2008年06月29日

アンサンブル・コスモリバティ 第18回定期演奏会にて

このオケを聴いて3年目、「春」から始まった早川正昭作曲による「バロック風日本の四季」も「秋」になりました。 この演奏を聴きたくて、単身赴任の帰路に茨木へと足を伸ばしました。 ほっとするような暖かな演奏。 アンサンブルがよく溶け合っているのは、共感があるからでしょうね。 満足しました。
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太い筆で描いたような堂々たる弦楽アンサンブル、いつもながらの滋味溢れた演奏でしたが、今年は堂々とした風格も感じました。 とくに前半プログラムのヘンデル合奏協奏曲ニ短調op6-10と、モーツァルトアイネ・クライネ・ナハトムジーク。 いずれも指揮者の木村さんがリズムをしっかりととってアンサンブルをリードしていたのが印象的でした。 安定感がありましたね。

そして後半、先にも述べた「バロック風日本の四季」が秀逸。 全体が溶け合って響いてきて、いつかどこかで全曲を演奏してくださらないかしら。 とにかくいい曲、いい演奏なのですから。

メイン・プログラムは、チャイコフスキー弦楽セレナーデ。 弦楽アンサンブルの名曲中の名曲ですが、ここでも太い響きを基調にし、深いけれど重くなりすぎず、しみじみとさせるけれど暗くならず、そして熱くなっても流されることのない演奏には気合、というか、演奏に賭ける意気込みを感じた次第です。 確かに完全無欠の演奏ではなかったかもしれませんが、気持ちのよく伝わってきた演奏に大きな拍手を贈らせていただきました。

外は雨模様、蒸し暑い一日でしたが、清々しい気持ちになれた演奏会でした。
posted by fronte360 at 21:43| Comment(2) | TrackBack(1) | 05〜12-演奏会にて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

茨木に行ってきました。

木曜日、所用ができたので朝の新幹線で新大阪に移動。
週末は自宅に戻っていました。
そして今日、茨木での演奏会に寄って京都から新幹線で戻ってきました。

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茨木、アマオケを聴き始めて約10年が経ちますが
茨木での演奏会は始めてじゃないかしら。
いわゆる北摂地区、アマオケがなかったことが大きかもしれませんね。
いまは高槻にハーモニック・ソアラや紫苑交響楽団がありますけれど・・

さて駅の東口を出て商店街のアーケードに風鈴がぶら下げられてます。
陶製で等間隔に下がっていて、よく見ると「茨木童子」と書かれています。
調べてみると、大江山の酒呑童子の家来らしいですね。
この町のシンボルでしょうか、
福祉文化会館前の郵便ポストの上にはメカニカルな童子もいましたよ。
I love letter って書かれてますね。

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さて、福祉文化会館から中央公園前を左折して用水路?沿いの道を歩いて
会場のクリエイトセンター(茨木市市民総合センター)に到着。

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今回の演奏会は、アンサンブル・コスモリバティという団体です。
1990年、平日の昼間でも練習できる定年退職者や主婦が中心で結成、
人生の諸先輩方の滋味あふれる演奏が魅力的なのですね。

演奏会はこのところ吹田メイシアター中ホールでしたが
今回初めてのクリエイトセンターだからでしょうね、
地図片手にホールを探す高齢者の方を何人もお見かけしました。

そしてホール内は開演10分前というのにほぼ満員ですね。

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演奏会はヘンデル、モーツァルト、早川正昭、チャイコフスキーの弦楽合奏曲、
雨模様で蒸し暑ったけれど、清々しい室内楽アンサンブルを堪能しました。

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なおこのオケのネーミングについて、ホームページの記載を引用します。

コスモリバティは COSMOLIBERTY、すなわち COSMOS(宇宙)と LIBERTY(自由)を合わせた造語で、 「自由な時間に気宇壮大な夢を見て人生を楽しむ。」というほどの意味でネーミングしたものです。

こんなふうに年齢を重ねたいものです。
posted by fronte360 at 21:40| Comment(2) | TrackBack(0) | 05〜10-散歩(全般) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする