2006年05月23日

オーレル・ニコレ/バッハ・アルバム

ブルーマンデーも23時30分を過ぎて帰宅。

朝は元気で、武満徹、石井眞木なんか聴いていたのですけど、さすがに帰りは疲れていたので、帰宅途中の電車では舟をこいでました。

tkcz-79219.jpgふっと目覚めたら、愛用のメモリプレーヤからこのバッハのフルート曲を集めた曲集より J.S.バッハフルートと通奏低音のためのパルティータ・ハ短調BWV997 が流れてて、オーレル・ニコレの落着いた色合いのフルートが心地よくてしばし聴き入りました。

もともとはリュートのための作品らしいですね。
しかし、バッハの自筆譜はなく、弟子が筆写したものがリュートのための作品と書かれているため、そうなっているのですけれど、「音楽の捧げ物」のトリオ・ソナタの旋律が出てきたりして、興味深い曲です。

だから、必ずしもリュートに限定されていたものではない。 そんな意見よりフルートによる復元もされ、ここでは1955年のヨーゼフ・ポップ版を使っているとのこと。

そんな歴史はおいておいても、気持ちの落着く曲、そして演奏ですね。 

なお通奏低音には、日本の小林道夫さんがチェンバロを弾いているのも嬉しいところ。 
クラシック音楽を聴き始めた1972年頃、海外で活躍する日本人奏者はまだまだ少なく、しかし小林道夫さんはグラモフォンなどのメジャーレーベルにも録音のある大きな存在でした。 いまでもご健在ですね。

この後に収録されている2本のフルートと通奏低音のための作品(トリオソナタ・ト長調BWV1039、同ト短調BWV1029、ソナタ・ニ長調BWV1028)では、ニコレ夫人クリスティアーネさんとの演奏も真摯でありながらも、そこはかとない愛情を感じます。

今日は朝から出張なんで、これら続きを味わいながらサンダーバードに乗り込むとしましょう。

posted by fronte360 at 06:03| Comment(2) | TrackBack(0) | 05〜10-CD音楽(Classical) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする