朝の通勤時は、クラシック音楽をメモリプレーヤでいつも聴いてますが、
今週は、タイトルに挙げた3名が主、ご存知でしょうか。
共通点は、後期ロマン派とその延長ですかね?

ハンス・ロット/交響曲第1番
セバスティアン・ヴァイグレ指揮
ミュンヘン放送管弦楽団
ハンス・ロットはウィーン音楽院でブルックナーに学び、
マーラーの親友でしたが(一時同居していたこともあるらしい)、
認められることはなく、わずか25歳で精神を病んで夭折した作曲家です。
やや拡散気味に感じられる音楽は、迸り出る若さの表れ、でしょうか?
誇大妄想的とも書かれているとおり、確かにそんな感じもしていますけれど、
湧き上がってくる感情がぶつけられた大曲だと率直に感じました。
気に入りました。

クルト・アッテルベリ/交響曲第6番
児玉宏指揮
大阪シンフォニカー交響楽団
アッテルベリ(アッテベルイ)は
スウェーデンの作曲家、チェロ奏者、音楽評論家、
でも、ストックホルムの特許局職員でした。
シューベルト没後100年を記念した国際作曲コンクールでの優勝曲で、
その賞金が1万ドルだったため、「ドル交響曲」とも呼ばれていますが、
明快な曲もさることながら、大阪シンフォニカーが頑張っていますね。
このオケがまだ月給を払えない団体だったころから飛躍しはじめた頃、
特別会員になっていて、定期演奏会、特別演奏会、アリアの夕べなど
年間10回以上聴いてました。 その感激のほうが強いかもしれません。
でも曲も聴きやすく、いい曲を紹介してくれました。

フランツ・ シュミット/「7つの封印の書」
ニコラウス・アーノンクール指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
フランツ・シュミットは
ウィーン音楽院で学んだオーストリアの作曲家ですが、
ウィーン宮廷歌劇場のチェリストも1914年まで勤めていて
マーラーの指揮下でも演奏していたことになります。
アッテルベリの交響曲第6番はシューベルト没後100年作曲賞の優勝曲ですが、
フランツ・シュミットの交響曲第3番が、このときの第2位でした。
そしてこの「7つの封印の書」は、CD2枚組みの大作オラトリオで、
ヨハネの黙示録をテキストに、第2次大戦直前の不穏な時代背景と、
自身の健康悪化もあり、自らの集大成として作曲されたものとのこと。
いまだ1回しか聴けていませんが、バッハ的な宗教音楽でもあって、
真摯な演奏に合唱が織り成す響き、これ曳き込まれるように聴いていました。
1938年作曲、現代オラトリオの最高傑作、それが何となく分かるような演奏で、
もう少し聴き込んでみたいですね。
これらのCDは、いずれも小石川図書館から借りたものです。
お世話になっています。