2010年09月11日

第1日曜日は、東京国立近代美術館

毎度書いているように月の第1日曜日は、常設展示が無料公開日です。
今回もまた、その恩恵をこうむりに伺ったわけなのですけれど
またもや、これまでに観たことのなかった多くの作品とも対面できて
大いに感じ入りました。

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無料公開日、この美術館ではチケット無しで直接受付に向い、
ちょっと会釈でもすると、4階からご覧下さいと、中に入れてくれます。
これが4階に上がるエレベータ前から受付を撮ったところですね。

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そして、4階に上がっていきなり、思わず声をあげそうなほど吃驚しました。
新海竹太郎の彫刻「ゆあみ」の石膏の原型が置いてあって、
しかも、ブロンズ像と並んでいるじゃないですか!!

この石膏原型、重要文化財に指定されていて、
破損の恐れがあるから公開されていないとの説明書をいつも見ていただけに、
いきなりの対面、しかもいつも飾ってあるブロンズ像と並んでいるなんてね。

おまけに、この石膏像を載せるための漆喰でできた白い台座も初めて観ました。
アールデコ調の文字で「ゆあみ」と縦書きで書いてあるのですね。

今はやや黒んでしまった石膏像ですが、
この台座の上で、当時は真っ白な肌をしてそびえ立っていた・・
そんなことを想像しながら鑑賞するのは、なかなかに楽しい時間でした。

とにかく、実に奥深い美術館です。



ところで9月7日〜10月17日まで「上村松園展」を開催しています。

上村三代(松園、松篁、淳之)の作品を展示する松柏美術館は自宅近所にあり
会員にもなっていたほどですので、松園さんに会いに、また伺いましょう。

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posted by fronte360 at 15:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 08〜12-東京散歩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

皇居東御苑

ようやく話は4日(日)、成田山より東京駅に戻りつきました。
朝早くから動いているので、1日が長いですよ。 正午になったところ。
熱気を少しでも避けるべく、新丸ビルの地下を抜けて皇居へと向かいます。

目的地は、竹橋の東京国立近代美術館ですが、
皇居東御苑を抜け、北の丸公園に歩いて抜けようという算段です。

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皇居東御苑、その名のとおり皇居の東側に位置する庭園で
江戸城の本丸・二の丸・三の丸跡に位置し、いわゆる江戸城そのもので、
その大手門より中に入ります。 大手門とは、お城の正門のことですね。

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入口でプラスティックのチケットを渡されます。

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向こうに見えるのが、三の丸尚蔵館。
宮内庁所管の美術品、絵画などがを展示されていて、入館無料ですし、
クーラーも効いているので、休憩がてらの見学。

ここを出て奥に進むと、同心番所。

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同心が江戸城へ登城する大名の供を監視した場所です。
以前はこの番所前には橋があり、御三家を除くすべての大名・役人は
ここで乗り物から降りて徒歩で本丸へと登ったそうです。

さらに進むと、百人番所。

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本丸・二の丸へ続く大手三之門を警護していた門のところに、
鉄砲百人組と呼ばれる甲賀組・伊賀組・根来組・二十五騎組の同心100人が
昼夜交代で警護に当たっていたそうです。

そしてこれが、大番所。

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本丸へと通じる中之門警備のための詰所で、
旗本を編制した大番と呼ばれる人たちが詰めていたところ。

ここを過ぎて坂道を登りつめてゆくと、広々とした御苑。
遠くに天守台が見えます。

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さすがに暑いので、日陰の無い芝生には誰もいませんね・・・
この前来た時は、ここでカップルや家族連れが芝生に寝そべったり、
バトミントンなどで遊んでいましたけど、やっぱりこの暑さではねぇ。

木陰を選んで歩き、天守台にやってきました。 江戸城の天守閣跡。

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最初の天守は1607年に完成し、そのときの天守台はもう少し南にあったそうで、
3代将軍家光が大改修し、1638年に完成された天守台が現在の位置だそうです。

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天守は、外観5層、内部6階建てで、天守台を含めた高さは58m、
天気が良ければ房総半島からでも見ることができたようですが、
明暦の大火(いわゆる振袖火事)で焼失してしまい、
天守は建設されなかったそうです。 今ここからでも見晴らしはいいですよ。

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そして天守の隣にあるお洒落な建物が、桃華楽堂。

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昭和天皇の皇后・香淳皇后の還暦を祝って1966年に建てられた音楽堂です。
建物の屋根はテッセンの花を模し、八角の外壁は陶片とタイルで彩られていて、
有田焼や信楽焼などが使われているそうです。 可愛らしい建物ですね。

天守を回り込むようにして、北詰橋門

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ここの受付でプラスティックのチケットを返却して皇居東御苑を出ます。
すると、すぐ向こうに目的地、東京国立近代美術館が見えました。

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意外と近い、という印象なのですが・・・落とし穴が・・・
内堀通りを渡るのに、歩道橋を使って越えないといけないのですね。
いやはや、えっちらおっちらと階段の登って、美術館に向いました。

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posted by fronte360 at 08:01| Comment(2) | TrackBack(0) | 08〜12-東京散歩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月10日

海岸通

久里浜の海岸を歩いているときに、ふっと浮かんだフレーズは・・・

あなたが船を選んだのは
私への思いやりだったのでしょうか
別れのテープは切れるものだとなぜ
気づかなかったのでしょうか


この曲のことが、なかなか思い出せなくて、ひっかかってましたけど、
先日、偶然にメモリプレーヤで、いわゆる懐メロの聴いていたとき
イルカさんの歌う「海岸通」で、思い出しました。

でもこの曲、個人的には「風」の曲でなので、違和感ありましたが
手元にある「風」のラストアルバム「古暦」をかけて確認したましたけれど
イルカさんの歌のほうがいいですね。 基本オリジナル嗜好なんですけど。

You Tube も検索しましたが、キーを落した伊勢さんの歌はいただけません。
イルカさんの歌に、我が地元の大阪の海が映っているのがいいですね。



港に沈む夕陽が
とてもきれいですね
あなたをのせた船が
小さくなってゆく


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posted by fronte360 at 23:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 05〜10-JPOP音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

金谷〜千葉みなと・千葉県立美術館

東京湾フェリーは既に書いたとおり上々の天気、
観覧デッキで観た景色も素晴らしく、スライドショウにもあるように
LNGタンカーが船の前を横切ってくれるというサービス(?)もありました。
良い船旅でした。

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久里浜港→金谷港の所要時間は40分、金谷港→久里浜港が35分なので
てっきり海流の関係だと思っていましたが、船が旋回する時間がかるのですね。

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つまり、久里浜港では船首が着岸しているので、所謂バックで港を離れますし、
金谷港では、小さな湾内でなんと180度船が旋回し、船尾で着岸するのです。
ゴゴゴ・・・と唸りながら船が旋回するのはけっこう醍醐味があります。
同じ乗るなら、久里浜港→金谷港のほうが面白いでしょうね。

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さて到着した金谷港、久里浜港のように閑散としているかと思いきや・・・
観光バスのターミナルにもなっていて、バス旅行の団体客がレストランや
土産物店に溢れていて、バームクーヘンの試食もあったりと、大賑わい。
広い駐車場にはバスや自家用車がひっきりなしに入ってきます。
そういえば、ちょうどお昼どきでした。

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地図を確認、徒歩7分の浜金谷駅を目指しますが、正直よく道が分からない。
とにかく、港からまっすぐに離れるように・・・と炎天下を歩きます。
前の方にも歩いているオジさんがいて、その方がふいに左に曲がったので、
同じように曲がると・・・駅が見えてきました。 コバンザメ気分。

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駅は無人駅で、待合室には若者が数名くつろいでました。
暑いというより、日差しが強い感じですね。
気温も高いのでしょうが、日陰に入ると風が爽やかでしのげる感じ。
都心の暑さとは種類が違いますよ。 冷たいお茶を買って一息つきました。

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IMGP2240 posted by (C)fronte360

下り方面の電車が到着、待っていた人の大半がこの電車に乗ってここを去り、
代わって、多くの若者が降りてきました。 観光地なのですね。
その後しばらくしてやってきた上り方面電車は、数名が乗り降りした程度、
これに乗り、次の目的地・千葉県立美術館に向かいました。

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IMGP2242 posted by (C)fronte360

しばらく車窓から海が見えていましたが、しだいに遠くなるにつれ、
朝早かったので、うつらうつら・・・ 蘇我の手前まで、睡眠補給できました。
蘇我で京葉線に乗換え千葉みなと駅で下車。 千葉県立美術館へ向かいます。

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IMGP2256 posted by (C)fronte360

千葉県立美術館、25年ほど前、まだ京葉線が出来る前に来たことがあります。
最初は千葉駅からバスに乗り、バルビゾン派の展覧会を見に来たのですが、
帰りは千葉駅まで歩いて以降、その後何度かこの美術館への行き来は
千葉駅から歩いたものです。 当時もよく歩いてましたね。

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千葉県立美術館まで千葉みなと駅から10分ほどでしょうか、
もう随分と昔のことなので、よく覚えていませんが、当時はもっと何もなく
美術館と結婚式場だけだったと記憶しています。

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さて、今回ここに来た目的は、
好きだったこの美術館にまた来たかった・・それだけです。
今回企画展はありませんが、常設展示もなかなか充実しているのですね。

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とくに画家・浅井忠が千葉出身ということもあり、
彼と彼にまつわるバルビゾン派に関係する画家の作品を多く収蔵しています。
今回もミレー、コロー、クールベなどのバルビゾン派に、
工部美術学校での師・フォンタネージの作品も見ることができましたし、
浅井忠の日本画や陶芸作品を観られたのも収穫でした。

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いずれも美術評論家でも何でもないので、あんな作品こんな作品もあった・・
というだけの意味ですけどね。 今回も面白くすごせました。
ここに来て良かったですよ。

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さて、15時・・・頑張って成田山まで行こうかな、と迷いながら
いったんは千葉駅まで戻りましたけれど、頑張りすぎてもしんどいので・・・
総武快速で東京駅に出て戻ることにしました。 楽しく充実した1日でした。

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posted by fronte360 at 05:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 08〜12-東京散歩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ジンマン、シューマン/交響曲全集

またもやシューマンの交響曲・・・
と、思われるほどシューマンの交響曲はよく聴いていますが、
先週、ダヴィッド・ジンマンによる全集を小石川図書館より借りてきました。

実は昨年末に借りてましたが、借りていたことを忘れ、また借りてきたわけ・・
ボケてますね。 ま、重複買いではなく、借り、なので、被害はなく幸いです。

bvce38075-6.jpgさて、このシューマンの交響曲

楽譜はブライトコプフ新全集版を使用
演奏はモダン楽器による古楽器奏法です。

スッキリとした演奏という印象、
それは万人同じでしょうが・・・
しかし好みかというと、どうかな〜 って感じ。

別にくぐもったようなオーソドックスなシューマンの交響曲
それが好きなわけではないのです。

色々と聴いていることもあるので、より恣意的な演奏も聴きますし、
オーソドックスなのも聴きますが、この演奏でなければ、というのかな・・・
ジンマンの演奏に、惹きつける魅力をあまり感じませんでした。

第1番は普通に聴けましたが、第2・4番はさらっとしてワクワク感がなく、
第3番はこねくり回して変なの・・・ってな感じかな(これ数日前の感想)。

実はこのとき、昨年末に借りていたことをまだ思い出していなくて、
重複借りしてしまう程だから、昨年末も印象にも残らなかったようですね。
しかし、今朝からもう一度チャレンジして聴いていて・・・
耳に馴染んできたからでしょうかね、少し印象が異なってきました。

第1・2番は、細部での意識的な表情付けを聴いていると面白い感じですね。
大つかみで聴くと、ふ〜んん ってな感じだった第2番も、このように聴くと
好感が沸いてきました。

でも、やはり第3番は、こねくり回しすぎかな、そんな感じがしてます。
色々な音が聴こえてくるのですが、それぞれが主張しあっているようで
肝心の全体の流れが断ち切られる、そんな感じかな。
どうしても好きにはなれません。

第4番はちょっと微妙かな〜 面白くもありますが・・・
1841年版が脳裏に甦ってきて、ここまでやるなら、なんで1841年版じゃないの、
そんな不満も感じます。 ちょっと意識しすぎなかから

とにかくこの全集、自分の中に持っているイメージと整合性が取れません。
たとえ整合性が取れなくても・・・
自分のイメージをぶち壊してもなお納得させられる演奏もあるわけですけどね。

まだまだ修行が足りない、ってこととして、次回期待、としましょう。

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posted by fronte360 at 05:25| Comment(4) | TrackBack(0) | 05〜10-CD音楽(Classical) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月08日

青春18 久里浜・ペリー公園

北鎌倉駅から横須賀線で久里浜に移動。
久里浜の名はこれまでもよく目にはしていますが、来たのは始めてです。

なんとなく頭の中に入れておいた地図を思い出し、京急久里浜駅を抜けて
歩き始めますと・・・「ペリー公園」の方向が分りました。

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IMGP2170 posted by (C)fronte360

その方向で間違いないと、まっすぐに歩いてゆくと、ようやく海が見えました。
遠くに東京湾フェリーが見えますが、ちょっと早めに移動しているので、
「ペリー公園」に寄り道しましょう。

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1853年(嘉永5年)、黒船を率いて浦賀に来航したペリー提督ですが、
浦賀奉行の指示により、久里浜に回航し、上陸したのは久里浜なのですね。

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その後、日米和親条約の締結など日本は開国に大きく舵を切るわけですが、
その第一歩を記したこの地には、それを示すものがなにも無かったらしく
ペリーとともに来航した退役軍人の話によって記念碑の気運が高まって、
1901年(明治34年)7月14日に米友協会が上陸記念碑を建立したとのこと。

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碑文「北米合衆国水師提督伯理上陸紀念碑」は伊藤博文の揮毫だそうです。
戦時中は引き倒されることもあったようですが、
今は、ペリー記念館、児童広場を備えた公園になっています。

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IMGP2179 posted by (C)fronte360

ペリー記念館1階は来航時のジオラマ、2階は資料展示などが無料公開です。
もちろんクーラーも効いているので、休息にはちょうど良かったですよ。
最近興味が湧いている幕末のお勉強にもなりましたし。

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IMGP2183 posted by (C)fronte360

ゆっくりと写真を撮ったり、見学していたおかげで、
停泊していたフェリーが目の前で出ていってしまいましたけれど・・・
ま、それでも大雑把に計画した当初の時間どおり。



先を急ぐ旅でもないので、フェリーの待合室でのんびりと待ちました。

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posted by fronte360 at 04:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 08〜12-東京散歩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月07日

オールマン・ブラザース・バンド/「熱風」

1976年にリリースされたオールマン・ブラザーズ・バンドの7thアルバム
「Wipe the Windows, Check the Oil, Dollar Gas」、邦題は「熱風」
異常な今年の夏に「熱風」とは、うってつけの題名ですねっ!

vip9501-2.jpg1976年に解散を発表した後、
2枚組のアルバムとしてリリースされた
1972-75年に行われたライヴ音源から
構成たアルバムです。

デュアン・オールマン亡きあとの
オールマン・ブラザース・バンドらしい
レイドバック(laid-back)したサウンドが好きです。

写真はネットより拾いました。 図書館のレコードは色々と貼ってあるのでね・・

この中では、個人的にディッキー・ベッツのギター、懐かしいですね。
そのベッツの書いたインストルメンタル・ナンバー 「Jessica」
「Win, Lose or Draw」に収録されていたんじゃないかな〜(自宅にあります)。
冒頭そして、後半からのベッツ節全開のギター・ソロ、これがもう圧巻です。

暑すぎるこの夏に、アメリカ南部のサザンロック、似合いすぎです。
今宵はバーボン・・・を切らして、ウィスキーなのがちょっと残念ですけれど。

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posted by fronte360 at 21:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 08〜12-POPs(洋楽)全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

青春18 円覚寺・黄梅院〜方丈〜鐘楼

舎利殿をあとに、さらに奥の方に進むと「黄梅院」

時宗夫人の覚山尼が時宗の菩提のために建立した華厳塔があったところで
後に、足利氏により高僧の墓所にもなって足利尊氏の帰依を受けたとか。
往時は隆盛していたそうですが、今はひっそりとした庭が素敵です。

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IMGP2135 posted by (C)fronte360

ここを下って「方丈」の庭に入ったら、
石仏が沢山あって、少々興奮してしまいました。 仏さまワールドですよ。

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IMGP2149 posted by (C)fronte360

残念なのは安物のデジカメであることで、
日差しが強いので、コントラストが強くなってしまうことですね。
やはり一眼が欲しいところですが、そんな腕もないので我慢しましょう。

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IMGP2143 posted by (C)fronte360

今度は、国宝「洪鐘」(おおがね)を見に行きます。
円覚寺には2つの国宝があって、1つは舎利殿で、もう一つが「洪鐘」

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100段以上ある階段を上りますが、3名の方がせっせと掃除をされていました。
軽く会釈をしながら、ようやく上り詰めた正面は「弁天堂」
左に回り込んだ位置に鐘楼があって、この中に梵鐘が間近に見られます。

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1301年、北条時貞が国家の安泰を祈って寄進した、鎌倉時代の代表的な梵鐘。
鋳物師物部国光によって鋳造されたこの鐘、あまりに大きな鐘だったので
2度失敗し、時貞が七日七夜江ノ島弁財天に参籠、その加護によって
ようやく三回目の鋳造で成功したとのこと。

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IMGP2156 posted by (C)fronte360

お礼のため江ノ島弁財天を勧請、洪鐘の前に「弁天堂」があるのだそうです。

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朝早いので「弁天堂」脇の茶店は締まってましたが、ここからは絶景で、
遠く富士山も望むことができるそうです。 多分この雲のあたりではないかな。

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IMGP2162 posted by (C)fronte360

円覚寺、とても落ち着くところです。

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IMGP2168 posted by (C)fronte360

朝早いことに、臨済宗の禅寺であることで、掃除も行き届いて清々しいですが、
それだけではなく、建物そして境内全体が醸し出す空気が落ち着いていて、
凛としているようにも感じます。

奈良、京都の寺社仏閣に慣れている当方(関西人のほとんど)は、
申し訳ありませんが、江戸趣味の朱塗り建物には違和感を持ってしまいますが、
ここではそれを感じません。 たとえ江戸時代に立てられた建物であっても、
歴史とともに俗っぽさが削ぎ落とされて、経てきた時間が刻まれている・・・
そんな感じがするところですね。



夏目漱石など文人が宿泊した庵などもあるようですが、
境内はかなり広いので、今日はここまで、また来ることにし、先を急ぎましょう。

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posted by fronte360 at 05:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 08〜12-東京散歩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月06日

ムーティ、シューベルトの交響曲第4番「悲劇的」

このところ、久しぶりにリッカルド・ムーティがウィーン・フィルを振った
シューベルトの交響曲を順次聴いてます。

いずれも指揮者とオーケストラ双方の美観が融合した素晴らしいシューベルト
明るく伸びやかなのは、ムーティならでは、でしょうね。

全集を買ったのではなく、コツコツとバラで集めたのは10年ほど前でしょうか。
その当時もワクワク感もありましたけど、そんなにも強い思い入れは・・・
無かったようにも思いますけど、それはムーティとの縁なのかも。

オペラは積極的に聴かないし、万年青年みないな風貌したムーティって、
なとなく馴染みがなく、今でもちょっと疎遠な指揮者なのですけどね。

でもこのシューベルトの交響曲は聴き込むほどに良さが伝わってくる・・・
そんな感じがします。
toce4088.jpg
この第4番「悲劇的」の演奏も
弦と弦、弦と管の受渡し、
聴けば聴くほどニュアンスのつけ方出
というのかな、ウキウキしてきます。

颯爽と進めていますが、
強引にオケを鳴らしてもいて、推進力のあるカッコ良い音楽を展開しています。

シューベルトは生粋のウィーンっ子
ウィーン・フィルの演奏から迸り出てくるシューベルトの音楽
一味違うものが含まれているのかもしれませんね。

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posted by fronte360 at 23:20| Comment(2) | TrackBack(0) | 05〜10-CD音楽(Classical) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする