高谷光信さんの指揮によるチャイコフスキーの交響曲第1番、
颯爽としてカッコ良いのはいつもどおりですが、息づいた音楽に心踊らされました。

いつも聴かせてもらっていますが、統率のとれた巧いオケといった感じを今回も受けました。
ブラームスのハイドン・ヴァリエーション、
柔らかな響きを基調にしていて、ホルンの斉奏も素晴らしかったですよ。
高谷さん、丁寧に振り分け、テキパキと曲を進めてしっかりと纏めあげました。
シベリウスの交響曲第5番、
すっきりと美しく纏めたような演奏ではなかったかしら。
個人的にはもうちょっと粘り気も欲しい感じがしましたけれども。
いずれも、落着いて緻密に纏めた演奏といった感じかな。
曲の後半になると、ちょっと単調に進んでいくような感じも受けたのですけれど、
メインのチャイコフスキーは一味も二味も違っていたようです。
さっそうと進めた第1楽章、美しい第2楽章、伸びやかでカッコ良い演奏とした第3楽章、そしてメリハリを利かせて熱く歌いあげた終楽章。
どこをとっても見事な演奏、さすがロシアで勉強された高谷さん。
自信に漲ったその指揮に、オケも巧くのせられたのでしょうね。
若々しくて美しいチャイコフスキー、素晴らしい演奏でした。 ただただ感激しながら聴いていました。
実はこの曲、好きなんですね。 だから、嬉しかったこともありますが、とてもカッコよく纏められていました。
疲れも吹っ飛びました。