伴奏はオランダの巨匠パウル・ファン・ケンペン指揮によるベルリン・フィル、
1953年録音によるモノラル盤、グラモフォン・スペシャル(\1,300円盤)です。

IMGP4102 posted by (C)fronte360
飾り気のない質実とした美しさをたたえた名演であると思います。
第3楽章に流れこむあたりの間合いの取り方、ちょっと息をのむほどで、
その第3楽章での強い打鍵、推進力、変幻自在な演奏に圧倒されてしまいます。
ケンペン指揮によるベルリンフィルもちょっとささくれだったような響きがし、
質実とした昔のベルリン・フィルの響きもまた雰囲気のよくあったサポートです。
雄渾という表現がいいかしら。
あまり話題に上る演奏ではないと思いますし、
技巧的な巧さはありませんけれど、味わいのある演奏で大変気に入っています。
.