2010年10月31日

新日本交響楽団 第85回定期演奏会にて

日時:2010年10月31日(日) 13:30開演(13:00開場)
場所:すみだトリフォニーホール・大ホール

曲目:マーラー/さすらう若人の歌
   (アンコール:マーラー/不思議な子供の角笛
                     〜「高き知性への讃歌」

   マーラー/交響曲形式による音詩「巨人」(1893年ハンブルグ稿)

独唱:小松英典(Br)

指揮:山田和樹

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マーラーの交響曲第1番の原型といえる交響曲形式による音詩「巨人」(1893年ハンブルグ稿)の演奏会があるので、こちらに来て初めて、すみだトリフォニーホールに行ってきました。
オーケストラも指揮者も初めての、山田和樹指揮日本交響楽団。 素晴らしい集中力による演奏と熱気、特に「巨人」のフィナーレに感動しました。 新日本交響楽団、素晴らしい技量を持ったアマチュアオーケストラですね。 管楽器も素晴らしかったけど、中低音弦の充実ぶりに目を見張るものを感じました。

shin-nippon-SO_85th.jpg交響曲形式による音詩「巨人」(1893年ハンブルグ稿)は、パンフレットによると、日本で4回目の演奏になるとのことです。 そうならば、当方は3回目になる京都フィロムジカ(指揮:金子健志)による演奏も聴いているので、2回目、半分を聴いたことになります。 京都フィロムジカもアマチュア・オーケストラ。 いまだスコアがまともなものではなく、強い志しを持ったアマオケでないと演奏できない、そのような類の曲でもあります。 京都フィロムジカでも書かれていましたが、このオケでも送付されてきたレンタル楽譜より間違いを訂正し、余計な書き込みを排除するなど、ここでも困難を極めていたようです。

それだけに演奏にかける情熱は強いものがあったのだと想像しますが、演奏はクールかつ着実なものでした。 冒頭こそやや緊張気味に思える場面もありましたけれども、基本的な技術力は十二分、しかも各パートの団結力は強いことが印象に残りました。 そして指揮の山田和樹さんのリードにも忠実にそい、見事な見せ場を構築しつつも、けっして前のめりになったり、熱気を引きずることのない、見事な演奏を展開していました。

稿の違いによる聴き所・聴かせ所もありましたが(例えば、第1楽章冒頭の狩のテーマがクラリネットではなくホルンが吹き、バンダのトランペットがステージ上で吹くとか、終楽章のエンディングが4小節長くティムパニと太鼓の連打が長いとか)、それらを置いておいても、やはりオーケストラの健闘ぶりが強く印象に残った演奏会でした。

なお、これに先立って演奏された「さすらう若人の歌」、独唱の小松英典さんの余裕を感じさせる歌唱。 ただ、力が入ると少々声質が硬くなるのは気になりましたけれども、感情を込める声のコントロールが素晴らしかったですね。 オーケストラもまた、やわらかな管楽器、中低音弦が芯になった演奏で充実した響きを堪能しました。

素晴らしい演奏会をありがとうございました。

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ラヴィエ、ピエール・ドゥ・ラ・リュー「レクイエム」

本日は魂の安息日であります。
騒々しいテレビを消し、昨日からの黒い円盤三昧の続きをやっています。
そして、安息日には、やはり宗教音楽でしょう。

前回帰省時、こちらに持って来ていたカンプラ、ドララントなどの宗教音楽
その大半を自宅に持ち帰りましたが、これは愛聴盤なので残っています。

13pc207.jpgラヴィエ指揮
パリ・ポリフォニーク・アンサンブル

ピエール・ドゥ・ラ・リュー
「レクイエム」「ミサ」

愛らしいジャケット・デザイン
今でも中古レコード屋さんでよく見かけて、
おもわず手が止まります。 いいデザインですよね。

「レクイエム」については、合唱のみで演奏された
マルティン・ベールマン指揮シュパンダウアー・カントライ
このレコードが自宅にあって、こちらも素晴らしい演奏(合唱)です。
今度持ってきたいけど、発掘しないといけないところにあるので、どうかな。

それはさておき、この演奏は、合唱と、中世ハープ、リコーダ、各種フルート、
コールアングレ、ヴィオラなどの楽器とともに演奏されているので、
やや華やかさを感じる部分もありますけれども、充分に清楚であり
響きをやや深くとった録音とともに、十二分に叙情的、落ち着きを覚えます。

お昼まえより外出します。
「ミサ・苦しみは栄光もて回復せり」も聴いて魂を休めておきましょう。



「レクイエム」 入祭唱〜キリエ  Ensemble Clement Janequin





昨日、黒い円盤のレコードの枚数を数えたら、ほぼ150枚ありました。
それでも、聴くレコードっていうのは同じものばかり、そんな感じですね。
前回帰省時より、ちょっとづつレコードの入れ替えをやるようになってますが

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2010年10月30日

竹内まりや、「ユニヴァーシティ・ストリート」

竹内まりやさんの2ndアルバム「ユニヴァーシティ・ストリート」
懐かしいですねぇ〜 まさしくリアル・タイムですから。

rvl-8041.jpg北海道・帯広での大学生活
友人Tの友人(?)から借りて、
カセットにダビングしてよく聴きました。

当時の愛車、改B210サニー号(*)のカーステで・・
タイム・スリップしそうです。

 みんな名前だけの うんと気ままな学生
 毎日が幸せで 充ちあふれてる
 オン・ザ・ユニヴァーシティ・ストリート


本当にあの頃、時間は一杯ありました、お金はなかったけども・・・
(今は、お金も時間もなく、冥途への一直線かな)
ほんと、今思い返すと、幸せな時間でしたね。

 Dream a little dream of you

キリン・レモンのCMにも使われていましたっけ、ね。
屈託のない学生時代、一点の曇りもなかった・・・
というよりも、なんとかなるさ〜、的な余裕のあった時代でした。

今は、AKB84を見ていても、みな可愛いとか思うけれども、
それぞれギリギリで頑張っているんだなぁ、なんて思ってしまいます。
これで希望や夢を与えられるアイドルかな、とも思ってみたり・・・

竹内まりやさん、当時はアイドルと同列に扱われてたかもしれませんけど、
でも、夢や希望というか、都会の学生生活を感じさせてくれました。
帯広では都会とはまた違う地方学生の生活でしたしね・・・

とにかく、これももはや懐メロですね。

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posted by fronte360 at 20:27| Comment(2) | TrackBack(0) | 05〜10-JPOP音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

オリジナル・キャスト、「マイ・フェア・レディ」

バロック時代の歌劇の次は、現代のミュージカルの傑作
「マイ・フェア・レディ」のロンドン公演でのオリジナル・キャスト盤

sonx60027.jpgヒギンズ教授:レックス・ハドソン
イライザ:ジュリー・アンドリュース

イライザの父:スタンリー・ホロウェイ
ピカリング大佐:ロバート・クート

1959年2月、ロンドンでのスタジオ録音

映画のイライザ役は、オードリ・ヘップバーンでしたが
歌声は、マーニ・ニクソンに吹き替えられたのは有名な話ですね。

なお映画での編曲は、アンドレ・プレヴィンですが、
こちらの編曲は、ロバート・ラッセル・ベネットとフィル・ラング
ロバート・ラッセル・ベネット(R.R.ベネット)もアメリカの知る人ぞ知る
有名な作曲家で編曲家です。

お馴染みの名曲「踊りあかそう」「君住む街で」はもちろんのこと
「ほんの少し運が良けりゃ 」のコミカルな掛け合いや
「教会へ連れて行って」も楽しくいいですねぇ。
ブドウ・ジュースも進みます。

ああ、そいうえば・・応援している指揮者の井村誠貴さん

今、東宝版「マイ・フェア・レディ」公演の指揮で博多にいらっしゃる・・・
イライザ役の大地真央さん、当地で主演600回を超えたのだそうです。
そして、井村さんの指揮も278回を超えたとのこと。
いまだ窺えなくて申し訳ないです(ホームページ更新もしてないしな)。

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posted by fronte360 at 16:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 08〜12-POPs(洋楽)全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

コレギウム・アウレウム、ペルゴレージ/歌劇「奥様女中」

歌劇というと気合を入れて聴くイメージですけれど、
ペルゴレージの「奥様女中」は、聴いていて楽しくなる曲で、大好きです。

uls3257h.JPG登場人物は3人ですが、
下男のヴェスポーネ役は歌わないので、
間抜けな主人ウベルトと、
利発な女中セルピーナの二人による歌

演奏は、弦楽5部合奏とチェンバロのみ、
じつに簡素な構成ですので、
肩肘はらずに楽しめます。

主人ウベント役のニムスゲルンのバスが、甘く響いて素敵ですね。
女中セルピーナ役のボニファッチョは、硬めのしっかりとした声質で
きびきびとして、両者うまく合っていると思いますね。

コレギウム・アウレウムの演奏はいつものように活き活きとした響きで、
何度聴いても新鮮さを感じさせて、うきうき・わくわくとしてきます。

ブラーヴァ(BRAVA) !!
ブドウ・ジュース(人はこれをワインと呼びます)が欲しくなりました。

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posted by fronte360 at 15:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 06〜10-LP/LD音楽(Classical) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

中森明菜、「咲きほこる花に……」

台風がきているので部屋に籠もって久しぶりに黒い円盤のレコード三昧
いろいろととっかえひっかえ聴いています。

l-12550.jpg活動休止報道のあった中森明菜さん

彼女のセカンドアルバム
「バリエーション(変奏曲)」

「少女A」が大ヒットしましたけれども
このアルバムの中で一番好きなのが

「咲きほこる花に……」



この動画では、ちょっと感じるところもあったのかな・・
でも彼女の最初期の名作バラードであることは分かっていただけるしょうか。

作詩:来生えつこ、作曲:来生たかお、編曲:若草恵

 大事に育てた花が
 胸の中で咲きほこる
 とてもあざやかだった あなたがよみがえる日


歌詞、曲ももちろん素晴らしいのですが、
弦楽四重奏にピアノというシンプルな編曲もまた素敵ですね。

最近の中森明菜さんの「歌姫」シリーズ
評価がとても高く、でもまだ当方「歌姫2」しか聴いていませんけれども、
選曲を含め、完成度のとても高いアルバムでした。

とにかく中森明菜さん、復帰を切に祈っております。

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posted by fronte360 at 12:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 05〜10-JPOP音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

コンヴィチュニー、シューマン/交響曲全集

またもやシューマンの交響曲、いつも同じ曲ばかり聴いている・・・
通勤時に聴いている愛用のメモリ・プレーヤにはシューマンの交響曲全集が、
7種類も入っていることに今更ながら気付き、自分でも呆れております。

しかし、その中でもクーベリック/BPOのと最右翼に並び立つのが
フランツ・コンヴィチュニー指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団

0320_016.jpgはしゃいだり、騒ぐことない、
正々堂々たる重厚な演奏ではあるのですが

美音ではないけれども一音一音が磨かれていて
まさに底光りのするような演奏です。

このところ、第4番を聴いていると、
1841年版のメロディが脳裏をよぎって、演奏を邪魔してまうことも多くありますが、
この演奏ではどっぷりとコンヴィチュニーの世界にはまり込んでいました。
ゆるぎのない演奏ですね。

聴いていると気分もどんどんと高揚してゆくのが分かります。
重い・暗いという評も見かけますが、表面しか聴いていないのだと思いますね。
響きは重くとも、活き活きとした躍動感があり、素晴らしい演奏です。

なお、いまメモリ・プレーヤに入っている7種のシューマンの交響曲全集とは

 フランツ・コンヴィチュニー/ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管
 ラファエル・クーベリック/ベルリン・フィル
 アルミン・ジョルダン/スイス・ロマンド管
 クルト・マズア/ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管
 エリアフ・インバル/ニュー・フィルハーモニア管
 レナード・バーンスタイン/ニューヨーク・フィル
 レナード・バーンスタイン/ウィーン・フィル

世評では、バーンスタイン/ウィーン・フィルの人気が高いようですけれども・・
個人的には苦手な演奏だったりして、ニューヨーク・フィルの方が好きだな。

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posted by fronte360 at 10:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 05〜10-CD音楽(Classical) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月29日

池上本門寺、大堂そして経堂

いよいよ、向こうに見える大きなお堂へと進みましょう。
とにかく広い境内ですね。 東京新名勝八ヶ所の第1位もうなずけます。

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ど〜んん、とあります。 大堂、と呼ぶらしいです。

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ご多聞にもれず、戦災で消失したために、鉄筋コンクリート造りですが、
これは火災から守りたい、とのことでしょう。
今ならまた木造で建てるのでしょうが・・

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その脇にあるのが、戦災を免れた経堂、お経を収めるところ。

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江戸中期の建物で、再々建されたものだそうです。

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由来を書いたプレートが立ってましたが、陽に焼けて読めないのが残念。

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それはともかく、いいお天気ですよ。 清々しい。

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posted by fronte360 at 05:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 08〜12-東京散歩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月28日

高徳(たかのり)、いただきました

日本酒の酒米として有名な山田錦を使ったお酒「高徳」、しかも吟醸酒。
これが届いたとき、すでに出来上がりかけていたので・・・
思案しましたが、試飲すると、軽やかな吟醸香。
ありがとうございました。

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今宵はこれをメインに、鰹のタタキなど、久々に豪華な食卓となりました。
といっても、最近ダイエットもしてましたし、緊縮財政でもあって
ロクなもの口にしていないこともありますがね・・・

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とにかく「高徳」、軽い芳醇さがいいですね。
ツウの酒は辛口、そう言われますけれども、よく熟したお酒はほの甘く、
成熟によるおだやかな味わいこそ、お酒本来の成熟を味わっているのだと
このところそう思っていたりします。

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そして今宵はゆらむぼさんを偲び、「薫風」も炊いてみました。
本当にありがたいことです。

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posted by fronte360 at 22:36| Comment(2) | TrackBack(0) | 10-全般(その他諸々) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

池上本門寺、力道山に会う

五重塔に向うとき、後ろで「力道山のお墓はどこですか」という声が聞こえ
「五重塔の向こうに案内が出ていますよ」という会話をキャッチしました。
力道山のお墓がここにあったのですね。

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ということで、これもお導き、と思ってお参りいたしました。
右側にあるのが胸像です。 力強い、まさに力道山。

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左側の石碑には、一周忌に献納するとの文字、と1964年12月15日とあります。

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力道山が亡くなったとき、当方は幼稚園児だったわけで、
白黒テレビで一家で見ていたことを思い出します。

力道山が死ぬなんて、子供心に不思議に思ったものです。

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2010年10月27日

プレヴィン、ラフマニノフ/交響曲第2番(カット版)

木枯らし1号が吹いたようで、朝夕寒いですね。
寒いと、元気が湧いてくる・・・ 学生時代、帯広の寒さを思い出してます。
それに比べると、まだまだ、ってな感じですからね。 やっぱり、変態かな。

変態というと・・・ 今朝の通勤時に聴いたCDもそうかもしれません。
寒くなったので、ロシアの音楽、ラフマニノフの交響曲第2番ですが

60791-2-rv.jpgアンドレ・プレヴィン指揮
ロンドン交響楽団

1966年4月録音
第1回目のカット版による録音

プレヴィンの録音というと・・・

1973年にロンドン響と再録音した、完全全曲版が有名で
このラフマニノフの交響曲第2番を世に知らしめた名盤の誉れ高いものです。

しかし、当方これをまだ持っていなくて(他の録音は種々持っているのに)
若干37歳のアンドレ・プレヴィン、その瑞々しい演奏に浸っていたりします。

アンドレ・プレヴィン、NHK交響楽団に客演した映像を見ると・・・
良くいうと巨匠、すみません、よぼよぼって感じに見えてしまいますね。
クラシック音楽を聴き始めた頃、ビートルズっぽくマッシュルーム・カットで
颯爽とロンドン交響楽団を指揮する姿が強く印象にあるからですね。

話を戻して、この演奏がカット版といえども、瑞々しい演奏で素晴らしいこと。
少々雑に響くと感じる部分もありますけれど、それはストレートと解釈しても、
若さそして知性、起伏に富んで詩情あふれる名演奏だと思いますよ。

なんて、堂々と語るには、完全全曲版も聴かないといけないのですけれど・・・

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posted by fronte360 at 21:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 05〜10-CD音楽(Classical) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

池上本門寺、池上会館より五重塔

万両塚を出て、墓地のなかの道を進みます。
このところ墓地ばかりやな・・・って思っていたら、五重塔が見えました。
ちょっと思案、まずは反対側の池上会館の屋上に登れるようなので、そこへ・・

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いい景色ですね〜
目を転じて、東京都内を遠望、手前は池上会館の屋上庭園。

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これでもう東京新名勝八ヶ所の貫禄ありますが、
ここを降り、五重塔へ向いましょう。

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ハトがちょうどいい具合に飛び立っております。
関東で一番古い五重塔とのこと。

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初層のみ和様(二重平行垂木・十二支彫刻付蟇股など)
二層以上が唐様(扇垂木・高欄付廻縁など)なんだそうです。
日頃見慣れている興福寺や薬師寺(ここは三重塔ですが)と趣が違いますね。

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しかしこの構図、中学生のとき、興福寺や薬師寺でも使ってました。
お気に入りなんです。

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2010年10月26日

マズア、メンデルスゾーン/交響曲第1番

夏の疲れが出てきているのか、寒くなってきたからかでしょうか
イマイチ体調ピリっとしない状況が続いていますが・・・
今朝の通勤時、久しぶりに聴いたメンデルスゾーンの交響曲第1番に感動。

74321_20287_2.jpg帰省時に持ってきたCDです。

クルト・マズア指揮
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団

メンデルスゾーンの交響曲第1番

メンデルスゾーン、15歳の時の作品ですけれど
ここに至る前、12曲の弦楽のための交響曲を書いていて
これも13番目として着手されたそうです。 若書きとは思えないですね。

なんでも出版社が、弦楽のための交響曲では売れない、と考えたようで、
フル・オーケストラの作品として交響曲第1番となったようですが、
第4楽章など、弦楽器の各声部が絡み合ってシンフォニックに響くさまなど
かなり聴き応えのある作品であることを再認識しました。

再認識といえば、マズアとゲヴァントハウス管弦楽団の演奏も素晴らしい。
何かと良い評価のないこのマズアだけれども、メンデルスゾーンは別ですね。

ゲヴァントハウス管弦楽団は世界最古のオーケストラの一つで、
メンデルスゾーンが指揮した楽団であることも関係しているかもしれませんが
この楽団特有のいぶし銀、そんな重厚な響きの音楽ではなく、響きの力感より、
ちょっと饒舌とも思えるほど、キビキビとした動き、それに魅了されます。

このコンビでのメンデルスゾーンの交響曲、バラで集めていたこともあり、
第3番は2枚も持ってますが、第5番を持っていないため全集にならず、
残念なところです。 第2番以降も好きな演奏なのですけどね・・

とにかく、第1番を久しぶりに耳にして、元気になりました。
もちろん第3番「スコットランド」も素晴らしいですが、
それはまた後ほど・・・

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池上本門寺、万両塚

階段を登ったら・・・幼稚園だったかな〜 高台の道を歩きましょう。
うねうねと歩いて行きましたら、妙見堂の文字が見えましたが、
でも、その手前にあった塔に惹かれて右に折れると・・

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万両塚、と言うらしいです。
でもそのまた手前に遺跡がありました。 目的がありませんので寄道ばかりです。

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弥生時代の遺跡だそうですが・・・ その後も続いていたようです。
つる草で分かり難いですが「昭和のゴミ(1970年代)」として
コーラの瓶や、茶碗や皿のカケラなどが埋まってましたよ。

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その下の層は「富士山の火山灰(宝永4年、1707年)」です。

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万両塚に戻りましょう。

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ここは芳心院(宝永5年(1708年)没)のお墓で
建設に一万両もかかったことより、万両塚というようですね。

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紀州徳川頼宣の娘、鳥取藩主池田相模守光伸の室だった方だそうです。
堀で囲まれていますが、その堀のに石の門がありますが。
説明文を読むと、基礎が合わなかったので、堀の外に建てたそうです。

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堀の外には、侍女たちのお墓や供養塔も立っていて、往時を偲ばれます。

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2010年10月25日

秋本奈緒美/ACT 13

1984年6月22日、中野サンプラザでのライヴ録音。
ベスト・アルバムの無かった(今は知りませんが)秋本奈緒美さんのベスト盤、
そういっても良いでしょう。

Keybords、Drams、Bass、Guitar、そして Sax のシンプルな編成を従え、
ノリの良い歌が、これがいいですね。
vih28138.JPG
18歳でのデビュー当時、
ジャズのスタンダード・ナンバーを歌ってて
えっ、これがジャズかって、話題になりました。

確かに、美貌というか、可愛らしさで
一躍オジさん達のアイドル的な存在でしたね。
歌は、お世辞にも上手いとは思いませんけれど・・・

当時、阿川泰子、真梨邑ケイ等の美人ジャスシンガーがもてはやされた時代、
当時、オジさんではなかったので、ふ〜んん・・ てな感じでした。

でもジャズというよりも、ジャズ・フレーバーを効かせたポップアルバム
そう割り切って聴くと、20歳を過ぎた3rdアルバムから面白くなりますよ。
その頂点が、このアルバムではないか、と思っています。

冒頭の「Lake Dimension」は、秋本さん自身による作詞で
抜いた声で、ジャズ・フレーバーもよく効い上々のスタートです。
そしてテクノ調での開始「TELEPATHY」「CAPRICORN WOMAN」と続きますが
オリジナル・アルバムでのテクノ調のアレンジよりも、
こちらのバンドによる演奏の方が好きです。

B面では「TRICKY」からメドレーで歌う「THE WAY YOU LOVE ME」など
堂々とした歌いっぷりが、風格すら感じさせて、いいですね。
また歌って欲しいものです。

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池上本門寺、本門寺めざして

23日の土曜日、いい天気だったのでお出かけしました。

目的地は、以前の馬込文士村の下調べで注目していたところでしたが、
品川神社訪問で東京新名勝八ヶ所の第1位選出、これを知ってしまっては・・・
行くしかありません、池上本門寺。

通常は、蒲田から東急池上線で池上駅より目指しますが、当方は散歩が主。
大森駅よりスタートです。 池上通りを進みます。

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これが知る人ぞ知るダイシン百貨店ですよ。
高齢者社会を見据えた品揃えで、消費不況のなか、ここ数年黒字経営に転換、
他店では扱わない旧製品等の仕入れの継続など、新たな戦略で有名ですよ。

この道を進みますが、自動車・バスが頻繁に走る道なんでアキてきました。
太田神社参道、の標識があってので、ここを右折。
太田神社の前の道を今度は左折して進むと・・・

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大切に祀られた庚申さんを発見。 しかも立派なお堂に納められれています。

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この隣は、妙雲寺でしたが、池上本門寺はどこにあるのか・・??

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多分・・・と思い、提灯の連なる道を通り、丘の上を目指しました。

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2010年10月24日

デムス、モーツァルト/ピアノ協奏曲第26番「戴冠式」

朝から曇天で肌寒く感じるようになりましたね。

部屋の掃除をし、扇風機を片付けて、ホット・カーペットを敷きました。
まだ通電はしませんが、カーペットで落着いてしまって部屋でゴロゴロと・・

小石川図書館か、荒川区の荒川ふるさと文化館に行こうと思ってましたけれど、
ご近所で買物をして戻ってきて、部屋で落着くことにしました。

ブドウ・ジュース(世間ではワインと呼ぶ)を飲みながら、
アンプに火を入れて、黒い円盤のレコード鑑賞です。
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イエルク・デムスの弾き振り
コレギウム・アウレウム合奏団

モーツァルト
ピアノ協奏曲第26番「戴冠式」

1970年、バイエルンのフッガー城糸杉の間での録音

今では当たり前のようになった、古楽器による演奏ですけれど、
解釈は、先鋭的なところにない、どちらかというと従来の延長線上でしょうか、
しかし、活き活きとした演奏が何より魅力的ですね。 そして何より美しい。

古楽器演奏では、解釈を優先するあまりに、先鋭的な演奏もありますよね。
当初は、それを有難がっていた時期もあることを白状しますが、
その時代の音や演奏を誰も聴いたことは無いのですから・・

今の自分にとって一番心地良いものが、やっぱりイチバンであると思います。

ということで、多感な年齢の時に馴染んだコレギウム・アウレウムの演奏
古楽器では、これが自分にとって、しっくりとくるのですわ。

そして何より演奏が美しいのが魅力。 心も晴れるようで、わくわくとします。
ブドウ・ジュース、おかわりやね。

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品川界隈、旧東海道で品川へ

子供の森公園を出て、いよいよ帰路とします。
品川神社の前に戻って、サクセス品川の商店街を抜けると、旧東海道。

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角の八百屋さんを覗いてみると、茄子一袋(5本)100円、胡瓜一袋(4本)95円、
いずれも曲がっていたりしますが、味には関係ありませんね。
ゲットですわ。 嬉しいですね。 道を進みましょう。

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古くから続くお店も点在しているので、きょろきょろしながら歩きますと、
お寺を発見。 一心寺、とあります。

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そして「成田山」の提灯。
今年夏、成田山で護摩焚きを見てきましたし、先日は大森の成田山にも行き、
ここでも成田山にも出会えるとは、ご縁があるようですね。

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これは、山門を入って左のお不動さん、水掛不動さんだそうです。
ご本尊のお不動さんは本堂の中にいらっしゃいますが、身近でいいですね。

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ここを出て、さらに先を進んでゆくと、踏切に電車、京急ですね。

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ここで商店街・旧東海道はおしまい。
東海道線の線路を越えて、第一京浜にそって品川駅へ。

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こんどはゆっくり旧東海道散策でもしましょう。 おしまい。

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posted by fronte360 at 08:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 08〜12-東京散歩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月23日

西島三重子、「Bye-Bye」(1981年)

池上本門寺に行ってきたこともあって、
「池上線」を歌っていた西島三重子さんの黒い円盤「Bye-Bye」をかけました。

1976年、「池上線」をヒットさせた西島三重子さんですが、
このアルバムは、1981年、テイチク・コンチネンタルレコード移籍第1弾で
ニューミュジック系統に分類されるように思います。

hl2007.JPG冒頭の「Lonely Girl」「Bye-Bye」のみ
西島三重子さんが共同作詩し、
全曲、門谷謙二作詩/西島三重子作曲

全10曲、すべて別れ歌となっています。
晩秋にふさわしい選曲でしょうか。

細やかな心情を描く門谷氏の詩と、
その心の襞をゆったりと歌う西島三重子さん、それがマッチした名作ですね。

冒頭の「Lonely Girl」と、ラストの「One O'clock Rhapsody」
どの曲も素晴らしいですが、これらはしみじみとした素晴らしい作品です。

「手をふればさよなら」「面影通り」「あきらめてサンバ」
「いらいらトワイライト」「Because」「愛にながされて」

根暗かもしれませんが、好きです・・・  西島三重子さんの「Bye-Bye」

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posted by fronte360 at 19:25| Comment(2) | TrackBack(0) | 05〜10-JPOP音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ケンペ、ブラームス/交響曲第4番

秋も深まってきましたね。

今朝は池上本門寺に行ってきましたが、そのことはまた後ほどとして、
早めに部屋に戻り、久しぶりにアンプに火を入れ、黒い円盤のレコード鑑賞。

ulx3175b.jpgルドルフ・ケンペ指揮
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団

ブラームスの交響曲第4番

写真左上の赤いマークは懐かしい「BASF」
テイチクの国内盤ですけれどもね。

小型スピーカのテクニクスSB-X1では低域不足が否めませんけれども
もとよりケンペの演奏は、正統派、正攻法などと書かれていますが、
渋いブラームスではなく、流麗で、自然体なのが魅力です。

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posted by fronte360 at 16:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 06〜10-LP/LD音楽(Classical) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする