2008年11月23日

豊中市民管弦楽団 第39回定期演奏会にて

しばらくご無沙汰してしまっていた豊中市民管弦楽団の定期演奏会、3年半ぶりに聴かせていただきましたが、指揮者谷野里香さんの意図が行き渡った丹念に仕上げられた演奏はそのままに、迫力・覇気も増した演奏に大いに感じ入りました。

toyonaka-city_39th.jpg中でも、シベリウスカレリア組曲、柔らかさを基調にしながらも覇気を感じた演奏は絶品でした。 間奏曲の肩の力を抜いた盛り上がりに秘められた熱さ、行進曲のフィナーレでのトロンボーン、チューバの柔らかな響きと軽やかなトランペット、ソフトな音圧が押し寄せてきて、とても幸せな気分になりました。 この曲をこんな風に聴いたのは初めてではないでしょうか。 素晴らしい時間でした。

また冒頭に演奏されたグリーグ組曲「十字軍の兵士シグール」、初めて耳にした曲だと思いますが、親しみやすいメロディが満載ですね。 楽器の響きの角をとったまろやかな演奏は谷野さんらしいところ。 またオケの分奏もよく、高音弦と低音弦による左右の響き、そして管楽器の響きが中央から届けられるステレオ効果も曲の面白さをよく表現していました。 パンフレットに書かれてあったように、戻ったら図書館で借りてまた聴いてみたい、と思える演奏でした。

そしてメイン、ニールセン交響曲第3番、シンフォニストであるニールセンらしく金管楽器が活躍していますが、ここでも谷野さんの意図が行き渡っていて、強靭で熱い音楽としつつも丁寧に響きを重ねて耳当たり柔らかさを失うことがありません。 また見得を切ることなどもまるでなく音楽の奉仕者としてしっかりとこの曲の良さを伝えていたように思いました。 また第2楽章、2階席よりバリトンとソプラノのヴォカリーズが流れてきたのもじつに素晴らしい演出でしたね。 行ったことはありませんが茫洋とした北欧の風景を眺めるような心境になりました。

場内には就学前の小さなお子さん連れも多くいらっしゃいましたが、上質な響きによる演奏に子供たちがが騒ぐこともありませんでした。 素晴らしい演奏会でした。

posted by fronte360 at 23:59| Comment(2) | TrackBack(1) | 05〜12-演奏会にて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする