今朝は東京でもこの冬一番の冷え込みだそうです。
極寒の地・帯広で学生時代を過ごしたので、この程度の寒さは応えません。
今日はこれから東京駅始発6:00の新幹線「のぞみ1号」で出発しますが、
昨朝のこと、川崎駅に降り立って、会社に向かって歩いていると、
ちょっと前まで降っていた雨のせいで、冷たい空気がしっとりとしていて、
いつもとは違う寒さで、なんだかとても気持ちよかったですね。
基本、寒いのが好きなこともありますけれど、愛用のメモリプレーヤから、
このような気分になってしまう音楽を聴いていたこともあるでしょう。

ポルトガル出身のピアノスト
マリア・ジョアン・ピレシュによる
ショパンのピアノ協奏曲第1番 第2楽章
かつては、マリア・ジョアオ・ピリス
と書かれていましたが、
今はより原音に近いジョアン・ピレシュと書かれてますのでそれに倣います。
その、ピレシュ持ち前の清潔なピアノの響きによって、
よく聴くショパンのピアノ協奏曲第1番ですが、
ここでは独特の世界を醸し出してます。
エマニュエル・クリヴィヌ指揮ヨーロッパ室内管弦楽団の演奏もよく合い、
中でも特筆すべきは、第2楽章と思います。
ピレシュのしっとりとした響きが情感の襞をなぞり、
柔らかなファゴットの音色も音楽のなかに溶け込んでいて・・・
すっかり冬景色となった街路樹、水溜りのある舗道、
青い空を低くながれる白い雲に、朝日に輝くオフィスビルもまた、
いつもとは違って見えました。 映画のシーンに出てきそうな感じ。
ちょっと眩暈がしそうなほどでした。
惜しむらくは仕事場に向かっていることで、どこまでも散歩したかったな。
では、行ってきます。
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