タダのチケットが手に入ったので行ってきました。
会場は、横浜のみなとみらいホール。
OEKのニューイヤー・コンサートは全国11箇所を順延しているようで、今日はその5回目にあたるようです。
曲目は、オール・ベートーヴェン・プログラムで
エグモント序曲、ピアノ協奏曲「皇帝」、交響曲第7番です。
大阪公演のみエグモントを廃して第7番を英雄交響曲にしているようですが、その他10箇所は上記プログラムですね。
指揮は、井上道義さん。
独奏は、20歳のアリス=沙良・オットという美人ピアニストさん。
肝心の演奏ですが、良い意味でも○○な意味でもプロの演奏でしたね。 巧い、確かに巧いし、面白いんだけども、それが感動に繋がらない・・・そんな感じかな。
井上道義さんの指揮は、いつもどおりのアグレッシブなアプローチで、パフォーマンスも含めて見応えありました。
OEKの演奏も響きの隙間を作らないし、個人がソリストになるようなことのない全体が一つのオケというような上質なものでした。
ソリストさんについては、技巧が勝っている感じかな。 テクニックはあるのでしょうが、想いが伝わってこない・・・皇帝では、第3楽章ではパワー不足なんでしょうか、指揮も抑え気味で付けていたのかな、個人的にイマイチ乗り切れませんでしたね。
アンコールのラ・カンパネラも、技巧に走っている感じがして、湧き上がってくる情熱の感じられない演奏で・・・会場がなんでこんなに沸くのか不思議でした。
一番自分の想いとマッチしたのは、第7番第2楽章の葬送行進曲かしら。 これは井上ミッチーの繊細な感覚とOEKの妙技が加わって、惹きこまれました。
あと座席が3階席で、ホール最高峰。 後ろから2列目だったのですが、響きの抜けがよくないなぁ〜と思ったりもしたのですが、アンコール曲のNHK-TV大河ドラマ主題曲「篤姫」のテーマではよく分離して聴こえましたね。 ベートーヴェンでは、音を繋いで隙間を作らない演奏をしてたのではないでしょうか。
色々な意味でプロらしい演奏を聴かせてもらったようです。
改めて、この演奏を聴いて欲しい and/or 聴けるような演奏に頑張ってしたい、という意気込みのあるアマオケの演奏が自分にとってはマッチしていることを再認識したのでした。
決して下手な演奏ではなく、とても巧いの部類に入ると思っていますけどね。
※補足
オケの配置がちょっと変わってました。
ヴァイオリンは対抗配置ながら、その他は通常配置でした。
つまり第2ヴァイオリンとヴィオラが入替った感じですね。
編成は、8-6-4-4-3(前半2曲は 8-6-4-4-2)でした。
第2ヴァイオリンの振り分け効果は、最高峰からはあまり感じられなかったように思いましたけどね。