2007年02月25日
アマチュア・オーケストラ・フェスティバル 2007 in 奈良 にて
奈良県の6団体が結集した「アマチュア・オーケストラ・フェスティバル 2007 in 奈良」、最後に総勢200名がステージに乗り・・・ 寄せ集め?、勢い?、いえいえ、これ程の巨大なオケが一糸乱れずに抑制をかけ、歌わせた演奏に目を見張りました。
やれば出来る・・・たしかにそうでしょうが、やらないと出来ないのです。 6つのオケを集めてやる、それが実現した素晴らしい演奏会でした。
第1部は地区別、いずれも各地区のオケの特色がよく出ていたのではないでしょうか。
まず北部の奈良地区として奈良女子大学管弦楽団と奈良交響楽団の合同演奏。 ムソルグスキーの「はげ山の一夜」の原典版と、ラフマニノフの交響的舞曲という凝ったプログラミングには奈良響の趣味が出ているようですね。 最近飛躍著しい奈良女オケと組み、これまた最近活躍著しい高谷さんの指揮のもと、覇気を持った重厚感のある演奏に唸りました。 とくに「はげ山の一夜」、初めて聴きましたが、原始の響きとパンフレットにもありましたが、確かにこの土俗的な響きは伊福部を連想させました。
南部の橿原地区は奈良県立医科大学アンサンブル部と橿原交響楽団による合同演奏。 指揮は橿響の団内指揮者である大村さん。 イヴァノフの組曲「コーカサスの風景」も(たぶん)初めて聴く曲ですが、なんとも言えない独特な雰囲気のある曲を見事に好演。 暖かみのあるアンサンブルで風景が浮かぶようで、とても気持ちのいい演奏でした。
中部の天理地区は天理大学弦楽部と天理シティーオーケストラ。 天理大にも指導に行っておられる安野さんの指揮のもと、とても集中力の高いキリッと締まったショスタコーヴィチの「革命」でした。 終楽章なども機動力を持って走っているのですが、堂々としながらも楽に駆けているようも感じもさせて、綺麗に纏めてくる天理シティらしさを感じました。
そして第2部の合同オーケストラによる演奏は冒頭も書いたとおり、これ程の巨大なオケが一糸乱れずに抑制をかけ、歌わせた演奏に目を見張りました。 勝手な想像で大所帯の寄せ集めなので、勢いでワッ〜と進めてチャンチャンでお仕舞い、なんて思っていたのですが、失礼しました。 あと、さすがにこれだけの人数なので弦楽器の音圧が凄かったですね。 豪華絢爛たるアンサンブル。 大音量だけでない豊穣なオーケストラの響きをお腹いっぱい堪能させていただきました。
皆さんお疲れさまでした。
追伸:所用のため途中で帰った奥さんも、もっと聞いていたかった、と申しておりました。