2007年06月30日

アンサンブル・コスモリバティ 第17回定期演奏会にて

人生の諸先輩方による味わい深い演奏会を今年も楽しみました。

ens_cosmo_17th.jpg個人的には早川正昭作曲の「バロック風日本の四季より『夏』」。 昨年の『春』でも感じましたけれど、演奏者の皆さんの共感を感じさせる演奏に心躍らされ、洗われるようでした。 気持ちのよくのった豊かなアンサンブルを聴かせた第1楽章の「我は海の子」、短調ながら馴染んだメロディを追いかけてうっとりとさせる第2楽章の「雨」、そして艶やかなヴァイオリン・ソロも相俟って爽やかな第3楽章「海」と、いずれも夏の風物をさらっと感じさせた素晴らしい演奏でした。 来年は『秋』がかかるとのこと、今から楽しみです。

ソリストに池川章子さんを迎えたモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第4番、プログラムに書かれたとおりの「共奏曲」。 池川さん、先日の枚方フィルではベートーヴェンだったこともあり少々気負いのようなものを感じたのですが、ここでのモーツァルトは暖かみのある美しい響きでよく歌っていました。 そしてオケも指揮者の木村さんのもと雄弁に奏でて競奏して協奏。 興に乗るのではなく理知的な感じもさせるモーツァルトをたっぷりと味わいました。

そしてメインのシューベルトの交響曲第5番。 若い管楽器奏者の方に刺激されたこともあるのでしょうか、覇気を感じさせる演奏が素敵でしたね。 活きのいい第1楽章、落ちついた色合いの第2楽章、誠実に進めた第3楽章、そして終楽章の力のこもったフィナーレへと結びつけて幕。 常に低弦がしっかりと鳴った上に各パートが乗って響きを合わせた見事な演奏。 これは指揮者の木村さんの手腕によるところ大なのでしょうが、響き合わせて演奏しきったオケの皆さん、終演後の笑顔がとても爽快でした。

冒頭の「ホルベアの時代から」は少々手探りな部分も感じましたけれど、誠実なアンサンブルが味わい深くて、とくにアリア。 人生の晩秋も感じさせる静けさに心が沁みました。
昨年「理詰めで音楽を聴いたり演奏するのとは違う音楽の楽しみを感じた」と書きましたけれど、今年もまったく同じですね。 うまく年輪を重ねた方々の素適なアンサンブルを楽しみました。 ほんと、いくつになっても楽器を演奏して音楽を楽しめる、素晴らしいことですね。 元気も頂きました。
有り難うございました。

posted by fronte360 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(1) | 05〜12-演奏会にて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

本年3回目のLPレコード捕獲

昨日の梅雨らしい蒸し暑い小雨模様の蒲田・川崎日帰り出張
ボスが夕方から不在になったので早く帰るべきか、少々思案しましたが、渋谷に行ってきました。 本年初めてです。

ざっと売り場を巡ってみましたが雰囲気は変わってなくてちょっと安心。

いつもどおりエレベータ前の100円ゴミ箱(餌箱とは呼び難い汚さ)漁りですが、少々時間もあったので小1時間かけてサルベージをし、以下の7枚を捕獲。
全体の枚数は以前と同じく多いけれど、ヒット率はかなり落ちてますね。 

■日コロムビア: アランフェス協奏曲 トゥリビオ・サントス・ギター・リサイタル トゥリビオ・サントス(g)、ローラン・ドゥアット指揮パリ・コレギウム・ムジクム管弦楽団(HRS-1027-AX:100円)
ヒストリカル・レコーディング・シリーズの1枚、帯も一応ついてます。 B面1曲目にこすったような大きなキズがありますけど、表面的なもので大丈夫かな、と。

■日フォノグラム: シューベルト 楽興の時、十六のドイツ舞曲、シューマン 子供の情景 イングリッド・ヘブラー(p)(FG-267:100円)
グロリア200シリーズの1枚、クリーム色の帯の説明文まで印刷したやつですね。 半年以上前に来たときにもあったように記憶してます(別物かもしれませんが)。 

■日RVC: コレッリ 合奏協奏曲 作品6選集 第7・8・9・10番 フランソワ・パイヤール指揮パイヤール室内合奏団(E-1042:100円)
エラート・レーベルの1枚、最近では古楽におされてしまって時代遅れかもしれませんが盤面も綺麗ですし、気軽にバロック音楽を楽しみたいものです。

ということでクラシックは以上3枚であとは雑食で・・

■日ワーナー・パイオニア: 中森明菜 プロローグ<序幕>(L-12531:105円)
前回、中森明菜を纏め買いしたときに発掘できなかった中森明菜のファースト・アルバム。 やっと良質なのを発掘できました。 ヒット曲「スローモーション」もいいんですがA面1曲目の「あなたのポートレート」、低い声が魅力的です。 でも声や写真の顔といいまだ子供ですねぇ。

■日フォノグラム: 桃井かおり KAORI MOMOI CONCERT(S-7088:100円)
アルバム「ONE」で衝撃的(?)な歌手デビューした桃井かおりさん、この「ONE」も探してますけど、荒木一郎と組んだライブ盤を捕獲。 1979年のレコードですね。 変わらず今も美しい桃井さん、また歌ってくれないのかなぁ。

■フォーライフ: 井上陽水 9.5カラット(28K-81:105円)
「いっそセレナーデ」「ワインレッドの心」「恋の予感」「ダンスはうまく踊れない」「飾りじゃないのよ涙は」など陽水が作ったものをセルフカヴァーしたものですね。

■日フォノグラム: ポール・モーリア映画音楽への誘い(PM-3:105円)
廃れてしまいましたね、この種類のムード音楽、今ではイジーリスニスニングと呼ぶのでしょうが。 パーシー・フェイスを発掘したかったのですけどね。「雨の訪問者」懐かしいなぁ、ブロンソン! 思い出すとしましょう。

このあと、また店内に入って事前調査していたレーザーディスクのコーナー。 前回来たときは惨憺たるものでしたが、多少またストックも増えたようです。 サルベージをして、いろいろと欲しいものはありましたが、オペラに焦点を絞ってヴェルディの以下2種を捕獲。

■日パイオニアLCD: ヴェルディ 歌劇「アイーダ」 マリア・キアーラ(S)、パバロッティ(T) マゼール指揮ミラノ・スカラ座管弦楽団ほか(PILC-9001:580円:2枚組)
1985年12月ミラノ・スカラ座公演によるもの。 豪華キャストによる2枚組LDをわずか580円で捕獲できるなんて。 LDプレーヤ大切にしなくちゃ。

■日ワーナー・ミュージック: ヴェルディ 歌劇「椿姫」 エディタ・グルベローヴァ(S)、ニール・シフコ(T) カルロ・リッツィ指揮ラ・フェニーチェ座管弦楽団ほか(WPLS-4075/6:580円:2枚組)
1995年12月ヴェネツィアのラ・フェニーチェ大劇場公演によるもの。 こちらも豪華キャストの2枚組LDがわずか580円。 しばらくオペラを楽しみましょう。

重いので躊躇しましたけど、長男が好きそうなので、以下の100円LDも捕獲。

■日パイオニア: 映画「スター・ウォーズ」(FY570-35MA:100円:2枚組)
1977年製作。 LD初版でしょうね、少々古臭い銀色の統一ジャケットデザイン。 ワイド版などありましたけど100円ので充分なので安いのをゲット。

■日パイオニア: 映画「スター・ウォーズ ジェダイの復讐」(SF098-1100:100円:2枚組)
1983年公開。 帯も付いてます。「シリーズ第3弾、完結編」と書かれてます。 ここまで劇場で観ました。 若かったなぁ。

ということでLDが重くて、また汗かいて持って帰宅しました。
そして今朝、真先に中森明菜を聴いていたら、聴いている音楽ほんと雑食やねぇ、と奥さんの弁。
posted by fronte360 at 11:06| Comment(2) | TrackBack(0) | 05〜11-LP/LD/CD/DVD音源捕獲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする