
創立18年、第70回定期演奏会。 いつもの100年会館中ホールから大ホールに場所を移し、いつも以上に充実した演奏を聴かせてくれました。
特にプロコフィエフの「
ピーターと狼」、小学3年生〜高校1年生のキッズメンバーを加えての演奏でしたが、そんなことは全く関係なし。 実に素晴らしい演奏に惹き込まれっぱなしでした。
長くクラシック音楽を聴いてきましたが、生演奏で聴いたのは初めて。
この曲、ホルンは3本ですが、その他の管楽器は1本のみなんですね(1管編成)。 にもかかわらず、実に表現豊かな作品なので、もっと大編成の曲かと思っていました。
そんなことにも気付いた感動もあったことは事実ですが、とにかく表現力豊かなソロが皆さん絶品(fl:
待永望、ob:
浅川和弘、cl:
鈴木豊人、fg:
佐々木威裕)、ホルンの3人の女性奏者(
木山明子、
堺温子、
永武靖子)も息の合ったタイトさ、実に素晴らしかった。
もちろん、弦楽アンサンブルも各パートが有機的な絡んで聴き応えあります。 打楽器も迫力あって耳を奪われました。
ナレーション(
大槻温子)も巧かったですし、今年もあと少しで終わりそうですが、今年の「勝
手にアカデミー賞」ものの演奏でした。
これに先立って演奏された、D.ハウエル編曲の
クリスマス・ファンタジーはならチェンバーらしい上質な弦楽アンサンブルを存分に楽しみました。 6-5-4-4-3の編成なのですけれど、柔らかくて綺麗なストリングス。 コントラバス・トップの女性(
川田ゆかりさんでしょうか)も表情豊かに弾いてらして、リラックスしながらもしっかりした演奏を堪能しました。
メインのベートーヴェンの
英雄交響曲。
今村能さんらしく理知的で緻密に構成された演奏でした。
後半楽章は熱っぽくメリハリもあり、壮麗なホルンの斉奏も決まり、聴き応えありましたけど、前半はオケのやや硬直気味だったかな。
ホールの響きが少ないせいもありますけどね、弦楽メンバーの数(6-5-4-4-3の編成)から、やや性急に感じた第1楽章、集中力は途切れなくても単調な傾向に陥った感のあった第2楽章など、聴き手の僕がちょっと落ちこぼれそうになってしまいました。
でも後半、僕も集中力を取り戻すことができて楽しみました。 本当によく考えれらた指揮ですし、オケも響きの薄いホールで奮闘していました。
今年も素晴らしい演奏を聴かせてくれたならチェンバー、これからも応援してゆきたいと強く思った演奏会でした。
posted by fronte360 at 21:35|
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05〜12-演奏会にて
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