気合の入ったショスタコーヴィッチの交響曲第5番に圧倒されました。

演奏終了後もあちらこちらで凄かったとの声が聞こえてきていました。
これに先立って演奏されたドビュッシーの「小組曲」。 こちらは暖かな感じのするとにかく気持ちが明るくなるような演奏でした。 とくに「行進」や「バレエ」など、きちんとインパクトを持たせ、聴かせどころを巧く聴かせてくれるので楽しませてもらえるのですね。 オケもまたとても巧かったなぁ。
冒頭は学生指揮者の粂順悟さんによるウェーバーの「魔弾の射手」序曲、しっかりとした構成感をもった演奏を楽しみました。 覇気を感じさせるクライマックも締まった響きが特徴的でした。 演奏後に袖に下がるとき、背筋をピンと伸ばした姿勢も演奏を表していたようです。
なおアンコールはルロイ・アンダーソンの「舞踏会の美女」。 井村さんらしい遊び心たっぷりの楽しい演奏で、最後はコントラバスとチェロが楽器を一回転させて喝采を浴びていました。 厳しい曲のあとの口直しですね。
でもはやりショスタコーヴィッチの交響曲第5番にすべての印象を持っていかれたような熱い演奏会。 コンマスの方、4回生なのですね、何度もお辞儀をし感無量といった感じ。 4回生には素晴らしい思い出になったことでしょう。
とにかく見事な演奏に帰路の足取りが軽くなりました。 皆さんおつかれさまでした。