この前の帰省で持ち帰ってきたレコードも落ち着いて聴けるようになりました。
カール・ベーム、カラヤン全盛時代には対抗馬的な存在でしたけれど、
今では、ほとんど忘れられたような存在みたいになっていますね。

IMGP4036 posted by (C)fronte360
当時アンチ・カラヤンだったので、カール・ベームには親しみを感じるほど...
といっても貧乏な中学生には、廉価盤に登場するベームさんも
なかなか手にすることが出来ませんでした。
このレコードは、後年、御茶ノ水のディスクユニオンで 100円で捕獲したもの。
最初期のフォンタナのグロリア・シリーズ、厚紙ジャケットで 900円ですね。
個人的にはこのちょっとあと、1,000円盤ブームになった1972年頃に
クラシック音楽との出会いがありました。
だから、この盤も1,000円のとき(シールで1,000円と貼ってましたね)
その頃からの知り合い(?) ですが、擬似ステレオだったので敬遠していました。
でも、100円で買ったから言うのではありませんが、
冒頭は遅いテンポながら、次第に有無を言わさぬ直裁的なベームの指揮で
圧倒的な演奏が展開されてゆき、擬似ステレオなど気にならなくなりますよ。
ウィーン国立歌劇場合唱団の荒い感じの合唱、力強さを醸し出してます
(というのは褒めすぎかな)、とにかく素晴らしい演奏だと思って聴いてます。
ベームがウィーンフィルを振ったCDも持っていますけれど、
聴きたいのは、こちらですね。
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