クーベリックのシューマン交響曲全集の旧盤より交響曲第2番です。
![437_395-2.jpg](http://www.h3.dion.ne.jp/~yasuda/bqcla/cd/cd_img/437_395-2.jpg)
個人的に第2番が一番好きなのですが、
クーベリックとベルリン・フィルとの演奏
これが、とてもアグレッシヴな演奏で
一番素晴らしい演奏だと思っています。
とくに、第1楽章から第2楽章にかけ、見事なドライブ感で、
音楽を追い込んでいて、今回もまた、ぞくぞくっと、きてしまいました。
クーベリックでは、ソニーに録音した、主兵だったバイエルン放送交響楽団と
録音した盤が名盤となっていると思いますが、旧盤が、実は、より素晴らしい。
そのことを、教えてくれたのは、今は亡き ゆらむぼさん でした。
最初は、レコードで持っているバイエルンとの全集に心酔していたので
半信半疑というか、そんなことは無いだろう、とも思っていましたが、
1996年頃かしら、実際に購入して聴いてみて、よく分かりました。
この録音、主兵オケではないためか、天下のベルリン・フィルだからか、
真相はよく分かりませんが、ヴァイオリンの両翼配置は行われていません。
(バイエルン放送響との録音は、両翼配置ですけれども)
でも、これで右側からコントラバスの響きがグイグイと唸っているのも聞こえ、
レガートでつないだカラヤン色が濃くなる前の質実としたベルリン・フィル、
力強く演奏していて、クーベリックの指揮にも応えている印象を持ちます。
この演奏については、あまり話題になることがないように思しますが、
シューマンの交響曲を聴く上で、是非ともおさえておきたい演奏ではないか、
そのように思ってます。
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