小雨降るなか、奈良県文化会館・国際ホールに行ってきました。
奈良女子大学管弦楽団、通称奈良女オケのスプコン、スプリング・コンサート。
調べてみると、2000年のスプリング・コンサートから聴いていて、
何人かの団員さんともお話したこともあり、招待状を頂いてましたが、
さすがに単身赴任してたこの4年間、まったく聴けなかったこともあって、
昨年まで来ていた招待状、今年はありませんが、500円払って聴いてきました。
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4年前、単身赴任する前にはめきめきと腕を上げていて、
プラハ公演まで実現させた奈良女オケですが、好調は持続してました。
いや、より進化しているかもしれません。
4年でメンバーが入れ替わる大学オケですが、
しかも奈良女子大学は名門ながら小所帯、音楽を専門に勉強する学生もいず、
運営は難しいと思うのですけれども、素晴らしい演奏を聴かせてくれました。
ベートーヴェンの交響曲第2番、若々しい躍動感に溢れながらも要所を締め、
コンパクトに纏まったオケから瑞々しい音楽が止め処なく流れて感動。
自分にとって、理想的な演奏だったかもしれません。
シューマンの交響曲第4番、大好きな曲なので、理想的とは言えませんが、
牧村さんの指揮のもと、重層感・立体感もよく出した熱演でした。
弾力と熱のこもった響きに、ちょっと圧倒されました。
いずれの曲も常任指揮者の牧村邦彦さんの好リードが光っていましたね。
難しいシューマンではオケの力量を考えつつ指揮されていたんじゃないかな
(偉そうですみません)。 しかしオケもまた見事に指揮に応えていました。
アンコールは、シューベルトのロザムンデ序曲
しっかりと演奏しているものの、練り込みが少なさを感じ、
かえってメインプロに練習の比重を多くかけていることが判りました。
でもね、コントラバス奏者の方、縦ノリで一所懸命グイグイと弾いていて、
それにちょっと釘付けに・・・ ほんと、惹き込まれましたよ。
演奏の上手下手よりもアマオケらしく、一所懸命さが嬉しく、素晴らしい。
そんなことも再認識させて頂いた演奏会でした。
素晴らしい演奏を有難うございました。
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