鰹座橋から長堀通の南側にそって海側、土佐藩大坂藩邸・蔵屋敷へと進むと、
ちょっと入ったところにありました。 この木立のあるところ。
土佐稲荷神社。 今回の訪問先はここですね。
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土佐藩がこの地に蔵屋敷を置いたのは長堀川の完工とほぼ同時期(元和8年)、
他藩と異なって米穀だけでなく材木・鰹節・和紙・砂糖などの特産物があり、
これらを大坂に運んで売りさばくのに海には近いこの地が良かったのでしょう。
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藩主山内豊隆が社殿を造営して蔵屋敷の鎮守社とし一般の参拝を許して以来、
参勤交代で大坂を通る際に必ず藩主が参拝、社殿修繕も藩費だったそうです。
第8代藩主 山内豊敷(とよのぶ)寄進の石灯籠一対が今も残っています。
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三つ柏(土佐柏)が山内家の家紋
灯篭の刻印は、従四位下藤原豊敷と書いてあるようです。
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山内家は藤原末流でしたね。
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春は桜、とくに夜桜が綺麗なのは江戸時代より有名だったようですけれど、
戦災で社殿とともに消失、戦後に植えかえられたものだそうです。
なお石灯籠をよく見ると煤けているのは戦災で焦げた跡なんだそうで、
春には土佐鶴・司牡丹を手にまた訪れてみたい所です。
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