2005年12月04日

ならチェンバーオーケストラ 第70回定期演奏会にて

創立18年、第70回定期演奏会。 いつもの100年会館中ホールから大ホールに場所を移し、いつも以上に充実した演奏を聴かせてくれました。

特にプロコフィエフの「ピーターと狼」、小学3年生〜高校1年生のキッズメンバーを加えての演奏でしたが、そんなことは全く関係なし。 実に素晴らしい演奏に惹き込まれっぱなしでした。

長くクラシック音楽を聴いてきましたが、生演奏で聴いたのは初めて。
この曲、ホルンは3本ですが、その他の管楽器は1本のみなんですね(1管編成)。 にもかかわらず、実に表現豊かな作品なので、もっと大編成の曲かと思っていました。 

そんなことにも気付いた感動もあったことは事実ですが、とにかく表現力豊かなソロが皆さん絶品(fl:待永望、ob:浅川和弘、cl:鈴木豊人、fg:佐々木威裕)、ホルンの3人の女性奏者(木山明子堺温子永武靖子)も息の合ったタイトさ、実に素晴らしかった。 
もちろん、弦楽アンサンブルも各パートが有機的な絡んで聴き応えあります。 打楽器も迫力あって耳を奪われました。 
ナレーション(大槻温子)も巧かったですし、今年もあと少しで終わりそうですが、今年の「勝手にアカデミー賞」ものの演奏でした。

これに先立って演奏された、D.ハウエル編曲のクリスマス・ファンタジーはならチェンバーらしい上質な弦楽アンサンブルを存分に楽しみました。 6-5-4-4-3の編成なのですけれど、柔らかくて綺麗なストリングス。 コントラバス・トップの女性(川田ゆかりさんでしょうか)も表情豊かに弾いてらして、リラックスしながらもしっかりした演奏を堪能しました。

メインのベートーヴェンの英雄交響曲。 今村能さんらしく理知的で緻密に構成された演奏でした。 
後半楽章は熱っぽくメリハリもあり、壮麗なホルンの斉奏も決まり、聴き応えありましたけど、前半はオケのやや硬直気味だったかな。 
ホールの響きが少ないせいもありますけどね、弦楽メンバーの数(6-5-4-4-3の編成)から、やや性急に感じた第1楽章、集中力は途切れなくても単調な傾向に陥った感のあった第2楽章など、聴き手の僕がちょっと落ちこぼれそうになってしまいました。 
でも後半、僕も集中力を取り戻すことができて楽しみました。 本当によく考えれらた指揮ですし、オケも響きの薄いホールで奮闘していました。

今年も素晴らしい演奏を聴かせてくれたならチェンバー、これからも応援してゆきたいと強く思った演奏会でした。

posted by fronte360 at 21:35| Comment(0) | TrackBack(1) | 05〜12-演奏会にて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする