このところ、ラトルのシューベルトのグレートとか、
カラヤンのシューマンの交響曲第4番(1987年5月ライブ)
これらを聴いて首をかしげてましたけれど、その次に聴いたスウィトナー
これには、心躍るとともに、大いに納得しました。
オトマール・スウィトナー指揮
シュターツカペレ・ベルリン
ベートーヴェン/交響曲第4番、第8番
なかでも、第8番に打ちのめされました。
「重厚」というよりも「剛」
けれん味のない解釈での正統としてのベートーヴェン。
強く深い響きでありながらも、キレの良い指揮でぐぃぐぃと引っ張って、
これぞベートーヴェン、そのような素晴らしさを感じさせる演奏ですね。
同じシュターツカペレでも、ドレスデンとは違う、強い響きのベルリン。
スウィトナーの指揮、しかもベートーヴェンの音楽で、良い方向に特徴が出て、
ごうごうと鳴る低弦、どろどろと打つティムパニもキレ良く、清新な響き。
新しい、革新的なアプローチはしていないのに、新鮮な感覚で聴けます。
6番、9番はLPレコードで持っていて、同じように感じていましたけれど、
小石川図書館で借りたこのCDで再認識したしだいです。
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