2005年09月29日
蒲田→御茶ノ水へ遠征、LP捕獲
今回30分ほどしか時間が取れないし、どうせ行っても420円以下の所には目ぼしいものが無いはず。 とにかく気晴らしに・・・なんて思っていたのですけど
420円以下のコーナーの1列半ほどが3枚で税込300円のコーナーになってました。
国内盤の投売りといった感じですね。
中にはちょっと目を惹くものもありましたけど、買っても聴かないのなら無駄ですからね、個人的に懐かしい廉価盤を中心に、実際によく聴くと思われるレコードを集中的に捕獲。
結果、名曲名演オン・パレードになってしまいました。 今更ながら、俗っぽいんだなぁと実感したしだいです。
■東芝音工: グリーグ 「ペール・ギュント」第1・2組曲(*1)、シベリウス 「フィンランディア」(*2)、スメタナ 「モルダウ」(*3) W.ジュスキント指揮フィルハーモニア管(*1)、C.シルヴェストリ指揮ボーンマス響(*2)、A.ボールト指揮ロンドン・フィル(*3) (AA-5013:100円)
セラフィム1000の黄土色ジャケット。 ちょっと寄せ集めの感がありますけど、懐かしいシリーズですものね。 それに3枚300円でしょ、次の1枚とセットみたいにして購入。 解説:三浦淳史
■東芝音工: ヘンデル 組曲「水上の音楽」、組曲「王宮の花火の音楽」 ジョージ・ウェルドン指揮ロイヤル・フィル (AA-5014:100円)
セラフィム1000の黄土色ジャケット。 ともにハーティ編曲による演奏。 ウェルドンらしい品位ある演奏でしょうね。 解説:志鳥栄八郎
■東芝EMI: グリーグ 「ペール・ギュント」の音楽 トーマス・ビーチャム指揮ロイヤル・フィル、ビーチャム合唱協会、イルゼ・ホルヴェイグ(S) (EAC-30035:100円)
ニュー・セラフィム・ベスト150の緑色ジャケット。 劇音楽の流れにそって10曲を収録したもの。 ビーチャムお得意の録音ですね。 なお解説者氏名の記載ありません。
■東芝EMI: ロドリーゴ アランフェス協奏曲ほか アリリオ・ディアス(g)、ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス指揮スペイン国立管弦楽団員 (EAC-30091:100円)
ニュー・セラフィム・ベスト150の緑色ジャケット。 A面にアランフェス協奏曲、B面には、ソル、サンス、モンポウなどのギター独奏曲が収録されています。 こちらも興味あり。 解説:濱田滋郎
■東芝EMI: R.シュトラウス 交響詩「ドン・ファン」、交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」 ルドルフ・ケンペ指揮ドレスデン国立管弦楽団 (EAC-80191:100円)
いわずと知れた名盤ですね。 レギュラー盤でしょうけどね、よく分かりませんが、これまで持っていなかったはず・・・いや、外盤で持っていたかも(ちょっと自信ない)・・・とにかく捕獲。 解説:門馬直美
■東芝EMI: モーツァルト 交響曲第38番「プラーハ」、第39番 ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィル (EAC-55032:100円)
エンジェル・ベスト・クラシックス1800シリーズ。 1970年録音です。 アンチ・カラヤンはどこに・・・ってな感じで、美しい演奏を期待して捕獲。 解説:家里和夫
■日ビクター: 「美しく青きドナウ」〜ウィンナ・ワルツ・デラックス ヴォルフガンク・サヴァリッシュ指揮ウィーン交響楽団 (SFX-7535:100円)
デラックス・シリーズ。 ペラペラなジャケット紙質なのに見開きで、しかも「春の声」の楽譜が綴じ込まれています(アーヨの「四季」レギュラー盤のように挿入されてません)。 フィリップス・ステレオ友の会の案内と特典券が付いていて、これによると昭和40年(1965年)発売のようです。 解説者氏名なし。
■日フォノグラム: チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番、ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番 スヴャトスラフ・リヒテル(p)、E.ムラヴィンスキー、K.ザンデルリンク指揮レニングラード・フィル (FG-229:100円)
グロリア200シリーズ。 モノラルのお馴染みの録音。 この録音が1,000円盤のころから、何度か買おうと手にしたけれど、モノラルという理由で買いませんでした。 ようやく捕獲といった感じ。 解説:藤田晴子
■日ロンドン: モーツァルト レクイエム(バイヤー版) ネヴィル・マリナー指揮アカデミー室内管弦楽団・合唱団、イレアナ・コトルバス(S)、ヘレン・ワッツ(CA)、ロバート・ティアー(T)、ジョン・シャーリー・クァーク(B) (L16C-1646:100円)
何のシリーズが不明ですが1977年の1600円盤。 マリナーの有名な録音ですね。 CDで持っているかな、と思ったらアーノンクールのバイヤー版の録音でした(よかった)。 なおインレートカードにまで及ぶ詳細な解説で、ジェスマイヤーとの比較を論じているのが海老沢敏さん。 これを読んだらコレギウム・アウレウムの録音も欲しくなりますね。
2005年09月26日
R.シュトラウスのCDいただきました
交響詩全集を買ったら重複したそうで、いただきました。
日ポリドール: R.シュトラウス 「ばらの騎士」(演奏会用組曲:ドラティ編)、交響的幻想曲「影のない女」 アンタル・ドラティ指揮デトロイト交響楽団 (F35L-50187)
CD番号で分かるように定価 3,500円のCDですね。
これに1,000円ほど足して、数枚組の交響詩全集が買えたのだそうです。 最近のクラシックCDの価格破壊、すさまじいものがあります。
このところ全くCDを買っていませんけど、その恩恵をこうしていただいて、重複CDもいただけるわけです。 しかも現代に近い音楽が多く、ラインナップが揃ってゆきます。 ありがたいことです。
なお自分で買っている中古LPの分野でも、CD化されたことによって、同じ音源のLPレコードが放出されることもあり(バルビローリのフランク交響曲ニ短調とか)、
たまにLD(レーザディスク:そろそろ死語かな)も買っていますから・・・
人が捨てたものをせっせと拾い集め、まるで底辺で生活している雰囲気が・・・、けっこう気に入ってます。
2005年09月25日
芦屋交響楽団 第64回定期演奏会にて
今回もまた芦響らしい圧倒的な演奏に酔いしれました。
松尾葉子さんの指揮のもと、凝縮した響きをゆったりと、しかもダイナミックレンジを大きくとった演奏の数々。 オケの響きが一糸乱れず波打って押し寄せてきて、オーケストラ・サウンドの醍醐味を味わいました。
エキゾチックなバッカナール。 よく締まって抑え気味、すべての楽器の響きが溶け合った余裕のサウンドの演奏でした。 ダイナミックレンジを大きくとった盛り上がりも清涼感を感じました。
アーイダのバレエ音楽。 軽やかな演奏、お顔は見えませんが、松尾さんが楽しそうに振っておられるような感じ(そんな背中)。 軽やかですけど、芯のしっかりしたサウンドをキレよく纏めて、こちらも余裕でしたね。
スペイン狂詩曲。 透明感、浮遊感、緻密な響きに加えてダイナミックかつ華やかな演奏と、色々と言葉を並べてみても表現できませんね。 素晴らしいラヴェルの演奏でした。 アンコールの古風なメヌエットもしなやかな演奏、例によってこれがアマオケの演奏かと。。。素晴らしいラヴェルでした。
そしてメインのシェヘラザート。 まさしくオケの響きが一糸乱れず大波にのって出航しました。 可憐なシェヘラザートのソロを始め、各自のソロが実に素晴らしく、しかもオケのサウンドに綺麗に合っているのに耳を奪われます。 オーケストラ・サウンドとして実によく纏まっています。 松尾さん、このオケを引き締めながら、オケをダイナミックに動かして盛り上げ、会場内はアラビアン・ナイトの物語に酔いしれました。 堪能しました。
最後、松尾さんの指示(指揮?)に合わせ、会場内4方向を向いて、指揮者とオケ全員が礼を繰り返し。 巧いだけじゃなく、暖かい空気を会場内に充満させてお開きとなりました。
一緒に行った奥さんも大満足、圧倒的な巧さに驚いてました・・・いつもこんなに巧いの・・・いつもやね・・・(言葉なし)
今回もまた素晴らしい演奏会でした。
「ロイヤル・ストレート・フラッシュ2」(沢田研二) 1981年
ジュリーこと沢田研二のヒット曲を集めた「ロイヤル・ストレート・フラッシュ」の第2弾。 初版ヒットのあと、3年ぶりのアルバムだそうです。 軽く甘いハイトーンが魅力的、歌謡曲、いえいえカッコ良いJapanese Rockでしょう。 さすがジュリー! 一気に聴けてしまいますね。
<詳細>
http://www.h3.dion.ne.jp/~yasuda/hirotaka/pops/pops_k.htm
2005年09月24日
「moony night」 (風) 1978年
風の最後のオリジナル・アルバム。 この翌年、2枚組で別テイクを集めたベスト盤を出して解散しますけど、もとから作品はそれぞれの作品を持ち寄った感じだし、デュエットしてませんでしたものね、一緒にやる必要性がなくなったのかもしれません(想像ですけど)。 そんなことはさておいても、このアルバム、上質な日本のポップス・アルバムだと思っています。 全曲、ギター:水谷公生、ベース:武部秀明、ドラムス:森谷順、キーボード:佐藤準によるハリウッド録音。 J-POPSなんていう言葉が出来る遥か以前、こんなカッコ良くポップなアルバムがありました。 歌詞はちょっとフォークへの回帰も漂っていますけどね、いいアルバムですね。
<詳細>
http://www.h3.dion.ne.jp/~yasuda/hirotaka/pops/pops_nm.htm
2005年09月19日
尼崎市民交響楽団 第20回記念定期演奏会にて
初めて聴くオーケストラなのですけど、どこか懐かしい感じのする演奏なのは、指揮者の辻敏治さんだからでしょうか。
脱線しますが、ご自身のホームページには、1970年に大阪音大を卒業、在学中より福村芳一さんの助言を受け、卒業後は渡邊曉雄さん、山田一雄さんの門下になるとの記載があります。 懐かしいお名前ですね。 福村さんも山田さんも京響時代に生で聴かせていただいたこと、当時まだ中学生でしたけど、今でも心に残っています。
緻密な響きを追求するというよりも、アンサンブルを楽しむといった団体でしょうね。 そんな暖かな感じのする響きが特徴的だったロッシーニの「セヴィリアの理髪師」序曲。 ちょっとバランス的にどうかな、なんていう面もありましたけど。 ストレートな演奏で好感が持てました。
シューベルトの未完成交響曲は、ゆったりとしたテンポから沸きあがってくるようなアンサンブルの力を感じました。 柔らかでまろやかな響きが特徴的。 第2楽章なども暖かな響きが魅力で、実にオーソドックスにオーケストラを鳴らした演奏を楽しみました。
そしてベルリオーズの幻想交響曲、気迫の篭った演奏でした。 まず弦楽器のアンサンブルが安定していたことでしょう。 しっかりと全体を支えていました。 そして指揮者の辻さんも、慌てず騒がず、オケ本来の力が存分に出せるところを狙って盛り立ててゆく。 木管楽器もしっとりとしていたし、金管や打楽器も呼吸を大きくとってゆったりとうねるような堂々たる演奏でした。 全員一丸となった20回記念演奏会にふさわしい感動的な演奏でした。
お客さんも小さなお子さん連れが多く、演奏途中に出入りもあったし、楽章毎には必ず拍手もあるのですけどね、みんなに愛されているオーケストラということがよく分かりました。
地域に密着したオケ、枚方フィルと似ているような感じがしますね。 音楽を楽しんでいることがストレートに分かる気持ちのすっきり演奏会でした。
2005年09月18日
紫苑交響楽団 第7回定期演奏会にて
冒頭のボロディンの「中央アジアの草原にて」から情感あふれる木管、抑制の効いた金管、そして透明感の高い弦楽器による演奏に心奪われました。 指揮者の井村さんも、オケに全幅の信頼を寄せているのでしょうね、出を指示する程度で曲を進めてゆきました。 中央アジアの草原を渡る風を感じた演奏でした。
ブラームスのセレナーデ第2番、ずいぶん以前、大阪シンフォニカーの定期(T.ザンデルリンク指揮だったかしら)で聴いて以来でしょう。 こちらも爽やかな演奏でしたけど、井村さんの動きは大きくなり、押して引いてとオケを動かしていたようです。 陰影の強い楽章も明るさを感じたのも井村さんの資質によるところ大ではなかったかしら。
メインのシベリウスの交響曲第5番、こちらも緻密に構成された音楽でした。 井村さんの指揮は、より動きをましていましたけど、ダイナミックさよりも細かな指示をよく出ていたようです。 右手を波打たせるようにして表情を付けてゆき、オケも見事にそれを表現してゆきます。 ある種そんな気迫のこもった演奏でもありました。 真摯なシベリウスとでも言えばいいかしら。 そして、タイトで精度度の高いラスト。 バシっと見事に決めました。
しっかしこの地味な勝利といい、充分に解決しないクライマックスといい、どこかスッキリしない、これがシベリウスらしいところなんですよね。
2005年09月13日
アラン・ホヴァネス(Alan Hovhaness)「HOVHANESS TREASURES」
今朝の通勤(痛勤)音楽は、アラン・ホヴァネスの「HOVHANESS TREASURES」。
久しぶりにホヴァネスの音楽を耳にして、しみじみと癒されました。
でも本当は、カール・ズスケ(vn)によるJ.S.バッハの無伴奏ソナタを聴こうと思っていて、出勤前にパソコンの録音してあるズスケの音源(WMA形式)ほかを色々とチョイス。
この録音やらグレン・グールド、カール・リヒターのバッハの録音なども入れて、一式まとめてCD-RWに焼いたのを持って出ました。
そしてポータブルCDプレーヤ(MP3/WMAファイル対応)の電源を入れたら、
偶然この「HOVHANESS TREASURES」がかかったんで、そのまま聴き込んでしまったというわけ。
偶然・必然・・・それはともかく、アラン・ホヴァネスの音楽はいいですねぇ。
琴線に触れるってのはこのことだと思うくらい気に入ってます。
アラン・ホヴァネスのCDは総て欲しいくらい(しかし実際に買えるとは思っていません、気持ちとしてね)。
本当はオケで聴いてみたいのですけどね(大阪シンフォニカーの会員だったころ、アンケートに聴きたい曲として書いてましたけど、やっぱり効果なし > どこか関西のアマオケで採り上げてくれないかな)、没後5年、すでに忘れられてしまったのでしょうかね。
ところでこのCDについて、自分のサイトに書いた文章があるを思い出して読みかえしてみたら・・・、もうあまりの酷さに愕然
主旨はそのままに、大幅に手を入れて再構成しちゃいました(ああ恥ずかしいぃ)
http://www.h3.dion.ne.jp/~yasuda/bqcla/cd/cd811.htm
2005年09月11日
アフィニスCD届きました・2
今回も忘れたころにやってきました、アフィニス文化財団のサウンド・レポートCD
Affinis Sound Report No.29: 特集〜第16回アフィニス夏の音楽祭 (ARS-029:非売品)
内容は以下のとおり
ストラヴィンスキー/ダンバートンオークス協奏曲 変ホ長調
下野竜也指揮アフィニス夏の音楽祭o. (2004.8.23 飯田市公民館)
ベートーヴェン/セレナード ニ長調 op.25
ヴォルフガンク・リッター(fl)、藤村政芳(vn)、吉田 篤(va) (2004.8.23 飯田市公民館)
シューマン/交響曲第4番 ニ短調 op.120
下野竜也指揮アフィニス夏の音楽祭o. (2004.8.24 飯田文化会館)
今回も下野竜也さんの演奏が聞きたくて応募しました。
まだ聴けていませんが、今回も下野さんらしい溌剌としてダイナミックな演奏でしょうね。
なおオケのメンバー表まで書かれてます。 正直、ここまで書いてあるとは思いませんでした。
ということで、今年の夏の音楽祭のサウンド・レポートCDの募集もやってましたので、またまた申し込んでおきました。 当選するかしら・・・
ちなみに曲目は
石井眞木 :交響詩「幻影と死」(群馬交響楽団)
ラヴェル :「ダフニスとクロエ」第2組曲(東京都交響楽団)
ベートーヴェン :交響曲 第8番 ヘ長調(東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団)
武満 徹 :「系図」(オール・ジャパン・シンフォニー・オーケストラ)他
シブイ選曲ですね。
なお今年の指揮者は、高関 健さんのようです。
興味ある方は、アフィニス文化財団 のサイトへどうぞ
六甲フィルハーモニー管弦楽団 第20回記念演奏会 にて
じつに感動的なマーラーの「復活」でした。
大曲ですものね、藏野さん、いつものエネルギッシュな指揮ぶりも垣間見せながら、実に丹念に曲を構築。 オケもそれによく応えて、素晴らしい演奏でした。
これだけでは終わってしまっては何なんですけどね、あまり言葉ありませんね。
そりゃぁ、気になった部分や、アレって思ったところはありましたけど、実に気持ちのよく乗った演奏に心奪われっぱなしでした。
個人的にはコントラバスが10本、実に安定した演奏で曲をしっかりと支えていたことと、木管楽器のアンサンブルが充実していたことを特筆したいですね。
ともすると金管ファンファーレや打楽器に押され気味なんですけど、裏で吹いていても、ソロであっても、自己主張をよく感じ、いい演奏を聴かせてもらいました。
声楽では、深々として存在感のあった本多さん、柔らかな響きが特徴的な津幡さん、いずれもしっかりとした歌唱を聴かせてくださいました。 合唱もまた見事でした。
なお、これに先立って演奏されたブラームスのアルト・ラプソディ。
演奏開始後も続々と2階席に人が入ってきたので、あまり集中力なく聴いてしまいました。 すみません。