区や品川区の同様の施設にもよく行き、
お金をかけた模型や陳列で見やすく分かりやすくした展示も良いのですが、
ここは展示室にはお世辞にもお金かかっているように思えませんが、
内容はとても充実しています。

もっとも東京は、展示物が、縄文・弥生から一気に鎌倉になって、
その後も江戸時代に飛んで、江戸・明治以降がすばらしく充実している・・・
真ん中が無いんですよね、これは致し方ない事なんですけども。

東大阪が充実していると、個人的に思えるのは、都ではなかったことかな。
庶民の暮らしがベース、人間の営みを永続的に追いかけることが出来ます。
だから身近で興味が持てるのではないかな。

明治以降の所では、大軌(大阪電気軌道、現在の近鉄の前身)の路線図など
思わぬ駅があったりして、食い入るように見てしまってましたしね。


なお常設展示室と、入口の小展示室の間に平成24年度コーナー展示として
「古墳からみつかる馬具」をやってました。

馬具の種類、出土する古墳、特徴、数など、出土品とパネル展示でしたが、
馬具は4世紀末〜7世紀前半の生駒山中腹の古墳から出土されるらしく、
学生時代に読んだ江上波夫の騎馬民族征服説を勝手に思い出してました。
(大陸から渡った騎馬民族が5世紀頃に日本を征服し大和朝廷になった説)

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P9161771 posted by (C)fronte360

たっぷりと堪能。
受付にあったカゴの中より、来館記念のお土産をご自由に1個、とのこと。
頂いたのは「杏葉(ぎょうよう)」という葉っぱの形をした装飾馬具でした。

粘土で作った手作りお土産もいただけて50円。 嬉しい博物館、また来よう!

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