いっぱい寝て、いっぱい音楽も聴いた出張でした。
電車に乗るや爆睡状態でしたが、福井の手前から覚醒し、下車するまでの間にシューマンの交響曲全4曲を制覇しました。 演奏は、フランツ・コンヴィチュー指揮ライプティヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団。 正統的なシューマンの演奏ですね。 高校生の頃からのお気に入りでもあります。
シューマンの交響曲というと、一番有名なのは第3番「ライン」で、次は日曜日の枚方フィルでも聴いた第1番「春」でしょう。 ちなみにこの「春」が、シューマンへの扉を開いてくれた大切な曲なんですが、一番好きな交響曲は? と聞かれたらと、第2番、と答えていると思います。 第4番と葛藤しながらも。
たぶん一番人気のないのは第2番でしょう。
今気付いているアマオケの演奏会でも第4番を予定しているところはありますが、第2番はなし(どこかで演ってくださいよ〜)。 でも第2番は、シューマンの交響曲らしい、もやもやごわごわした感じとか、どこか思索的で躊躇しているような雰囲気とか、独特なリズム感など、うまく伝える言葉を持っていませんが、一番色濃く出ていて大好きです。
第1楽章の冒頭の躊躇するような雰囲気の序奏から主部に入ると音が塊のようになって(ヘッドホンげ聞くとユニゾンで色々な楽器が聞こえてダンゴ状態)どんどん盛り上がってゆき、終結部でラッパがパーンパパパーンと鳴ったら、もう興奮ですね。
そして興奮したまま第2楽章のスケルツォ。 ここもまた面白いのですが、やはり終結部でコントラバスに強奏させて有無を言わせない強引な盛り上がり。 ここでもラッパがまたパーンパパパーンと鳴るからまた興奮なんですけど、ここではコントラバスの強奏に耳がいきますね。
コンビチュニーの演奏はオーソドックスですけど、それでも充分に熱く、正攻法でぐぃぐぃっと責めてくる感じ。 充実感あります。
これがバーンスタイン/NYPや、クーベリック/BPO(旧盤)では、弓を弦に叩きつけるような迫力ある部分ですね。
くまぐすさんのグレートを聴くシリーズみたいには聴けないけど、シューマンの交響曲第2番を連続して聴いてみたい気分です。