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2007年04月07日

《頌啓会》ソレイユオーケストラ 第1回定期演奏会にて


女性だけのオーケストラ・同志社女子大学音楽学科卒業生によるソレイユオーケストラの強靭でしなやか、そして曖昧さのないポテンシャルの高い演奏を楽しみました。

soleil_1st.jpg同じ大学の卒業生、しかも音楽学科というプロを目指す人を養成する学科の卒業生によるオーケストラ。 アマチュア・オーケストラに分類すると問題があるかもしれませんね。 技量、纏まった響きなど、そこいらのアマオケよりも格段に巧いオーケストラであることには違いありません。

いわゆる同門の人々によって構成されていることの特長でしょう、弦楽器奏者の動きが見事なまでに揃っています。 管楽器のアンサンブルもまた均質に響きます。 そして何より驚いたのが、各楽器の響きが綺麗に統一されていること。 誰かが突出して響くということがまるでないのですね。 1つの楽器としてオーケストラが響きます。 凄いですね。

例えば、ニュルンベルグのマイスタージンガーの「第1幕への前奏曲」におけるトランペットやチューバなど、全体の響きの上で旋律を歌っていて、まるでレリーフを見るかのように響いてきます。 そしてまたそれらが美しく響いているのに惹かれました。

この他の曲も、キリッと引締まった表情を持った美しさ、これが基調になっていたと思います。

最近はどこのオケも女性奏者が多く、女性=優しい響き、なんて単純に思っていませんし、事実このオケの演奏も、迫力、スピード感などの点においても女性だけのオケということを全く意識させないものでした。

それよりも同門も方による均質な演奏というのが気になりました。

もとより技量があるので、我武者羅になる必要はないのかもしれませんが、湧き上がってくるような情熱を殺いでしまっていたかもしれませんね。

井村さんの指揮は、いつもながらの熱くダイナミックなもので、大きく伸び上がったり、腰をゆすってダンスしたり・・・ 起伏・強弱をつけてドラマを要求するものですが、これらにも綺麗に揃ったアンサンブルできちっと応えます。

パワーを感じさせる強靭な響き、しかも濁って響くことのない美しさ。
でもね・・・なにかスパイスが足りないような感じも受けてしまいました(偉そうにすみません)。

また山本裕樹さんの独奏によるシベリウスのヴァイオリン協奏曲。
山本さんの独奏は、艶やかで美しい響きが魅力的でしたが、ちょっと線の細さというのかな、やや一本調子にも感じてしまいました。
第3楽章など、個人的に、もっと踏み込んだ体力勝負的に進めた演奏が好きだということもありますけれど、上品で綺麗にまとまった巧さ・美しさを感じたのですけれど・・・

とにかくポテンシャルの高いオケということには間違いありません。
また普通のアマオケなら、このようなことを書くこともありませんが、こんなことも書いてしまいたくなるような技量を持っています。
これからオケとしてどのようなカラーを作り上げてゆくのか、興味があります。 そして楽しみでもあります。

posted by fronte360 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(1) | 05〜12-演奏会にて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする