2006年09月30日

iPod shuff その後、
ルービンシュタイン・イン・コンサート


昨朝は二度寝してしまい慌てて出勤したけれど(年に1度あるかどうかのこと)、今日は早朝より起きてはいるけれど、意欲なく音楽も聴かず、昼寝もしてゴロゴロと・・・やる気出ません。

先日捕獲した iPod shuff

いまいち iTunes の使い方もよく分かってなくて、
最初は岡本真夜、そして今は南沙織さま専用プレーヤになってます。

パソコンの中を漁って色々と試してみるかな・・・
と思ってみるものの、しかし何もやる気がしない

  ●

結局、iTUNES のライブラリの整理をしただけでお仕舞い。

薄い水割りを舐めつつレーザディスクを視聴しながらアイロンがけをすることにした。 供働きで子供がまだ保育園時代には休日によくやっていたが、今はその時の必死感はなく、最近は奥さんに任せているのだが、気楽に出来るのならやってもいい。

まずは気分が優れないときにも気持ちを上向きにしてくれそうなクライバー指揮による喜歌劇「こうもり」で調子をあげる。 流麗な音楽が立て続けに流れてアイロンがけも捗る。

しかし夕食の中断があり、長女がオペラで声を張り上げているのが気になる(一応受験生で勉強中)とのクレームを述べたので、再開後は「RUBINSTEIN in concert」に変更。

w60z25004.jpgRUBINSTEIN in concert」録画の詳細な記録はないが 1975年頃に収録されたものだろう。 コンサートと称してホール(FAIRFIELD HALL, Croydon)で撮影しているが、観客の姿はなく、観客を入れずに収録した演奏会形式のなのだろう。

2曲目に収録されたショパンピアノ協奏曲第2番を聴いてみる。
ルービンシュタインのタッチの柔らかさにまず惹かれたが、枯淡の境地に入ったかのよう、淡々した表情で弾き進める。 凛とした清潔感も感じさせて、この曲の新しい面に触れたような感じ。 これはいい。

あと面白いのが伴奏のアンドレ・プレヴィン

映像に出てくるのが若いのは当たり前だが、髪の毛のマッシュルーム・カット、
洋服のエリの部分は大きく丸くカットしてあってウェストも細く絞っているのが、なんとも懐かしい。

1970年代ファッション、夕食時に「クレヨンしんちゃん・オトナ帝国の逆襲」も見ていたので妙にオーバーラップしてしまった。
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2006年09月28日

PILZ の Vienna Master Series 、珠玉のモーツァルト


このところ朝の倦怠感がとても強い
寝床から出るのもやっとだし、会社行きたくな〜い、と思ってしまうのだが
パブロフの犬状態で昨日は出勤

今日は思い立って、先日会社の健康診断で要検査になった大腸の検査をしてもらうべく午後出社予定にしてまず病院に行くことにした。
混みあっていて、午後の出社は出来ません、というのも期待したが、難なく問診と血液検査が済んでしまい、11時前には出勤

それで帰宅が22時といつもどおりなのだから、いやはや・・・

さて、このところ通勤時の音楽は、PILZ Vienna Master Series モーツァルトをまた聴いている。

cd_160_319.jpg昨日は、モーツァルトヴェスペレ・ソレムニス K.339
ヘルムート・リリング指揮シュトゥットガルト・バッハ管弦楽団・合唱団による演奏は、とても美しくて、心洗われました。 じつに心地よい演奏ですね。

cd_160_212.jpgそして今日は、ピアノ協奏曲第9番「ジュノム」と第17番
レオナード・ホカンソンによるピアノ、クルト・レーデル指揮カメラータ・ラバセンシスによる演奏は、落ち着いた色彩のモーツァルト。 心落ち着つかせてくれます。

そしてホルン協奏曲第1番もまた素敵。
ヨッシ・ホールト(Joschi Fallout)と読むのでしょうか、こちらもクルト・レーデル指揮カメラータ・ラバセンシスの伴奏で、技巧的とはいえないと思いますが、柔らかなホルンの響きがとても心地よい演奏です。

PILZVienna Master Series の珠玉のモーツァルトCDたちに救われています。

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2006年09月26日

LP頂きました


一昨日、高校時代の同級生が酒田より戻ってきたので、彼の実家でしこたま飲ませていただきました。 学生時代の友人っていいですよね。

でも、昨日は飲みすぎがたたって1日ふぅふぅ言ってましたけれど・・・

さて今日はアルコールも抜けて元気とりもどして会社に行ったら、LPプレーヤを処分したNさんより残っていたレコードを頂きました。

調べてみたら、5月末以来、4ヶ月ぶり音源が増えたことに気づきました。 
CDも含め、まったくもって音源の購買意欲がなくなっています。

とにかく増えた音源を以下に簡単に紹介します。

■日ソニー: R.シュトラウス 交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」 オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団(SOCT11)
オーマンディ音の饗宴1300 vol.11  CDでも持ってますが、これはなかなかいい演奏です。 解説:三浦淳史

■日ソニー: R.シュトラウス 交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯」「ドン・ファン」「死と変容」 オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団(13AC276)
オーマンディ音の饗宴1300 vol.41  こちらはCDでも持っていなくて楽しみです。 解説:松平 朗

■日ソニー: シベリウス ソナチネ第1・2・3番,
キュッリッキ(ピアノのための3つの抒情小品) グレン・グールド(p)(25AC335)

グールトといえば真っ先にバッハのイメージがあるがシベリウスのピアノ曲も演奏していたとは知りませんでした。 解説・訳:三浦淳史

■日キング: クナッパーツブッシュ/ブラームス名演集 クナッパーツブッシュ指揮ウィーンフィルハーモニー管弦楽団、ルクレティア・ウェスト(コントラルト)(K15C-8071)
大学祝典序曲、ハイドン・バリエーション、アルト・ラプソディ、悲劇的序曲を収録。 宇野さんの推薦だとちょっと変わっているのかな。 解説:宇野功芳

■日キング: トスカニーニ・コンダクツ・ドビュッシー アルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBC交響楽団(K17C-9473)
管弦楽のための「イベリア」、交響詩「海」を収録。 トスカニーニの指揮するドビュッシーってどんなだろ。 やっぱり精緻なんでしょうね。 解説:高橋昭

■日キング: ボールト・コンダクツ・シベリウス サー・エードリアン・ボールト指揮ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(K18C-9378)
フィンランディア、ポヒョラの娘、レミンカイネンの帰郷、トゥオネラの白鳥、波の娘、吟遊詩人を収録。 イギリス人お得意の北欧ものなので期待。 解説:福本健一

■東芝EMI: グノー 交響曲第1・2番 ミシェル・プラッソン指揮トゥールーズ市立管弦楽団(EAC-40182)
フランス音楽のエスプリ・シリーズ。 LP時代、グノーの交響曲全集はこれしかなかった、とのことです。 解説・訳:安藤 博

■東芝EMI: カラヤン/ワーグナー管弦楽曲集 第1・2集 ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(EAC-47311-2:2枚組)
タンホイザー序曲とヴェーヌスベルクの音楽(パリ版)、ローエングリン第1幕前奏曲、トリスタンとイゾルデ前奏曲と愛と死ほか収録。 ゴージャスなワーグナーでしょう、きっと。 解説:志鳥栄八郎、門馬直美

■日コロムビア: ドビュッシー 管弦楽のための「イベリア」、アルベニス 管弦楽のための「イベリア」 シャルル・ミュンシュ指揮フランス国立放送管弦楽団(OC-7319-PK)
特選・名演奏家名盤1300シリーズ。 このシリーズでビゼーの交響曲を持ってますね。 解説:濱田滋郎

■日ビクター音産: ルスランとリュドミラ序曲/ムラヴィンスキー管弦楽名品集 エフゲニー・ムラヴィンスキー指揮レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団(VIC-9544)
1965年2月モスクワ音楽院大ホールの実況録音。 超快速なルスランが楽しみです。 ライナーのと聴き比べてみたいな。 解説:菅野浩和

■独テルデック: 大指揮者モントゥー/ドビュッシー&ラベル作品集 ピエール・モントゥー指揮ロンドン交響楽団(6.48135:2枚組)
曲名がフランス語表記(解説はドイツ語)なのでよく分かりませんが、ダフニスとクロエ、スペイン狂詩曲は分かります。 モントゥーはほとんど持ってないだけに興味津々。

これ以外にもまだ少しあるそうですが(すでにずいぶん処分されたとんこと)、会社まで運ぶのが重いため、これが第1弾だそうです。 体力あったらまた・・・とのことでした。

posted by fronte360 at 23:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 05〜11-LP/LD/CD/DVD音源捕獲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月24日

リンデ・コンソートのJ.S.バッハ/管弦楽組曲


爽やかな秋の朝

お気に入りのリンデ・コンソートによる管弦楽組曲を久しぶりに出してきました。、古楽器演奏とはいえ、ピィとかキィとか鳴ったりせず、小編成のアンサンブルでの爽やかな演奏に心穏やかになる演奏です。

1c2lp157.jpg独EMIによる輸入盤。 1983年のデジタル録音(DMM)ですので各楽器の音がよく分離して聴こえてきますが、ハンス・マリティン・リンデの意思がよく浸透しているのでしょうね、刺激的な響きになることなく、調和のよくとれたアンサンブルが楽しめます。

第1番のファゴットのアンサンブルやオーボエの音色が落ち着いていますし、第2番ではもちろんリンデがフラウト・トラベルソを吹いていますが、これがまた実に控えめなソロです。

第3番でのティムパニは復元モデルのようですが羊の皮を使っているのでしょうね、とても柔らかな打音にトランペットは1730年のものを使っているようですが華美にならない暖かな音色と絡んで、リラックスしてこの曲を楽しめます。 有名なアリアも透明感のあるヴァイオリンが刺激的にならずに慈しみを感じさせます。

第4番も同じ感じで、暖かで活き活きとした演奏で締めくり、あっという間にレコード2枚を聴いてしました。

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2006年09月23日

DL−103ご臨終、カラヤン/VPOの「ツァラトゥストラはかく語りき」


ようやく来た休日、久しぶりにレコードをかけようとしたら・・・アームリフターが効いていなく、アームの上げ位置でもレコード盤面よりはるかに下??
おかしいな、と思いつつ手動でアームをレコード盤面に載せても音が出ない!!

やっぱりカンチレバー曲がってました。 ああっ、DL−103ご臨終。

長女がいじったに違いありません、長女しかレコードなんて持ってませんから。
これでオルトフォンのVMS-30 mkIIに続いて2本目、いいかげんプレーヤの使い方をマスターして欲しいもんです。 中学3年なのだから。

バンっとカートリッジを落としてしまって音が出なくなったものだから、アームをいじってアームリフターもおかしくしたに違いありません。
長女は朝9時から夕方5時まで塾に行っているため事情聴取できませんが、事情を効いたところで直るわけもなく、暗い気分でアームを外してリフターの調整。

カートリッジは、安物のオーディオテクニカのAT-130Eaに交換。 AT-150Eaも先日貰っていますが、AT-130Eaでも充分です。 どうせ100円で捕獲したレコードを聴くのが主なので。

しかし頭痛いなぁ(ここまで午前中の出来事)。

   ●

やっとゆったりした気持ちでステレオの前に座れるようになりました。

gt9001.jpgカラヤンウィーンフィルを振ったキングレコードのカラヤン・ベスト1,000シリーズより「ツァラトゥストラはかく語りき」を鑑賞中。

1973年の発売された1,000円盤、中古屋では投げ売られてて100円で捕獲したものだが、盤面にキズなどなく鑑賞には充分な感じ。 もっと音キレの良さや、粒立ちの良さが欲しいと思うけれど、このシリーズでそれを望むのは間違ってます。

若く覇気のあるカラヤンとグラマラスなウィーンフィルによるR.シュトラウスの音楽を楽しみましょう。 録音のこともあるでしょうし、カートリッジのこともありますが、機動的な面よりも豊穣な世界を楽しみましょう。

ゆらさんの掲示板にも、この年齢になってようやく「ツァラトゥストラはかく語りき」を最後まで楽しめるようになった、と書いたら、ゆらさんや侘助。さんからも賛同を得て、ちょっと嬉しく思いつつ聴いています。

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2006年09月22日

iPod shuffl (512MB)


昨日のセミナー
ビジネスのヒントを貰いに行ったのだが、なんと抽選で当り iPod shuffl (512MB) を貰った。

ipod-s.jpgクラシック音楽を聴くのには、使えないな・・・
南沙織と岡本真夜とZARD専用プレーヤになりそうな雰囲気。

しかし抽選で当った(2等)なんて始めて・・・
何か悪いこと起きなければいいのだが、と小心者です。
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2006年09月21日

マイルス・デイヴィス、枯葉


昨日もぐったりと疲れて21時半に退社
色々とまたあったけれど、気持ちとしては一昨日よりも楽に仕事していたかも

ejc801.jpg帰宅時の電車の中で何か聴こうかとメモリ・プレーヤをいじっていたら、すっかり忘れていたジャズの録音を発見
まだ季節はちょっと早いかもしれないが、キャンノンボール・アダレイの「サムシン・エルス(Somethin' Else)」を選択

この1曲目が「枯葉(Autumn Leaves)」、ミュート・トランペットをリリックに扱ったマイルス・デイヴィスの演奏が有名

続く2曲目の「Love For Sale」もリリックな演奏で、個人的にはこちらのノリの方が好きだな、などと思いながら全6曲を楽しみながら23時前に帰宅

このアルバム、キャンノンボール・アダレイ名義になっているが、本当は契約の関係でマイルスのリーダ・アルバムにできなかった、という薀蓄はいいでしょう、あちらこちらで言われているでしょうから

なお録音元にしたCDはエコー・インダンストリー社製

この会社、知る人ぞ知るバッタもんCDを販売している会社ですが、このCDを販売していた当時の著作権法では合法海賊盤
ちゃんとJASRACのシールも貼付されたデットコピー盤で、1991年頃かな、いくつか集めたものです

さて今日は午後からセミナーに参加予定、息抜きしたいな

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2006年09月20日

コレギウム・アウレウム、J.S.バッハ/コーヒーカンタータ


昨日は3連休明けということもあるが、いつもにも増して倦怠感の強い1日だった。
左脚のふくろはぎ〜土踏まずが異様に痛いのも気分が悪い。

暗い気分のひとつは溜まりに溜まった仕事もある。
いつもなら休日出勤でこなしていたのだろうが、そんな気分にもなれず、また時間もなかった。 とにかく会社に着いてから、仕事をメンバーに分散したら、ちょっと気分が軽くなってきたかな。

でも色々な話があった1日で、以前の会社で社員代表をやっていたことがあるが、後任を任せた同僚が仕事を抱え込んで潰れそうになっているのだと、彼の所属する会社の役員より聞いた。 それにしても精神疾患の多い職場なので心配だ。
また自分の仕事をメンバーに分散させたことは正解だったな、と思った。

bvcd8807-08.jpg通勤時の行き帰りに、コレギウム・アウレウムによるバッハコーヒー・カンタータ農民カンタータを鑑賞。
エリー・アメリンクの清々しいソプラノが魅力的な1枚(というか、結婚カンタータなども含めた2枚組)ですね。

それでも行きは、気分が重くて楽しめなかったけれど、帰りはたっぷりと楽しみながら帰宅。
帰宅したら、お気に入りのリンデ・コンソートによるLPを聴こうと思っていたけれど、はやり家でも色々とあって、結局はステレオの前に移動できず。

ああ今日もまた忙しいだろうが、早めに帰ろう。

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2006年09月18日

ザ・バンド/ラスト・ワルツ


ご招待いただいていた演奏会もありましたが、所要があって伺えませんでした(ごめんなさい)。

3連休とはいえ、あれこれと忙しく、休んだような気がしませんねぇ。
ゆっくりとステレオで音楽聴いたような記憶も希薄・・・ ということで、ステレオの前に陣取ってアイロンがけをしながらLD鑑賞(LD、ライブドアじゃないですよ、レーザディスク)。

取り出したのは、ザ・バンドラスト・ワルツ

tlw.jpgマーティン・スコセッシ監督によるザ・バンドの解散コンサートの模様を収録した映画ですね。 リアル・タイムで映画館でロック好きの友人と一緒に見ました。
大毎地下劇場で、といって分かる人は、大阪の映画好きのおじさん・おばさんでしょう(きっと)。

ロック好きな長女も部屋を覗いてましたが、この人たちのジャンルなに? と言われたんで、ロックや、と少々意気込んでしまいました。 どうも今のロックはロックに思えないんですよねぇ。

とにかく長女とヴァン・モリソンを見ての一コマでした。

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2006年09月17日

天理シティーオーケストラ ファミリーコンサートにて


天理シティオーケストラらしく隅々にまで統一された音色、前半はやや抑え気味でしたけど、後半は底力も感じさせた素晴らしい演奏の数々を楽しみました。

また天理在住の高校生による演奏もお世辞抜きで立派でした。

tenri-city fc.jpg特にメンデルスゾーンヴァイオリン協奏曲第1楽章を弾いた奥谷睦代さんの演奏は、初めてのソロとは思えないほど堂々としたもの。
度胸良く踏み込んで楽器を鳴らし、また、ふっと溜息をつくようなニュアンスもとても見事。
そして何より演奏全体に華がありましたねぇ。 とても素晴らしい演奏に感動しました。

孫工恵嗣さんによるヴィヴァルディチェロソナタ第5番第2楽章安野英之編曲)も落着いた音色ながら覇気を感じさせた素適な演奏。
演奏前と終了後こそ緊張した面持ちでしたけど、演奏中は堅さなど感じさせず伸びやかで端正に纏めた誠実さが見事でした。

オケもそれに奮起した(事は無いと思いますが)、ホルスト惑星から「火星」「木星」の2曲はオケの底力を見せつけるかのような機動力にあふれた演奏。
しかも全奏で畳み掛けるようにしても刺激的な響きに全くならないのが凄いですね。 統率のよく取れたオーケストラ・サウンドに、来ていた子ども達も驚いたのではないでしょうか。

オーケストラの醍醐味をたっぷりと味あわせていただきました。

蛇足ですが、アマチュアオーケストラによるファミリコンサート。 奏者も観客も音楽を楽しめる企画として、あちらこちらでもっと企画して欲しいものです。
とくに今回の楽器紹介など、とても面白くて楽しめました。 あの選曲は奏者の方によるものでしょうか。 楽しんで欲しい、というのがよく現れていて、音楽を本当に身近に感じました。

最近、しかめっ面して○○の交響曲を聴くよりも、ファミリーコンサートが最近のお気に入りなんですが、今回もまたそんな思いをより強くした演奏会でした。

皆さんお疲れさまでした&素適な演奏を有難うございました。
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2006年09月16日

カンテルリ、メンデルスゾーン/交響曲第4番「イタリア」


休日ですが、いつもながら朝から前週の演奏会感想文を書いていたら半日ちょっと潰れました。 この他にも洗濯したり御飯を炊いたりと家事もこなしてますけどね。

とにかく一段落ついたのでステレオの前に座ってノートPCを弄りつつ音楽鑑賞。

eab5004.jpgゆらむぼさんのサイトで話題になったグィド・カンテルリ、お約束どおりブラームスの交響曲第3番は昨日の通勤時に鑑賞して、やっぱりカンテルリはいいねぇ、なんて思いながらレコード棚を捜索し、このイタリア交響曲のLPを探し出しました。

颯爽として、明晰な演奏という印象がとても強かったのですけど、確かにそうなんですけどね、改めて聴き直してみたら、構成感のはっきりした説得力の強さにも惹かれました。 モノラル録音ながら細部までよく聴こえるのは、先日カートリッジをDL-103にし、アームもオーディオ・テクニカのAT-1100に換装したことも多少影響しているのかな。 とにかくしっかりとした低弦の響きに重心の低さを感じています。 上滑りで元気の良いだけの演奏じゃないですね。

と、ここまで書いたら奥さんから電話
いろいろとあって、帰ってきた奥さんとまた外出して、近所のケーキ屋さんでお茶とケーキを食べ、マーケットで買物して帰ってきました。

ということでようやくまたステレオの前に座ることができました。
pe34946.JPG夜もふけてきたし、キャロル・キングの名盤「Tapestry(つづれ織)」を楽しんでます。 これもある種のクラシックかもね。

It's Too Late」 中学生でしたね、これがヒットしてたのは。 
ああ、懐かしい・・・

でもなんか歳取っちまったなぁ・・・しみじみとする秋の夕暮れざんす・・・
posted by fronte360 at 19:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 06〜10-LP/LD音楽(Classical) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月15日

カール・ズスケ、ベートーヴェン/クロイツェル・ソナタ


高知の商談対応や、別件の見積もりの件などの対応、また別の仕事では火がくすぶってます(けどこちらは町田のボスにお任せ状態、でないと身体もちません)、しかも本業のCMMIは一昨日も昨日も1日の半分を診断フォローや教育で喋りまくっていることもあって、ぐったりと疲れてます。

いつものことながら帰宅も遅いですしね。 23時、22時半・・・ですから、今日一日会社行くとお休みなのがホント待ち遠しい。

0031102bc.jpgそんな昨夜はカール・ズスケによるベートーヴェンクロイツェル・ソナタ
凛とした硬質のヴァイオリンの響きに目が覚めるようですね、伴奏ピアノのワルター・オルベルツもしゃきっとしてて虚飾を配したサポート、キリっとした演奏に背筋が伸びました。

レコード時代からシュナイダーハンのウィーン情緒が漂うような演奏で馴染んでいるからかな余計にそう思えるのかもしれません。 でもズズケの引き締まったヴァイオリンもいいですね。 ちょっと身体に喝が入って帰宅できました。

さあて今日午後にはCMMIのWG会議、このWGのあとは週報書いて早々に帰宅したいものです。
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2006年09月13日

岡本真夜、魔法のリングにkissをして


’お守りだよ’とあなたがくれた
魔法のリングにkissをして・・・


高知の商談が動き始めましたが、どうにもこうにも身体が空かない
気持ちとしては今すぐからでもやりたいし、試してみたいことも沢山あるのですけれど、色々とありすぎです。

そのうち潰れるよ、と言われてて、確かに誰かに引き継ぐことも必要だけれど、コマ不足はいかんともしがたいな。 別件では、見積をやったことないメンバーにも急に見積もり作成を頼んでいたり、こちらも心配だが仕方ない。

忙しいとは、心を亡くすと書くわけで、そうはなりたくないのだけれど、ちょっと心を亡くしかけてますね。

岡本真夜さんを聴いて帰宅したら、また高知のことを思い出しちゃいました。
高知の音楽というと岡本真夜っていう図式が完全に出来てしまったなぁ。

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2006年09月12日

アントルモン&オーマンディ、サン=サーンス/ピアノ協奏曲


日曜日朝、演奏会前に休日出勤をしようと考えていたけれど、長女は塾、奥さんが午前中に外出するとあっては万事休す・・ 案の定、月曜日は予想通りとはいえ、事のほか忙しい1日だった。

myk37805.jpgそんな予感を感じつつの出勤、気が滅入るのだけれど、フィリップ・アントルモンのピアノによるサン=サーンスピアノ協奏曲を聴いていたら気分が明るくなりました。

先日よりパソコンに録音しているオーマンディ/フィラデルフィア管弦楽団の一連の録音ですけどあまり印象になく、何気なくチョイスしたのですが、煌びやかなアントルモンのピアノに、明るく健康的なフィラデルフィア・サウンドが絡んで、終楽章など思わずうきうきしてしまいました。 うん、これはいい。

フィラデルフィア・サウンド、クラシック音楽を聴き始めた頃、この呼び方がまるでポップミュージックのようなので抵抗感がありました(ソニーによる大衆化の戦略もあったのでしょうか)。 原理原点主義者として振舞いたい血気盛んな初心者でしたので、クラシック音楽の本場は欧州、アメリカは2流なんていう思いもありました。 だから当時はほとんど無視してましたが、恥ずかしい勘違いでした。

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2006年09月10日

奈良フィルハーモニー管弦楽団 第19回定期演奏会にて


nara-phil 19th.jpgモーツァルト後期交響曲3曲を採り上げた奈良フィル定期。
モーツァルト・イヤーといってもこんな大胆なプログラムを組んだオケは無いのではないでしょうか。
しかも指揮は、関西ではあまり活動されていない北原幸男さん。 奈良での演奏会は初めてだとおっしゃってましたが、僕自身2001年6月の京都大学交響楽団の第169回定期演奏会以来の鑑賞になります。 珍しい経験なのでわくわくして会場に向かいました。

そしてそのモーツァルトですが、北原幸男さんの風貌そのものと言っても良く、スマートで精悍さを感じた演奏でした。 余計な感情を入れず、純度の高い音楽。 でも、けっして冷たくはありません。 熱く美しく磨きあげたような感じでしょうか。

第39番、堂々として美しく、しかもよく締まった演奏は即物的な感じさえする純度の高いものでした。 曖昧さなど微塵もありませんでした。
第40番、しなやかさの中に鋼のような芯を持ち、美しく磨き上げたような感じ。 媚びない演奏で、ともすると冷たくも感じそうな感じなのですが、熱さがありました。
第41番、シャープかつストイック、そして緻密に構成された演奏でした。 重心を低くし、打点を明確した熱さがあるのですが、響きに濁りがなくシャープで清潔感を感じました。

いずれもとてもよく纏まった演奏で、北原さんの指示に集中力高くかつ的確に応えたオーケストラの技量の高さにも賛辞を贈りたいと思います。 さすがプロオケだと唸りました。

モーツァルトの後期交響曲3曲を非常に高いレベルで連続して演奏し、しかも繰り返しをすべて敢行した演奏の熱意は買いますが、同じようなアプローチでモーツァルトの交響曲3曲を立て続けに聴いていたら、さすがに疲れてきました。 

金管楽器を割と派手目に鳴らしていた部分が散見されたのも、ちょっと個人的な趣向とズレていたからかもしれませんけれど。 とにかく途中から、ご馳走さま、といった感じもした演奏会でもありました。
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2006年09月09日

カール・ズスケ、J.S.バッハ/ヴァイオリン協奏曲


昨夜遅く、というか、今日になって東京出張より帰宅しました。
東京出張用件のあと、人の混み合う品川で同僚のKさんと待ち合わせをし、一緒に出張したNさんと3人で軽くひっかけて帰ってきました。 よって渋谷レコファンには寄らずじまいです。

やっぱり大阪に戻りたいという同僚のKさん。
大阪時代ではアマオケ連盟の理事までやっていた人物なんですが、東京転勤してからはラッパも触れずじまい。 押し入れに入れたままだそうです。
残念なことですが、この前川崎のオフィスで会った時よりも遥かに元気がもどっていたみたいだったのでとにかく安心しました。

さて出張用の音楽なんですが
朝出発前にパソコンからカール・ズスケの一連の録音を転送してましたが、時間切れのためにベートーヴェンの弦楽四重奏曲やヴァイオリン・ソナタは転送できず。 J.S.バッハの録音をお供に行ってまいりました。

tkcc30626.jpgなかでもこのJ.S.バッハヴァイオリン協奏曲第1番第2番2つのヴァイオリンのための協奏曲
新幹線に乗る前に味わいましたが、凛として媚びないカール・ズスケのヴァイオリンの音色がよく合っていますね。 昨日はちょっと蒸し暑かったけれど、シックな秋の装いにマッチするのかもしれないな、なんて思いながら電車に揺られながら聴いていました。

ドイツ・シャルプラッテン20周年記念として1992年5月25日に発売されたCD。
東欧系の落着いて格調高く滋味な演奏が多かったのも嬉しかったですね。
当時この1,000円盤CD、あちこちのCD屋さんを廻って数多く集めたものでした。

なお無伴奏ヴァイオリン・ソナタもちょっと聴いてましたけど、新幹線に乗ってしまったので、そこからはいつもどおりラジオ・タイムで中断。

こちらは新星堂の企画した1,000円盤シリーズだから1991年発売ですね。

今はもっともっと安く、しかも録音の良いCDが出ているのでしょうが、CDにはまったく食指が伸びませんね。 しかも最近は中古LPもさっぱりです。
音源購入の興味が失せてしまいましたねぇ・・・

posted by fronte360 at 16:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 05〜10-CD音楽(Classical) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月07日

レハール/メリー・ウィドウ


明日は、早朝に家を出て蒲田→品川と日帰り出張なんで、あっという間に今週も終わってしまいそうな感じです。

日々追われてて、活力なんて沸いてきません。 ああっ、休日は待ち遠しい・・・
そんな気分なんで、フランツ・レハールの喜歌劇「メリー・ウィドウ」の抜粋盤でも聴いてちょっとは楽しくなろうかな・・・と。

43_455.jpgこのCD、タイトルにもあるように、今はなき極悪PILZ製なんですが、ACANTAレーベルなんで真っ当な録音と思います。 ルチア・ポップがヴァランシェンヌを歌ってます。 指揮は Franz Marszalek オーケストラは Grosses Operetten-Ochester と記載されているのでウィーンオペレッタ劇場のオケでしょうね、きっと。

このウィーンオペレッタ劇場による「メリー・ウィドウ」の大阪公演をかつてフェスティヴァルホールで観たことがあります。 このとき、ハンナをメラニー・ホリディがやっていたのではないかしら。

日本人の公演では、喜歌劇楽友協会で井村さんの指揮でも楽しい舞台を拝見しました。
そんなことやらで、そのときの楽しい舞台が思い出されて、ちょっぴりシアワセな気分になるCDなんですね。

そうそう今年の12月9日(土)、10日(日)にはこの喜歌劇楽友協会で「メリー・ウィドウ」が再演されますね。 指揮も井村誠貴さん。 キャストはまだ発表されてませんけど、どうなるのかな〜
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2006年09月05日

コステラネッツ、ホヴァネス/そして神は偉大なる鯨を創りたもうた


いつもどおり出勤しましたけど、早々に会社を出て
朝10時からホテル阪神にてセミナーを受講してきました。

たまには実業務から離れ、何時も使っている(いないか?)脳ミソとは違う部分を刺激するのもいいでしょう。 それにセミナー終了後は会社に戻らず、直帰。
18時過ぎの帰宅なんてのもたまには許してください。

さて、先日の演奏会の感想文も書かないといけませんが、昨日もらったカートリッジの試運転を敢行。 憧れのDL-103を聴いてみたいですもんね。

cmt1501.jpg最初は室内楽、ウィーン弦楽四重奏団による「死と乙女」。
カメラータ・トウキョウによるデジタル録音盤。 すっきりしてますねぇ。 余計な音は出てこないって感じでしょうか。 もちろんクリアなんですが、響きに芯というか腰がありますね。

続いてオケものとして、オーマンディ/フィラデルフィア管によるグローフェの「グランド・キャニオン」。 ソニーの廉価盤ですが、じつにフラットな響きですね。
もともと彼らの演奏は、オケの楽器が等価に響く、なんて言われてますけど。 クセのない響きで清潔感を感じますね。 やはりここでも芯がビシッと通っていて、なるほど名器といわれるのがよく判りました。

それから色々ととっかえひっかえ聴いてますが、
m30390.JPG今はアンドレ・コステラネッツが指揮したアラン・ホヴァネスの「そして神は偉大なる鯨を創りたもうた(And God Created Great Wheales)」のレコードを鑑賞。 

この表題曲、ザトウクジラの鳴き声とオーケストラの共演という一種のキワモノ的な作品ではあるのですが、オケをよく鳴らして見事ですね。 とても熱い演奏を再現しているのですけど、どこかクールな印象も持ちますね。
このあたりカートリッジの個性なのでしょうね。 ピカリングの V-15 micro IV ならばコテコテになるところもしっかりと抑えて的確に表現しているみたい。

クルト・ワイルの「三文オペラ」の「マック・ザ・ナイフ(Mack The Knife)」も軽快で楽しいオリジナル・オーケストレーションを落ちついた上品さで表現してますね。
グリンカの「JOTA ARAGONESA (Spanish Dance)」は、豪快なオーケストラ・コントロールをしっかりとした演奏として聴かせてます。 ダンスのピチカートも深くて芯のある響き、カスタネットも耳障りの良い響きながらしっかりとした音像です。

旧式の普及型オーディオ(アンプはサンスイのAU-D707Xdecade、プレーヤはTRIOのKP-7300でアームは付属品)ですが、同時代の名器DL-103とは相性がいいのかもしれませんね。

もっと試してみたくなりました・・・が、そろそろ塾に長女のお出迎えです。 ではでは・・・
posted by fronte360 at 21:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 06〜10-LP/LD音楽(Classical) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月04日

DENON DL-103 & Audio-Technica AT150Ea/G


Nさん、LPプレーヤを処分されたそうで(ああ勿体ない)、カートリッジを頂きました。
デンオンのMCカートリッジの名機DL-103と、
オーディオ・テクニカのVM型で定評あるAT150Ea/G

AT150Ea(/Gの付いてないヘッドシェルなしタイプ)は以前使っていて、とても重宝してました。
MMポジションながら、解像度の高い音で気に入っていたんですけど、針先を飛ばしてしまい・・・でも、交換針を買うお金がなくって、針先より安いAT120Ea/Gを買ってちょうど今使ってるところです。 聴き比べてみたいと思います。

dl103.jpgそして何より吃驚したのが、DL-103
MCポジションなので、Nさんも貰ってから一度も使ったことが無いとか。 つや消しの黒の頑丈なボディにちょっと見とれてしまいました。 まさかこんなところで頂けるなんて・・・

我が家のアンプはPhono入力が4タイプの切り替え可能なんでDL-103だって、オルトフォンのMCだって大丈夫です。

でも惜しむらくは、聴く時間が取れないことなんです。 あ〜 早く聴きたいな。
posted by fronte360 at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 05〜09-全般(その他諸々) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月03日

六甲フィルハーモニー管弦楽団 第22回定期演奏会にて


集中力が高く引き締まった演奏の数々、自分達の音楽をまい進して気持ちのいい演奏会でした。

rokko-p_22th.jpg大阪の病院にお見舞いに行ってから神戸に移動、頑張って湊川神社の横の坂道をせっせと登りましたけど、2〜3分遅刻したでしょうか。 2階席への階段を登るとき、オベロン序曲のホルンとトランペットによるカール大帝の登場の場面。 タイトに引き締まった響きがロビーにも朗々と聴こえてきて、その覇気のある音楽にワクワクし、そっと扉を開けてホールに入り、最後まで身を乗り出すようにして聴いていました。 聴いていたのがホール隅だからでしょうが、金管楽器がややダンゴになって届いてきましたけど、弦楽器の分奏がとてもしっかりしてたのが印象的。 推進力ある演奏を堪能しました。

R.シュトラウスの「死と変容」は森さんによる指揮。 森さんはしなやかで大きな動きから、オケから美しくも集中力の高い音楽を導き出して見事、とても素晴らしい演奏に感動しました。 この曲、セル/クリーヴランドのメカニカルな演奏のイメージがとても強かったのですけど、六甲フィルの演奏は、機動力は勿論のこと、爽やかな色香を漂わせた美しさがとても魅力的。 オケも堂々としたサウンドで、オルガントーンか、と思える場面もありましたものね。 これがアマオケのしかもタダの演奏会で聴けるなんて、なんと幸せなんでしょう。 大きな拍手を贈らせてもらいました。

15分間の休憩時間、それまで対抗配置だった弦楽器のコントラバス8本をステージ正面奥に一列に配置しなおしてムジークフェライン流に。 さすが松井さん、名曲中の名曲「運命」をこんな趣向で聴かせてくださるとはね、期待が膨らみます。

その「運命」期待どおり、いや期待以上の迫力・気力の充実した演奏でした。 すべての繰り返しを行い、これでもか、これでもか、とタイトかつ豊穣な音楽の嵐。 松井さんの指揮は踊っていて、時に片足でケンケンをするような仕草でオケを乗せ、ぐいっと引き締めてからすっと開放してと、指揮台上狭しと動きまわり、自分のやりたいのはコレ、主張のはっきりした音楽を届けてくださいます。 とにかく音楽が好き。 そんなオーラの感じる演奏に惹き込まれました。 

とても熱い演奏会、皆さんおつかれさまでした。 そしていつも充実した演奏を無料で届けてくださりありがとうございます。

posted by fronte360 at 19:58| Comment(0) | TrackBack(1) | 05〜12-演奏会にて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする