2010年08月18日

ノイマン/ゲヴァントハウス、マーラー/交響曲第7番

ヴァーツラフ・ノイマンが指揮したライプティヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
そのマーラーの交響曲の録音は、いずれも素晴らしいものだと思います。

かつてマーラーの音楽を知った頃、ノイマンはチェコ・フィルを指揮していて
古い録音のレコード・・・ そんなイメージしかありませんでした。 でも・・
CD化されたその録音を耳にするようになり、ウロコが落ちるようでした。
今でもそんな頃を思い出しながら、ワクワクしながら聴いています。

0090462bc.jpgこのマーラーの交響曲第7番

つかみ所のない曲という感じもありますが、
この演奏には何より覇気があり、
ぐぃぐぃって進んでゆきますね。
まどろっこしい、そんな思いはさせません。

この曲のファンの方には、明快すぎる・・・ そう思われるかもしれませんが、
決してノー天気な陽気さではなく、正攻法で、グイグイと攻めている感じです。

プラハの春、ソ連の介入に東ドイツが同調、軍を参加させたことに抗議して、
ライプツィヒのこのポストを辞任した、ヴァーツラフ・ノイマン。

ライプティヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団との一連の録音では
チェコ・フィルに移ってからのちょっと神経質っぽい整った演奏とは違い、
辞任した気概をも感じさせるのは、皮肉かもしれませんね。

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posted by fronte360 at 20:40| Comment(2) | TrackBack(0) | 05〜10-CD音楽(Classical) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ナポリ・宮廷と美 カポディモンテ美術館展

14日は、国立西洋美術館に行き
ナポリ・宮廷と美 カポディモンテ美術館展」を観てきました。

100814_capodimonte.jpg前日の国立新美術館とは違い
余裕を持って観られるのが良いですね。

一般的な有名作品はありませんが、
16世紀にファルネーゼ家が収集した
ルネサンスからバロックまでの作品と
ブルボン家が収集した17世紀のナポリ絵画

いずれも見応えあるものでした。

展覧会をざっと観てから、入口のところに戻り、
DVDで流れている8分ほどの解説を観てから、再度鑑賞しました。

チケット半券にも描かれているパルミジャニーノ「貴婦人の肖像 (アンテア)」
凜とした立ち姿、右足をちょっと前に踏み出していて
迫り来るような空気を感じました。

そして、このあとは西洋美術館の常設展示もチケット半券で鑑賞。

第2土曜日なので、チケットがなくても無料公開日だったのですけれど、
改めて西洋美術館の常設展示の網羅性と質量も実感しました。
これが月に2回、無料公開とは、素晴らしいことです。

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posted by fronte360 at 05:51| Comment(2) | TrackBack(0) | 08〜12-東京散歩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする