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2006年09月10日

奈良フィルハーモニー管弦楽団 第19回定期演奏会にて


nara-phil 19th.jpgモーツァルト後期交響曲3曲を採り上げた奈良フィル定期。
モーツァルト・イヤーといってもこんな大胆なプログラムを組んだオケは無いのではないでしょうか。
しかも指揮は、関西ではあまり活動されていない北原幸男さん。 奈良での演奏会は初めてだとおっしゃってましたが、僕自身2001年6月の京都大学交響楽団の第169回定期演奏会以来の鑑賞になります。 珍しい経験なのでわくわくして会場に向かいました。

そしてそのモーツァルトですが、北原幸男さんの風貌そのものと言っても良く、スマートで精悍さを感じた演奏でした。 余計な感情を入れず、純度の高い音楽。 でも、けっして冷たくはありません。 熱く美しく磨きあげたような感じでしょうか。

第39番、堂々として美しく、しかもよく締まった演奏は即物的な感じさえする純度の高いものでした。 曖昧さなど微塵もありませんでした。
第40番、しなやかさの中に鋼のような芯を持ち、美しく磨き上げたような感じ。 媚びない演奏で、ともすると冷たくも感じそうな感じなのですが、熱さがありました。
第41番、シャープかつストイック、そして緻密に構成された演奏でした。 重心を低くし、打点を明確した熱さがあるのですが、響きに濁りがなくシャープで清潔感を感じました。

いずれもとてもよく纏まった演奏で、北原さんの指示に集中力高くかつ的確に応えたオーケストラの技量の高さにも賛辞を贈りたいと思います。 さすがプロオケだと唸りました。

モーツァルトの後期交響曲3曲を非常に高いレベルで連続して演奏し、しかも繰り返しをすべて敢行した演奏の熱意は買いますが、同じようなアプローチでモーツァルトの交響曲3曲を立て続けに聴いていたら、さすがに疲れてきました。 

金管楽器を割と派手目に鳴らしていた部分が散見されたのも、ちょっと個人的な趣向とズレていたからかもしれませんけれど。 とにかく途中から、ご馳走さま、といった感じもした演奏会でもありました。
posted by fronte360 at 19:45| Comment(0) | TrackBack(1) | 05〜12-演奏会にて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする