帰省より戻って愛用のメモリプレーヤの内容を入換え、
Mercuryレーベルに残された、ポール・パレーの一連の録音を聴いています。
ポール・パレーはフランスの名指揮者でオーケストラ・ビルダー、
1952年、デトロイト響の音楽監督に就任するとアメリカのトップ・クラスへと
育て上げ、その名演が Mercuryレーベルに残されています。
まず聴いたのは、
代表作の一つでもある幻想交響曲。
情熱溢れる演奏ながら、
男性的な強靭で硬派な響きが押し寄せます。
1959年録音ですが、
実に素晴らしい音で収録されています。
低弦群の引き締まった重低音、シルキーなヴァイオリンの響き、
木管の艶やかな音もこれまた見事に捉えられています。
Mercury LIVING PRESENCE(マーキュリー・リヴィング・プレゼンス)
わずか3本のマイクながら、各楽器にスポットライトを当てたようでもあり
ちょっと造り物っぽい感じもしますけれど、臨場感をかきたてる録音ですね。
パレーの豪快かつストレートな演奏と、左右に切り分けられたステレオ感が
見事にマッチしているようにも思います。 お薦めです。
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